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馬鹿と馬鹿親
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「・・・タービン公爵様と公爵夫人様って、ええと・・・」
正直に馬鹿だと言っていいのか迷うわ。
いえ。馬鹿だと思っているのは事実だけど、それを口にするのは公爵夫人として不適切じゃないかしら?
「はっきり馬鹿だと言えばいい」
「公爵夫人として、相応しくない言葉ではないでしょうか?」
「陛下ははっきり阿呆がと言っていたぞ」
「・・・陛下」
うちのお父様やお兄様もだけど、本当に遠慮のない発言をするわよね。
まぁ陛下は、それだけの地位にいる方だけど。
でも、陛下が阿呆と言った気持ちは理解できるわ。
息子を見捨てるのがそんなに辛いなら、どうしてちゃんと教育しなかったのよ。
いえ、ケレス様のあの意味不明な自己肯定力の高さって、親の教育でどうこうなるものかは分からないけど。
アレは異常過ぎよ。
筆頭公爵家の婚約式や結婚式に乱入するなんて、普通の人はしないことなのよ?
常識で考えてあり得ないことなのよ?
まして、私は遠縁だけど王家に縁のある人間で、結婚披露パーティーは王宮で行われたのよ?
国王陛下自らが、私に拒否されていることを口にされたのよ?
それでいて、あの自己評価の高さ。
もうポジティブを通り越して異常よ。
いくら息子が可愛いからといって、公爵ともなれば子供にだけ責任があるわけじゃないのよ?
使用人や公爵領の領民、多くの人の生活を守らなきゃならない役目があるのよ?
それが出来ないのなら、陛下に爵位返上を申し出ればいいのに。
「それで、会うのか?」
「全く言葉が通じないので嫌なのですが・・・タービン公爵夫妻とカバヤン伯爵夫妻もまとめてお会いしましょうか。この際ですから、ずっと思っていたことを全部言ってしまおうかと思います」
「そうか」
「ヴィル様、隣にいて下さいます?」
会うのはもちろん王宮で会うつもりだし、陛下やお父様お母様もご一緒してもらうつもりだけど。
ヴィル様がいてくださるなら、何も不安を感じない気がするの。
「ああ」
「ありがとうございます。では、両親と国王陛下にその旨、お返事いたしますわ」
正直に言うなら、面倒だし全く言葉が通じないので、会いたくはない。
それにヴィル様と出会った時点で、ケレス様とカバヤン伯爵令嬢がどうしていようと、全く興味がなくなった。
私に関わらなければ、二人が結婚しようと別れようとどうでも良かったし、国外追放になったことも自業自得としか思っていない。
でも、いつまでも意味不明な妄想に取り憑かれて私に関わろうとするのなら、この際思っていたことを全部赤裸々に語らせてもらうわ。
正直に馬鹿だと言っていいのか迷うわ。
いえ。馬鹿だと思っているのは事実だけど、それを口にするのは公爵夫人として不適切じゃないかしら?
「はっきり馬鹿だと言えばいい」
「公爵夫人として、相応しくない言葉ではないでしょうか?」
「陛下ははっきり阿呆がと言っていたぞ」
「・・・陛下」
うちのお父様やお兄様もだけど、本当に遠慮のない発言をするわよね。
まぁ陛下は、それだけの地位にいる方だけど。
でも、陛下が阿呆と言った気持ちは理解できるわ。
息子を見捨てるのがそんなに辛いなら、どうしてちゃんと教育しなかったのよ。
いえ、ケレス様のあの意味不明な自己肯定力の高さって、親の教育でどうこうなるものかは分からないけど。
アレは異常過ぎよ。
筆頭公爵家の婚約式や結婚式に乱入するなんて、普通の人はしないことなのよ?
常識で考えてあり得ないことなのよ?
まして、私は遠縁だけど王家に縁のある人間で、結婚披露パーティーは王宮で行われたのよ?
国王陛下自らが、私に拒否されていることを口にされたのよ?
それでいて、あの自己評価の高さ。
もうポジティブを通り越して異常よ。
いくら息子が可愛いからといって、公爵ともなれば子供にだけ責任があるわけじゃないのよ?
使用人や公爵領の領民、多くの人の生活を守らなきゃならない役目があるのよ?
それが出来ないのなら、陛下に爵位返上を申し出ればいいのに。
「それで、会うのか?」
「全く言葉が通じないので嫌なのですが・・・タービン公爵夫妻とカバヤン伯爵夫妻もまとめてお会いしましょうか。この際ですから、ずっと思っていたことを全部言ってしまおうかと思います」
「そうか」
「ヴィル様、隣にいて下さいます?」
会うのはもちろん王宮で会うつもりだし、陛下やお父様お母様もご一緒してもらうつもりだけど。
ヴィル様がいてくださるなら、何も不安を感じない気がするの。
「ああ」
「ありがとうございます。では、両親と国王陛下にその旨、お返事いたしますわ」
正直に言うなら、面倒だし全く言葉が通じないので、会いたくはない。
それにヴィル様と出会った時点で、ケレス様とカバヤン伯爵令嬢がどうしていようと、全く興味がなくなった。
私に関わらなければ、二人が結婚しようと別れようとどうでも良かったし、国外追放になったことも自業自得としか思っていない。
でも、いつまでも意味不明な妄想に取り憑かれて私に関わろうとするのなら、この際思っていたことを全部赤裸々に語らせてもらうわ。
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