嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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二人の護衛②

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「ジュエル様は・・・私とララの見分けが付くのですか?」

 戸惑ったようなリラの言葉。
マーガレット様たちも驚いた様子で、どうやらみんなリラとララの見分けが付かないみたい。

「みんな分からないのね。リラとララは違う人間なのだから、よく見れば違うのにね」

「・・・ジュエル様、私は誠心誠意ジュエル様にお仕えいたします」

「私もぉ、ジュエル様のこと絶対守りますぅ」

「ララ、口調!」

 ララの口調をリラが嗜める。
確かにこの口調なら、話せばリラとララの違いが分かるわね。

「ふふっ。ララは甘えたような口調なのね?無理に変えなくていいわ。必要な時だけちゃんとしてくれたら良いわ」

「うゔー、リアぁ。私、ジュエル様のこと大好きだぁ」

「もう!ララ、泣かないの。すみません、ジュエル様。両親も容姿だけでは私たちの見分けが付かないくらいで、二人どっちでも同じみたいな扱いをされていたので」

 まぁ!ご両親まで?
それにどっちでも同じなんて酷いわ。

 リラはリラだし、ララはララよ。
二人が双子だからといって、別々の人間なのに。

 確かに一卵性の双生児は、同じ受精卵から生まれるから、同じ遺伝子を持つとも言われるわ。

 でも、それぞれに体があって、血が通ってて、意思があるの。

 決して、どっちでも同じなんてことはないのに。

「リラはリラだし、ララはララよ。私の前では、二人とも自分らしくいて欲しいわ。リラ、ララ。これからよろしくね?」

「「はい!」」

 こうして、リラとララは私の護衛として常に一緒にいてくれることになった。

 二人のことを私は好きになったし、二人も私を慕ってくれた。

 リラもララも私と同い年であること。
 その上武術の嗜みがあって、私に危害を加えようとがしたとしても防げることが決定打だったそうだ。

 相手が剣を持っていても、素人相手なら勝てると言っていた。

 この世界には魔法がない。
だから、女性が男性に剣で勝つのは不可能に近い。

 スピードで勝てても、剣の重さが違うのだ。

 だから、素人相手だとしても勝てると言い切れる彼女たちは相当な努力をしたのだと思う。

 もちろん、彼女たちを危険に晒さないように、私も身の周りには注意するつもりだ。

 学園は仕方ないけれど、護衛も連れずに外出したりしないよう、学園内だからと一人にならないように気をつける。

 私にははっきり言って、彼女たちのような能力も力もない。

 だから彼女たちの足枷にならないようにするのが、上に立つ者の義務だ。

 私はマーガレット様やお姉様、そしてお母様からそう教わった。



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