悪役令嬢発溺愛幼女着

「違います!わたくしは、フローラさんをいじめてなどいません!」

 わたくしの声がホールに響いたけれど、誰もわたくしに手を差し伸べて下さることはなかった。

 響いたのは、婚約者である王太子殿下の冷たい声。

 わたくしに差し伸べられたのは、騎士団長のご子息がわたくしを強く床に押し付ける腕。

 冷ややかな周囲のご令嬢ご令息の冷笑。

 どうして。

 誰もわたくしを信じてくれないまま、わたくしは冷たい牢の中で命を落とした。
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