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言いたいことを言わなければ
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「・・・」
「・・・」
この方たち、ずっと無言でどうするつもりなのかしら?
私は少し離れた椅子で、サリュ殿下とサングリア様を眺めていた。
話などない、と言っていたサリュ殿下だけど、こちらがありますと私が言うと渋々了承してくれた。
ちなみに、ハデス様には外してもらっている。
ハデス様がいると、サリュ殿下のプライド?が刺激されるらしいから。
私がいれば、侍女も控える必要はないから、私の侍女のハンナだけを残して退出してもらった。
元々ハンナは、王家から私付きにしていただいた侍女だし、護衛としての役目も果たせるもの。
「・・・」
「・・・」
いや、だから、無言でお互いをチラチラ見てて、何が出来るの?
でも、なんだか既視感があるわ。
きっとローゼン王国でシリウス殿下の婚約者だった私は『こう』だったのでしょうね。
言いたいことを言って、王妃様やシリウス殿下に嫌われるのを恐れて。
でも、ハデス様と出会って・・・
私、変われたわ。
「いつまでも黙っていても、お互いのお気持ちは伝わりませんよ?黙っていても気持ちが分かるなどというのは物語の中だけの話ですわ」
「・・・」
「そもそも、ことの発端は殿下が勝手に自己完結なさったからなのですよ?」
「は?自己完結?」
あら、ようやく口を開いたわね。
口がきけたようで良かったわ。
「ええ。自己完結です。どうしてオルコット男爵令息からサングリア様と恋仲で、王家からの婚約打診のせいで泣く泣く別れたと言われた時、サングリア様とお話なさいませんでしたの?その時に話し合っていれば、こんなことになっていませんのに」
「いや、しかし・・・」
「しかしもかかしもありませんわ。サングリア様は、オルコット男爵令息と恋仲などではありませんのよ」
「・・・は?」
ほらごらんなさい。
すぐに話していれば、妙な誤解をすることもなかったのよ。
「サリュ様・・・私は一度も、オルコット男爵令息に恋心など抱いたことはありません。彼は幼馴染で、オルコット男爵家からは婚約の打診はありましたが、私は彼の男尊女卑な性格が嫌で、最近は交流さえしておりません」
「男尊女卑・・・」
「子爵家を継ぐのはサングリア様だと何度言っても、女風情がとおっしゃって、聞く耳を持たないそうですわ」
「・・・」
どうしても家は男が継ぐもの、的な考えがあることは事実だけど、皇帝陛下がお認めになっていることだということを理解していないのが、呆れるところね。
「そういう方でないのなら、サングリア子爵様もオルコット男爵令息との婚約を考えたかもしれませんけど」
ちゃんとした嫡女がいるのに、お家乗っ取りだと思われるわよ。
「・・・」
この方たち、ずっと無言でどうするつもりなのかしら?
私は少し離れた椅子で、サリュ殿下とサングリア様を眺めていた。
話などない、と言っていたサリュ殿下だけど、こちらがありますと私が言うと渋々了承してくれた。
ちなみに、ハデス様には外してもらっている。
ハデス様がいると、サリュ殿下のプライド?が刺激されるらしいから。
私がいれば、侍女も控える必要はないから、私の侍女のハンナだけを残して退出してもらった。
元々ハンナは、王家から私付きにしていただいた侍女だし、護衛としての役目も果たせるもの。
「・・・」
「・・・」
いや、だから、無言でお互いをチラチラ見てて、何が出来るの?
でも、なんだか既視感があるわ。
きっとローゼン王国でシリウス殿下の婚約者だった私は『こう』だったのでしょうね。
言いたいことを言って、王妃様やシリウス殿下に嫌われるのを恐れて。
でも、ハデス様と出会って・・・
私、変われたわ。
「いつまでも黙っていても、お互いのお気持ちは伝わりませんよ?黙っていても気持ちが分かるなどというのは物語の中だけの話ですわ」
「・・・」
「そもそも、ことの発端は殿下が勝手に自己完結なさったからなのですよ?」
「は?自己完結?」
あら、ようやく口を開いたわね。
口がきけたようで良かったわ。
「ええ。自己完結です。どうしてオルコット男爵令息からサングリア様と恋仲で、王家からの婚約打診のせいで泣く泣く別れたと言われた時、サングリア様とお話なさいませんでしたの?その時に話し合っていれば、こんなことになっていませんのに」
「いや、しかし・・・」
「しかしもかかしもありませんわ。サングリア様は、オルコット男爵令息と恋仲などではありませんのよ」
「・・・は?」
ほらごらんなさい。
すぐに話していれば、妙な誤解をすることもなかったのよ。
「サリュ様・・・私は一度も、オルコット男爵令息に恋心など抱いたことはありません。彼は幼馴染で、オルコット男爵家からは婚約の打診はありましたが、私は彼の男尊女卑な性格が嫌で、最近は交流さえしておりません」
「男尊女卑・・・」
「子爵家を継ぐのはサングリア様だと何度言っても、女風情がとおっしゃって、聞く耳を持たないそうですわ」
「・・・」
どうしても家は男が継ぐもの、的な考えがあることは事実だけど、皇帝陛下がお認めになっていることだということを理解していないのが、呆れるところね。
「そういう方でないのなら、サングリア子爵様もオルコット男爵令息との婚約を考えたかもしれませんけど」
ちゃんとした嫡女がいるのに、お家乗っ取りだと思われるわよ。
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