悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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責任の取り方発光魔法発動行き

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 アリッサ様のフォークによって付けられた傷は、私が思うよりも深いものでした。

 こんなに力いっぱい刺さなくても・・・

 思わずそう言ってしまいたくなるくらいで、ミリエッタ様が慌てて差し出したハンカチはすぐに真っ赤に染まってしまいました。

 効果すら分からない光魔法を使うことに、躊躇いはあります。

 この傷を悪化させるだけでなく、もしかしたらもっと酷い結果を生むかもしれません。

 ですが・・・

 これが自分たちのけじめの付け方だとおっしゃられたアグニス様とアリッサ様。

 私は、それに応えなければなりません。

「ローズ・・・」

「お兄様、ユスタフ様。もしもの時が起きた時は・・・お願いします」

「・・・分かった。ユスタフ・ペリウィンクルの名にかけて約束しよう」

「アリッサ様。何が起きるか、全く想像がつきません。それでも、光魔法をかけてもよろしいのですか?」

 今なら、まだ引き返すことはできます。

 ここまで深いと、傷痕は残るかもしれませんが、それでも傷薬で治癒することはできます。

 ですが、傷の深さも感じさせないほどに、アリッサ様はにっこりと微笑んで、明るい声でお答えになりました。

「ええ。お願い。たとえ何があっても、ローズ様に責任を問うつもりなんてないわ。世界で初めて光魔法を受けた魔族として、胸を張るつもりよ」

「・・・アリッサ様には敵いません」

「年の功というやつよ」

 クスクスと笑うアリッサ様の手を取ります。

 すぐに私の手にも、ハンカチに滲んだアリッサ様の血が付きます。

 ジルベールお兄様が私の後ろに立って、私の肩に両手を置きました。

「僕が魔法の発動を誘導する。何かあれば必ず僕が守るから」

「ありがとうございます、お兄様。お兄様のことは信用していますもの。安心です」

 ジルベールお兄様なら、どんなことがあっても私を守ってくれる、そう信じられます。

「僕の魔力をローズの中に導きとして入れる。分かるか?」

「はい。暖かいです」

「その力に寄り添うように、魔力を集めるんだ。できるか?」

「やってみます」

 魔力の扱いは、ヴァイオレットとして学んだのと同じみたいです。

 しかもお兄様が導いてくれるので、初めてヴァイオレットが魔法を使った時よりもやりやすい気がします。

「魔力がある程度集まったら、今度は使いたい魔法をイメージするんだ。今回は光魔法だからアリッサ嬢の傷を癒すイメージをする」

「はい」

 アリッサ様の怪我の血を止めて、傷痕が残らないように傷を癒すイメージを頭に思い浮かべます。

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