拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら

みおな

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再生の魔道具。

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 再生の魔道具について、魔法師の方から説明を受けた。

 どうやら、その魔道具を身につけていると、たとえどんな大怪我をしていても、例えばどこか欠損していても、再生するのだそう。

 すごいわ。事故で怪我をした方とかに使えるんじゃないかしら。

 そう言ったら、いずれはそんな使い方をしたいが、今現在では難しいと言われた。

 あくまでも怪我をした時に魔道具を付けていないと駄目で、しかも再生するたびに生命力を代償に吸うのだとか。

 何それ、怖い。

 どうやら、犯罪者の処刑用に作られた物らしくて、再生はされるものの怪我をした時の痛みはずっと続くのだそう。

 再生のたびに生命力を代償にし、痛みが続く。

 再生には回数制限があって、それは代償の生命力が尽きるまで。

 何だか、再生の魔道具というより、呪いのアイテムみたい。

 だって怪我はけど、痛みは続くのでしょう?

 しかも生命力を代償に

 呪いのアイテムよね?

 キティさんと元レグディア男爵夫人は、その呪いのアイテムを付けて、魔物の森に連れて行かれるのだそう。

 何の戦う術を持たない二人は、魔物にとっては格好の餌で、彼女たちを餌に魔物を討伐するらしいわ。

 残酷だけど、我が国メルキオール帝国には、がないのよね。

 ただ死ぬのではなく、何かの役に立って死をということらしいわ。

 母親を信じて道を踏み外したキティさんだけど、彼女が闇組織の首領としてしてきたことは、決して許されることではない。

 だけど、彼女のことは哀れだと思う。

 逆に、自分勝手な発言を繰り返した元レグディア男爵夫人に対しては嫌悪感がすごいわ。

 子供を何だと思っているのかしら。

 確かに、キティさんの父親も悪かったと思うけど、自分のお腹を痛めて産んだ子を捨てておきながら、子供を産めなくなったから引き取った?

 しかも理由が、高位貴族と縁を結ばせるため?

 ふざけてるわ。

「闇組織の人間には、どんな罰を考えておられますの?」

「マキシミリオン王国国王陛下からは、我々にとお聞きしておりますので、新たな魔道具作成の実験台にする予定です。それこそ、再生の魔道具のようなものは、繰り返し実験して効果を確かめねばなりませんので」

「確かにそうですわね。今回はご助力いただき、ありがとうございました」

 魔法師の方に礼を述べる。
彼らはこれから、闇組織のメンバーを連れてマキシミリオン王国に戻るのだ。

 キティさんと元レグディア男爵夫人は、昨日北の国境にある魔物の森に向けて移送された。

 これで、各国を騒がせた闇組織は壊滅となった。

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