私のことはお気になさらず

みおな

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事情説明と侍女

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 少なくとも、国外追放される二人には二度と会うことはないのだから、無視しても良かったのだけど、あんまりにもしつこくて、東の国まで連行して下さる騎士の方に申し訳ないから会うことにした。

 この際だから、はっきりと拒絶してやろうと思う。

 あの自信って、過去に婚約者として交流していたから、よね?

 あとは・・・今の令嬢たちには、ケレス様のような容姿の方は人気というのもあるのかしらね。

 陛下たちには、タービン公爵夫妻とカバヤン伯爵夫妻に何を言ってもかまわないと言われたし、思い切り文句を言わせてもらうつもり。

 今の私はグリフォン公爵夫人。
彼らよりも身分は上になるもの。

「でも・・・少なくともあの二人には言葉が通じない気がするのよねぇ」

「そんなに酷いのですか?公爵令息・・・だったのですよね?」

 カミラの問いに、苦笑してしまう。

 そうよね。
普通は、公爵令息がそんなおかしな言動をするとは思わないわよね。

 下位貴族と違って、高位貴族は幼い頃から厳しい教育を受けているもの。

「あの人ねぇ・・・婚約時代に婚約者との交流の場に別の令嬢を同席させてたの」

「・・・は?」

 理解できないわよね。

「でね、婚約者よりその令嬢を優先するから、その令嬢のことを好きだと思うでしょ?だから婚約を解消してあげたのに、幼馴染なだけで恋愛感情はないって言うの」

「・・・」

「おまけに私嫉妬で婚約解消したと思ってるの。自分が好かれているという自信があるみたいでね。どれだけ私がヴィル様を慕っていると言っても、あなたに恋愛感情を持ったことはないと言っても・・・信じないの」

「・・・恐ろしい令息ですね」

 ええ。
私も今、自分で言っていて怖くなったわ。

 あの人、もしかして脳内に寄生虫でもわいてるのかしら?

 その寄生虫のせいで言動がおかしいと言われたなら、納得できるわ。

「とにかく、何を言っても通じなくてね。陛下からも伝えてもらったんだけど・・・だから、会うつもりはなかったんだけど、さすがに東の国へ連行してくれる騎士の方に申し訳ないでしょ?この際だから徹底的に心を抉ってやろうと思ってるのよ」

「そうですね。二度と会うことはないのですから、今までの不満とか言いたいことを全てお伝えすればいいと思います」

 心を抉る発言は、陛下やお兄様が得意なのよね。

 せっかくだし、お兄様にも同席してもらって援護射撃してもらおうかしら。

 うん。そうしましょう。
そうしたら、東の国に着くまで静かになるわよね。

 
 

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