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よろしくお願いします
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「あの、ウェルズ様。ご迷惑をおかけいたします。ご無理でしたらそうおっしゃって下さい」
リビエラ伯爵家にいらしてくださったウェルズ様と、お庭でお茶をいただくことになった。
その際、婚約の件を切り出す。
エレメンタル帝国には行きたいけど、ウェルズ様に嫌な思いをさせてまで行くのは違う気がする。
ウェルズ様は、持っていたカップをテーブルに戻すと、首を横に振った。
「大丈夫だ。ちゃんと対価はいただくし、納得の上だ。リビエラ嬢こそ嫌ではないか?ルークとの契約では、周囲には婚約者と思われるように振る舞うことになる。もちろん、リビエラ嬢が誰か想う相手ができれば契約は終了するが」
「い、嫌だなんて、そんなことありません。ウェルズ様こそ、ウェルズ様をお慕いしている方に誤解されてしまうことになりますわ」
私の我儘で、ウェルズ様とお好きな女性との関係が悪くなったら・・・
そこまで考えて、チクン!と胸が痛んだ。
ルークお兄様の言葉が頭をよぎる。
私、本当にウェルズ様のことを好きなのかしら?
だから、ウェルズ様に他にお好きな人がいるかもと考えたら胸が痛むの?
「それこそ心配いらない。俺はエレメンタル帝国では平民として暮らしているから、結婚したいと言ってくる相手なんていない」
多分だけど・・・
もし本当に平民として暮らしているのなら、平民の方の中にウェルズ様をお好きな女性はいらっしゃると思う。
ウェルズ様はとても・・・素敵な方だから。
そういう方々に、私は敵対視されることになる。
本当にそれでも、エレメンタル帝国に行きたい?
自分に問いかける。
エレメンタル帝国には、お父様やお母様、お姉様もいない。
私を守ってくれる人たちのいない場所で、ちゃんと私はやっていける?
甘い考えであちらに行ったら、契約を結んでくれたウェルズ様にも迷惑をかけることになる。
人の悪意を向けられても、ウェルズ様の婚約者のふりをすることが出来るのか。
ちゃんと立ち向かうことが出来るのか。
何度も自問自答する。
そんな私の頭の中に、ウィングバード公爵閣下の言葉が浮かんだ。
「君は自分が思っているよりも、価値のある人間だ。だから自分を卑下する考えはしない方がいい」
あの頃、私はシリウス殿下のことで、結局身分には勝てないと考えていた。
でも、そうじゃないと閣下は教えて下さった。
ウェルズ様が私の婚約者のふりをしてくださるのは、王太子妃教育を終えた私を婚約者にと望む貴族がいるかもしれないから。
私が今度は自分が想う相手と結婚したいと考えていると、理解してくれているから。
そう。
ちゃんと顔を上げて生きていこうと決めたんじゃない。
ウェルズ様がどうとか、言い訳ばかりしていないで、自分がどうしたいかちゃんと考えなきゃ。
私はウェルズ様に頭を下げた。
「よろしくお願いします」
リビエラ伯爵家にいらしてくださったウェルズ様と、お庭でお茶をいただくことになった。
その際、婚約の件を切り出す。
エレメンタル帝国には行きたいけど、ウェルズ様に嫌な思いをさせてまで行くのは違う気がする。
ウェルズ様は、持っていたカップをテーブルに戻すと、首を横に振った。
「大丈夫だ。ちゃんと対価はいただくし、納得の上だ。リビエラ嬢こそ嫌ではないか?ルークとの契約では、周囲には婚約者と思われるように振る舞うことになる。もちろん、リビエラ嬢が誰か想う相手ができれば契約は終了するが」
「い、嫌だなんて、そんなことありません。ウェルズ様こそ、ウェルズ様をお慕いしている方に誤解されてしまうことになりますわ」
私の我儘で、ウェルズ様とお好きな女性との関係が悪くなったら・・・
そこまで考えて、チクン!と胸が痛んだ。
ルークお兄様の言葉が頭をよぎる。
私、本当にウェルズ様のことを好きなのかしら?
だから、ウェルズ様に他にお好きな人がいるかもと考えたら胸が痛むの?
「それこそ心配いらない。俺はエレメンタル帝国では平民として暮らしているから、結婚したいと言ってくる相手なんていない」
多分だけど・・・
もし本当に平民として暮らしているのなら、平民の方の中にウェルズ様をお好きな女性はいらっしゃると思う。
ウェルズ様はとても・・・素敵な方だから。
そういう方々に、私は敵対視されることになる。
本当にそれでも、エレメンタル帝国に行きたい?
自分に問いかける。
エレメンタル帝国には、お父様やお母様、お姉様もいない。
私を守ってくれる人たちのいない場所で、ちゃんと私はやっていける?
甘い考えであちらに行ったら、契約を結んでくれたウェルズ様にも迷惑をかけることになる。
人の悪意を向けられても、ウェルズ様の婚約者のふりをすることが出来るのか。
ちゃんと立ち向かうことが出来るのか。
何度も自問自答する。
そんな私の頭の中に、ウィングバード公爵閣下の言葉が浮かんだ。
「君は自分が思っているよりも、価値のある人間だ。だから自分を卑下する考えはしない方がいい」
あの頃、私はシリウス殿下のことで、結局身分には勝てないと考えていた。
でも、そうじゃないと閣下は教えて下さった。
ウェルズ様が私の婚約者のふりをしてくださるのは、王太子妃教育を終えた私を婚約者にと望む貴族がいるかもしれないから。
私が今度は自分が想う相手と結婚したいと考えていると、理解してくれているから。
そう。
ちゃんと顔を上げて生きていこうと決めたんじゃない。
ウェルズ様がどうとか、言い訳ばかりしていないで、自分がどうしたいかちゃんと考えなきゃ。
私はウェルズ様に頭を下げた。
「よろしくお願いします」
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