私のことはお気になさらず

みおな

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嫌悪感と呆れ

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 国王陛下はあっという間に、私たちとタービン公爵家カバヤン伯爵家との話し合いの場を整えられた。

 これは後で聞いた話だけど、王妃様曰く「罪の意味も分からぬ奴等など我が国には要らん」とのことで、早々に対処したかったみたい。

 だから、話し合いの場が謁見の間だったのかしら。

 どこかの会議室で、私たちだけで話すものだと思ってたら、まさかの貴族家当主と次期当主全員参加だなんてね。

「今日は、東の国アルゴマサルに旅立つタービン公爵令息とカバヤン伯爵令嬢が筆頭公爵夫人に話したいことがあるというので皆んなにも集まってもらった。タービン公爵令息ケレス、カバヤン伯爵令嬢ミネルバ。この場で発言したことは、後で間違いだった、つい発言してしまったなどという言い訳は通用しない。そのことを理解した上で発言するように」

「分かっております、国王陛下」

 国王陛下の言葉に、ケレス様が恭しく礼をして答えているけど・・・

 絶対、分かってないわよね。

 そんな常識、貴方にはないわよね?だって、領地に軟禁という国王陛下の命を破って、私の結婚式をしている王宮にやってくるような人だもの。

 それを手助けした人も手助けした人だけど。

 よっぽど、罰を与えられたいのね。

 空気読まない選手権一位のケレス様は、ヴィル様の隣に立つ私に向かって満面の笑みで手を差し出した。

「ティア!自分に素直になっていいんだよ。君の気持ちは僕が誰よりも理解している。僕の気を引きたいからといって、他の男を好きなフリなんかもうしなくていいんだ。ティアは僕が好きだから、ミネルバにヤキモチを焼いたのだろう?ミネルバは大切な幼馴染だけど、僕にとっては君も大切な婚約者なんだよ。ミネルバは良い子なんだ。ティアにも僕の妻として仲良くして欲しい」

 うわー。うわー!
もう、気持ち悪いことこの上ないわ!

 私とケレス様の事情を知らない人たちでさえ、コイツ何言ってるんだ?頭大丈夫か?って顔してるわよ。

 そりゃそうでしょ。
どんな事情があるにしろ、私はすでにヴィル様と結婚しているのよ?

 高位貴族の方々は結婚披露パーティーでのケレス様の愚行を見ていたし、それを知らない下位貴族や次期当主の人たちですら、恐ろしいものを見るような目でケレス様を見ていた。

 良かったわ~。
私の気持ち悪さを皆んなにも理解してもらえて。

 コレ、親って止めようとか思わないのかしら。

 ケレス様から視線を逸らして・・・
だって、目を合わせたくないんだもの。

 タービン公爵夫妻を見ると、さも当然のような顔をしていた。

 ・・・よくこんなので公爵やってたわね。
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