27 / 215
いざ学園へ
しおりを挟む
お姉様やマーガレット様たちに見送られて、私とリラ、ララは学園に向かう馬車の中にいた。
トライデント公爵家から、王立学園までは馬車で十分程度の距離だそうだ。
どうやら学園は、王城に近い位置にあるらしい。
高位貴族の屋敷が王城に近い場所にあるのは、大体どこの国も似たようなものなので、おそらく間違いないと思う。
「ジュエル様。このまま馬車降り場まで、馬車で行きます。マクラーレン王国王立学園では伯爵家までの降り場とそれ以外の降り場は異なっております」
「あら?そうなのね」
「教室のある棟も別なんですよぉ~。下位貴族って人数がそれなりにいますからぁ、伯爵家以上とで別れるとちょうど良いくらいなんです」
リラとララの言葉に頷く。
ローゼン王国は違ったけど、身分で教室を分けている国は意外とある。
学園では身分での不敬を問わないというところもあるけれど、もしそうだとしてもそれはあくまでも学園内だけ。
学園から一歩出れば、そこは身分格差の世界なのだ。
それなら問題が起きないように、離しておくのは無難な判断だと思う。
ちなみにリラとララは、トライデント公爵家の遠縁の伯爵家のご令嬢だ。
私は、二人のいるクラスに転入することになっている。
馬車を降り、教員室に向かう。
担任の先生と一緒に教室に向かうことになっていた。
「あら?リラとララも一緒に来てくれるの?」
「もちろんです。ジュエル様のお側を一時たりとも離れるつもりはありません」
「お花摘みにも一緒に行きますからねぇ」
リラとララの言葉に、少し・・・ほんの少しだけホッとした自分がいた。
トライデント公爵家の客人とはいえ、私は他国の伯爵令嬢に過ぎない。
この国の、公爵家や侯爵家のご子息やご令嬢からすれば『目障り』かもしれないもの。
「おはようございます。本日、転入することになっております、ジュエル・リビエラです」
「はい、おはようございます。フレグランス様からも、トライデント公爵夫人からもお伺いしております。学園長のチェイサーです。こちらはリビエラさんのクラスの担任になるヨーク先生です」
「プレアーズ・ヨークと申します。お姉様のフレグランス様には学園時代にお世話になっておりました。何かありましたら、すぐに私にお話下さい」
「ありがとうございます。お世話になります」
フレグランスお姉様のご学友の方が担任の先生だなんて、とても心強いわ。
それに、学園長様もお優しそうな方。
リラとララと一緒にいてくれるし、マクラーレン王国での学園生活は楽しく過ごせるかしらね。
トライデント公爵家から、王立学園までは馬車で十分程度の距離だそうだ。
どうやら学園は、王城に近い位置にあるらしい。
高位貴族の屋敷が王城に近い場所にあるのは、大体どこの国も似たようなものなので、おそらく間違いないと思う。
「ジュエル様。このまま馬車降り場まで、馬車で行きます。マクラーレン王国王立学園では伯爵家までの降り場とそれ以外の降り場は異なっております」
「あら?そうなのね」
「教室のある棟も別なんですよぉ~。下位貴族って人数がそれなりにいますからぁ、伯爵家以上とで別れるとちょうど良いくらいなんです」
リラとララの言葉に頷く。
ローゼン王国は違ったけど、身分で教室を分けている国は意外とある。
学園では身分での不敬を問わないというところもあるけれど、もしそうだとしてもそれはあくまでも学園内だけ。
学園から一歩出れば、そこは身分格差の世界なのだ。
それなら問題が起きないように、離しておくのは無難な判断だと思う。
ちなみにリラとララは、トライデント公爵家の遠縁の伯爵家のご令嬢だ。
私は、二人のいるクラスに転入することになっている。
馬車を降り、教員室に向かう。
担任の先生と一緒に教室に向かうことになっていた。
「あら?リラとララも一緒に来てくれるの?」
「もちろんです。ジュエル様のお側を一時たりとも離れるつもりはありません」
「お花摘みにも一緒に行きますからねぇ」
リラとララの言葉に、少し・・・ほんの少しだけホッとした自分がいた。
トライデント公爵家の客人とはいえ、私は他国の伯爵令嬢に過ぎない。
この国の、公爵家や侯爵家のご子息やご令嬢からすれば『目障り』かもしれないもの。
「おはようございます。本日、転入することになっております、ジュエル・リビエラです」
「はい、おはようございます。フレグランス様からも、トライデント公爵夫人からもお伺いしております。学園長のチェイサーです。こちらはリビエラさんのクラスの担任になるヨーク先生です」
「プレアーズ・ヨークと申します。お姉様のフレグランス様には学園時代にお世話になっておりました。何かありましたら、すぐに私にお話下さい」
「ありがとうございます。お世話になります」
フレグランスお姉様のご学友の方が担任の先生だなんて、とても心強いわ。
それに、学園長様もお優しそうな方。
リラとララと一緒にいてくれるし、マクラーレン王国での学園生活は楽しく過ごせるかしらね。
508
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
あなたの愛はもう要りません。
たろ
恋愛
15歳の時にニ歳年上のダイガットと結婚したビアンカ。
この結婚には愛などなかった。
16歳になったビアンカはできるだけ目立たないように学校でも侯爵家でも大人しくしていた。
侯爵家で肩身の狭い思いをしながらも行くところがないビアンカはできるだけ問題を起こさないように過ごすしかなかった。
でも夫であるダイガットには恋人がいた。
その恋人にちょっかいをかけられ、ビアンカは我慢の限界を超える。
そして学園を卒業さえすればさっさと離縁して外国で暮らす。
その目標だけを頼りになんとか今の暮らしに耐えていた。
そして、卒業を控え「離縁して欲しい」その言葉を何度となく夫に告げた。
✴︎今回は短めの話を投稿していく予定です。
(作者の時間の都合により)
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
【完結】彼の瞳に映るのは
たろ
恋愛
今夜も彼はわたしをエスコートして夜会へと参加する。
優しく見つめる彼の瞳にはわたしが映っているのに、何故かわたしの心は何も感じない。
そしてファーストダンスを踊ると彼はそっとわたしのそばからいなくなる。
わたしはまた一人で佇む。彼は守るべき存在の元へと行ってしまう。
★ 短編から長編へ変更しました。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに
おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」
結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。
「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」
「え?」
驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。
◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話
◇元サヤではありません
◇全56話完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる