私のことはお気になさらず

みおな

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息子と家令

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 リリアたちが帰った十日後、今度は領地からセリノとランディがやって来た。

「ご無沙汰いたしております、旦那様。そして奥様、無事のご出産、心からお喜び申し上げます」

「父上、ティア姉様、おめでとうございます」

「二人ともありがとう」

「疲れただろう、二人とも中に入れ」

 挨拶する私たちの横では、どんどん大小の箱が運ばれている。

 リボンも付いてるし、お祝いの品、よね?

 私がそれを見ているのに気付いたセリノが教えてくれた。

「奥様、領地の者たちからのお祝いの品です。領邸の使用人はもちろん、領民からも預かっております」

「まぁ!領民の方まで?嬉しいわ。目録はあるのよね?」

「はい。あとでお渡しいたします」

 こんなにお祝いの荷物があったから、セリノも一緒に来たのね。

 セリノは領邸の管理をしているから、普段は王都に来ることはないと聞いたもの。

「領邸は大丈夫?」

「ええ。使用人たちはしっかりしておりますし、ロバート愚息にも気にかけるように伝えております。いずれは愚息が見るようになるのですから、実地の試験のようなものです」

 ロバートは、領地の街のアレコレを取りまとめているけど、それはいずれ領邸をまとめる家令になるための勉強らしい。

 ロバート自身、親戚の若者を自分の後継にするために色々と教えていると聞くわ。

「ランディ、疲れたでしょう?少し休んでね。あとでお茶をしましょう」

「ティア姉様、お気遣いありがとうございます」

 一年ほど会ってなかっただけなのに、背も伸びて大人びて見えるわ。

 まだ十一歳だけど、この頃の男の子の成長は早いわね。

 馬車で五日もかかる距離を来たので、二人には少し休んでもらうことになった。

 何事もなければ、一週間ほど滞在してもらう予定にしている。

 それまでに目録とお祝いをチェックして、領地に帰る時にお土産を持たさなきゃいけないわね。

 あとでカールに相談しましょう。

 その後、湯浴みを終え着替えて少し休んだ二人は、ヴァイスと顔合わせとなった。

「おおっ!旦那様によく似ておられる」

「そうですね。瞳は姉様のお色ですけど、顔立ちは父上に似ていますね」

 ヴィル様に抱かれてご機嫌のヴァイスは、見知らぬ二人を見ても泣きもせずご機嫌だ。

 本当、この子は大物になるかもしれないわ。

 もちろんこの先、公爵令息として教育して行く中で、当主に向かないということになるかもしれないけど、人見知りをしないことは利点だわ。

「可愛いですね。僕の弟になるのですね」

 ランディとは養子縁組をしているし、ランディ本人が言っているように領地経営を任せるにしても、ヴィル様の息子に変わりはないわ。

 歳の離れた弟になるけど、仲良くして欲しいわ。
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