私のことはお気になさらず

みおな

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面倒ごとと考えなしな人

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 私はアッサリとヴィル様の言葉を否定したのだけど、空気を読まない二人は私に会わせろと喚いたらしかった。

 あれだけ私本人に否定され、尚且つヴィル様に指摘され、その上国王陛下にまで言われたのに。

 どうなっているの?あの二人の脳内は。

 人の話は全て、自分の都合のいいように変換されるの?

 いえ。
その傾向はあったわね。

「お姉様!無理に会わなくてもよろしいのですよ!エーリッヒ様には私からキツく言っておきますから」

「リリア。王太子殿下にもお立場があるのよ。困らせてはいけないわ」

「気にすることはありません!私が婚約を解消すると言えば、言うことをきいてくれます!」

 そりゃそうでしょうよ。
エーリッヒ王太子殿下は、リリアのことを溺愛というか執愛している。

 リリアがブルーム侯爵家を継ぐからと言ったら、王太子の座を捨てそうなくらいに。

 他のことは、王族として国や民のことを考えて、本当にちゃんとしているのに、リリアのことだけは規格外。

 婚約するのに、親である国王陛下たちを脅したとか何とか。

 まぁうちは、お兄様がいらっしゃるからリリアが継ぐことはないのだけど。

 というか、王太子殿下を脅すのはやめて。

 リリアも私ラブなことを除けば、本当に優秀ないい子なのに。

 実は今回の、私に会いたい件はケレス様が親であるタービン公爵夫妻に願い、夫妻がそれを王太子殿下に訴えたらしい。

 何だっけ。
ああ、長い間婚約者として過ごして来たのだから、別れの挨拶くらいいいだろう、だっけ。

 仲睦まじく、ねぇ。

 そりゃ、最初から喧嘩腰だったわけじゃないわ。

 お祖母様のお願いだということもあったし、ケレス様は穏やかな方だったから、普通に婚約者として交流していた。

 でもねぇ、カバヤン伯爵令嬢が現れて、彼女をケレス様が大切にするようになってからは、お茶会という名の交流はしてもロクに会話もなかったわ。

 どう見ても、ケレス様とカバヤン伯爵令嬢がセットで、私はオマケだったもの。

 まぁそのことはもう済んだことだし、私はヴィル様の妻になったのだから、どうでもいいのだけど、仲睦まじくとか言われるとイラッとするわね。

 タービン公爵夫妻、何か勘違いしてるんじゃないかしら?

 公爵のまま残れたから、自分たちには罪がないとでも思ってる?

 陛下が公爵夫妻をそのままにしているのは、公爵家を取り潰したり降爵させると面倒だからよ。

 うちのブルーム侯爵家を陞爵させてという話もあったらしいけど、お兄様がお断りしたのよね。

 私がヴィル様と結婚したこともあって、勢力分布に偏りが出るからって。
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