嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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許せない所業

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 その事実を皇帝陛下から語られて、私は言葉を発することが出来なかった。

 その自分勝手としか言いようがない行いに、呆れてしまう。

 ロロナ様もそうだったけど、どうして自分がされたら嫌なことを他の人にしようとするのかしら。

 そして考えが浅いのよね。
そんなことをして、それがバレた時に自分が罰せられないとでも思っているのかしら。

 確かに、皇妃様の時は確たる証拠を示すことができなくて捕らえなれなかったみたいだけど、それでも皇太子の婚約者に選ばれることはなかった。

 それがどういうことなのか、理解していないのかしら。

 侯爵家に嫁いだということは、皇妃様もラムズベルト侯爵夫人の姿を見る機会は何度もあると思う。

 自分をそんな目に遭わせようとした人間と会うのって、どれほど苦痛か。

 陛下が、そんな人の子供を息子たちの婚約者に選ばないとおっしゃる気持ちが分かるわ。

 子供に罪はないでしょうけど、親として顔を合わせる機会が増えるのって許せないもの。

 それに、サリュ殿下が立太子することはないとは思うけど、そんな人を王家の縁付きにしたくないわよね。

 そんな真似をする人なら、娘をサリュ殿下の婚約者にしたあと、セイン殿下に何かしらの悪意を向けないとは限らないし。

 なんだか、ムカムカするわ。
どうして、そんなことをする人間が平然と暮らしているのかしら。

「ジュエル?」

「ものすごく、ムカムカしますわ。そんな、ひとりの人生を狂わせるようなことをした人間が平然と暮らしているなんて。絶対に、絶対に、許せませんわ」

「・・・そうだな。このまま放置はできないな。絶対に今回こそ裁きを与えなくてはならない」

 ハデス様と私の言葉を、皇帝陛下は黙って聞いていた。

 陛下だって、そう思われているはず。
でも、どうやれば尻尾を掴むことができるかしら。

 オルコット男爵令息を唆しただけでは、罪に問いにくい。

 オルコット男爵令息自体も、ロクでもない方みたいだから、一緒に断罪してしまいたいわ。

 サングリア様に憂いを残したくないし。

「サリュ殿下とサングリア様を、王宮で保護する件はどうなりまして?」

「すでにサングリア嬢は王宮内だ。サリュにもだが、息子たち全員に外出禁止令を出してある。後は二人で話し合いをさせなければならないのだが、サリュが拒否していてな」

「サリュ殿下からすれば、諦めなければならない相手と二人きりというのはお辛いのかもしれませんわね。陛下。私が同席してもよろしいでしょうか?」

「リビエラ嬢が?」

 私なら事情も把握しているし、サングリア様とも顔見知りになっているもの。

 それに私、サリュ殿下にも怒っているの。

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