悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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光魔法発動発拉致案件行き

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 お願い!アリッサ様の傷を治してっ!

 私の強い願いと共に、金色の光がアリッサ様の手を覆いました。

 その眩しさに、思わず目をつむってしまいます。

 光が段々と弱くなり、そっと目を開くと・・・

「治って・・・る?」

 流れていた血が止まり、その血が溢れていた傷痕が消えていました。

「あ、アリッサ様!痛みは?体におかしなところはありませんか?」

 傷痕が見えないからといって、癒せたとは限りません。

 私の問いに、アリッサ様は首を傾げながら、手を開いたり握ったりしています。

「アリッサ様?」

「あ、ごめんなさい。痛みも異変もないですわ。というか、私の右手の中指は怪我が元で綺麗に曲がらなくなっていたんです。なのに、ほら見てください。普通に曲がるようになったんです!」

「あ、本当だ!良かったな、アリッサ」

 アグニス様も、嬉しそうにアリッサ様の手を握っています。

 痛みも異変もないのですね?

「大丈夫か?ローズ」

 私が脱力したようにもたれかかると、後ろに立っていたジルベールお兄様がスッと私を抱き上げて下さいました。

 ちょっと緊張していたので、ホッとしたら力が抜けてしまったみたいです。

 魔族の方にも問題なく光魔法の癒しが使える。

 それは、ローズとして生きる私にとって、何よりも嬉しいことです。

 この先、私にとって大切なお兄様やエセルたち、アリッサ様やミリエッタ様たちに何かあった時に、私が役に立てるということなのですから。

「えへへ、ちょっと力が抜けちゃいました」

「体調が悪かったりしないか?」

「大丈夫です。力加減がよく分からなかったので。これから魔法の発動についてお勉強すれば、ちゃんと良い加減を学べると思います」

 力いっぱい魔力を使ったので、少し疲れた感じがしますが、六歳の子供の割に魔力は多いみたいなので、魔力枯渇を起こしたりはしてないようです。

 アリッサ様の傷も癒せたみたいで良かったです。

「アリッサ様の怪我も癒せたみたいで良かったです。でも、もう二度とあんな真似はしないでくださいね」

「・・・ごめんなさい、ローズ様。私もアグニス様も、その・・・つい深く考えずにやっちゃうところがあって」

「脳筋なんだよ、アグニスもアリッサ嬢も。考えるよりも先に体が動く。今回はたまたまローズ嬢の魔法が適応できたから良かったものの、大人なんだから少し考えて行動しろ」

「本当よ、アリッサ様。女の子なんだから、傷なんて作るものじゃないわ。でも、すごいわね、光魔法。ジルベール様、これから大変よ。光魔法のことがバレたら、ローズ様を狙う輩が増えるわよ」

 ミリエッタ様の言葉に、お兄様が眉をしかめます。

 アグニス様もユスタフ様もアリッサ様も、皆様真剣なお顔をされています。

 え、と、そんな大事なのですか?
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