悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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拉致案件発警戒体制行き

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 光魔法が魔族の方にも使えると分かってからというもの、お兄様の過保護っぷりがパワーアップしました。

 あの日、ミリエッタ様がおっしゃったことが起因のようです。

 私の光魔法が魔族に対して害を成さないことが分かったことは喜ばしいことなのですが、怪我を治してしまう私の力を手に入れようとする者が現れると、お兄様たちは警戒を強めてしまいました。

 元々、私のことを可愛がってくださっていたジルベールお兄様。

 ローズが池に落とされてしまったことで、過保護に拍車がかかり、私は居住区から出ることが叶わなくなりました。

 私は現在六歳なわけで、今のところは居住区から出られなくても問題ないのですが、魔王陛下の妹がいつまでも臣下の前に現れないわけにもいきません。

 現在は、魔法もまだ使えませんし、体も小さいために襲われたら避けきれません。

 お兄様に心配かけたいわけではありませんので、あと四年くらいを目処に魔法を使えるようになり、何なら護身術も習えたらと思っています。

 お兄様は絶対に私を守ってくれると信じていますけど、私お兄様の足枷になるような真似は絶対に避けたいですから。

「ローズ姫様。お茶のおかわりはいかがですか?」

「ううん、もういいわ。それより、お兄様は?魔法を学ぶための先生を探してくれる約束なのだけど」

「陛下は今日は会議が続く予定です。先日の、魔王会議で決まったことの周知ですね」

「そっか。なら、我儘は言えないね」

 お兄様にはお兄様の、しなければならないことがあります。

 魔法の先生の件は今度聞くことにして、今日はこれから何をしましょうか。

 今日は、カレン様の授業もないのですよね。

 図書室とかに行きたいですが、図書室は居住区外になるので、お兄様の許可なくは行けません。

「エセル、図書室から本を借りてきてくれる?私が行くのは・・・駄目よね?」

「はい。陛下がご一緒なら問題ないのですが・・・それに、今は姫様のおそばを離れることは出来かねます。居住区には陛下が許可された者以外立ち入れませんが、世の中に絶対はありませんから」

 そこまで警戒しなくてもと思うのですが、お兄様を蹴落としたい者からすれば、私はちょうどいい枷なのです。

 光魔法のことは緘口令が敷かれていますが、私を手に入れて傷を治し続ければ、相手が疲弊するまで戦い続けることも可能かもしれません。

 人を癒すということは、決していいことばかりを招くわけではないのです。

 仕方ありません。
エセルは私に仕えてくれていますけど、エセルを雇っているのはお兄様ですもの。

 アリッサ様やミリエッタ様にお手紙でも書こうかしら。
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