私のことはお気になさらず

みおな

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夫と友人?と妹

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「終わったか?」

 低い声に振り返ると、ヴィル様が背後に来られていた。

「ヴィル様」

「新たな友人が出来たようだな。落ち着いたら屋敷に来てもらうといい」

「よろしいのですか?」

「かまわん。カールに相談して日を決めるといい」

「ありがとうございます。そうしますわ」

 エルディナ様をお招きするかどうかはともかく、どうせリリアも来るに決まっているわ。

 落ち着いたら、カールに相談してみましょう。

 あら?エルディナ様はヴィル様の登場に緊張しているのかしら?静かね。

「リリア、ご挨拶」

「ご機嫌よう、。改めてご結婚おめでとうございます」

「・・・ああ」

「私もお屋敷にお邪魔してもいいですか?」

「・・・かまわないが、王太子殿下と共に来る時は先触れを出せ」

 ヴィル様、リリアにお義兄様と呼ばれて、微妙な表情をされてたわ。

 ちょっと年齢差があるから、兄と呼ばれると微妙なのかしら。

 確かに、兄というより娘という年齢差だものね。

 リリアのお願いに、ヴィル様は一瞬考えた後にそうおっしゃった。

 エーリッヒ王太子殿下・・・
来るわよね、きっと。

 殿下は本当に、リリアのことが大好きだもの。

 成人したら、すぐに結婚するって言ってたし。

 婚姻できる一年前くらいには、王宮に連れて行かれそうよね。

 でも、殿下が来られるのと、王太子殿下の婚約者が来るのとでは、警備の度合いが違うから、前もって知らされないと困るわよね。

「大丈夫ですよ、グリフォン公爵。うちの護衛をつけて行きますから」

「あ、エーリッヒ様。駄目ですよ!お義兄様のご機嫌を損ねて、お屋敷に招いてもらえなくなったらどうしてくれるんですか?私、お姉様に会えなくなったら・・・泣きますよ?」

「わ、わかった!絶対に先触れを出す!」

 リリア・・・
王太子殿下を脅すのはやめなさい。

 というかリリアが泣くくらいで、そんなこの世の終わりみたいな顔しないで?

 リリアが調子に乗るから、あんまり甘やかさないで欲しいんだけど。

「エルディナ様、ごめんなさいね?落ち着いたら、お茶にお誘いしますわ」

「えっ、ええ!お待ちしておりますわ!」

 せっかくのお祝いの日に、ケレス様に絡まれてうんざりしたけど、エルディナ様のことは誤解だったし、あれ以降は問題なくパーティーは続いた。

 まぁ、あれからそばにはヴィル様がいてくれたし、リリアと殿下も近くにいたから絡んでくるような馬鹿はいなかった。

 人の結婚式で騒動を起こすような人、そうそういるわけがないのよ、普通はね。
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