小説一覧

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悲しみは、もう止まりました

侯爵令嬢クラリスは、婚約者エドガーが大好きだった。 エドガーも、クラリスほどではないものの、彼女に好意を寄せていた。 留学から帰国した親友ヴィオレットを紹介するまでは。 ひと目で惹かれ合った二人。 次第に離れていく婚約者の心。 そして、親友から告げられた「あの人と別れて」という言葉。 婚約者は何も言わない。 悲しくないはずがない。 傷つかないはずがない。 けれど、私は侯爵令嬢。 恋心は奪われても、誇りまで奪わせるつもりはない。 羽化した侯爵令嬢が手を取ったのは……?
2

幼なじみを優先するのは当然だと殿下に教わりましたので、素直に実行しております

「病弱な幼なじみを優先するのは当然だろう」 婚約者の第二王子アルベルトに、またしても約束を破られた侯爵令嬢エレナ。 けれど、おっとり者の彼女は怒るどころか、目を輝かせて納得した。 「なるほど、それが王族の常識なのですね!」 そういえば、私にも幼い頃に病弱だった幼なじみがいる。今や王国屈指の宮廷魔術師となったルカだ。 殿下に教わった通り、これからはルカを優先しよう――。 焼き菓子を手に、にこにこと研究室へ通い始めたエレナ。悪意はひとかけらもない。 けれどなぜか殿下は青ざめ、社交界には妙な噂が広がり、ルカはなぜか頭を抱えていて……? 素直すぎる天然令嬢が、殿下の「教え」を守っていたら無自覚にざまぁしてしまう、両片思いの溺愛ラブストーリー。 ハッピーエンドです。 完結保証 最終話まで執筆済みです。
3

「お前には才能があるだろう」父はそう言って、私の婚約者を妹に譲ろうとしました

王立魔法学校を首席で卒業し、稀代の魔法使いと称される伯爵令嬢アルシェナは、その優れた才能を領地のために尽くしてきた。 父はそんな彼女を誇りに思っていたが、魔法の才能に恵まれなかった妹ルミシェナには甘く、幼い頃から何かにつけて姉に譲歩を求めていた。 アルシェナも家族のためだと自分に言い聞かせ、父の期待に応え続けてきたが、ある日、とうとう婚約者まで妹に譲るよう求められてしまう。 「お前には才能があるだろう。ルミシェナには、お前ほど多くの選択肢がないんだ」 父はそれが当然の判断であるかのように告げ、婚約を解消した後もアルシェナには伯爵家を支えてもらうつもりでいた。 これまで家族のために努力し、数え切れないほどの我慢を重ねてきたアルシェナだったが、今回ばかりは父の言葉を受け入れることができなかった。 そして彼女は、父も妹も、婚約者さえも予想していなかった選択をすることになる。
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「北の女は泣かないんだろう?」と夫に言われたので、離縁状を置いて泣ける場所へ行きます

「北の女は泣かないんだろう?」 結婚して三年の記念日。熱を隠して夫との約束を待っていた伯爵夫人リンネアは、幼馴染の発作に呼ばれた夫に、記念日の焼き菓子まで見舞いに持っていかれた。 その言葉を背中で聞くのは、三度目。 リンネアは離縁状を書いて、下町の施療院へ向かう。 「座って。……座ってください」 そこには、二年半前の雨の夜と同じ声があった。 ※夫はあとからしっかり後悔します/ハッピーエンド ※全61話・完結まで毎日更新 X(旧Twitter)にて作品のキャラクタービジュアル、動画化について公開しています。
5

離縁を突きつけた夫に待ち受けていたのは家族からの裏切でした

彼が妹との密会に現を抜かしている間 セルヴェナが病弱な義父母を誠心誠意介抱し、乱れていた領地経営を立て直し、義父母から実の娘以上に深く敬愛されていたことを…… 義父母は愚息の裏切りに怒り狂い、セルヴェナを正式な直系養女に迎えて伯爵家の全権と財産を委譲する計画を極秘裏に進めていた。 何も知らず親族の夜会でセルヴェナへ離縁を突きつけようとする夫に待ち受けていたのは一族からの完全な追放だった。 妻の手によってすべてを奪われた夫が転落しセルヴェナが真の幸福を掴み取る痛快離縁劇。
6

次期王太子妃の座はお返しいたします

幼い頃から王妃教育を受けてきた公爵令嬢セシル。 王太子ルイスと婚約を結んでからというもの、彼の仕事を陰で支え続け、その評判をつなぎ止めてきた。 けれどルイスの心は、子爵令嬢ロザリーに向いていた。 手柄はルイスのものに、居場所はロザリーのものにされ、それでもセシルは何も言わずに務めを果たしてきた。 しかしある日、ルイスは悪びれもせずに告げる。 「君とは子どもを作らない。世継ぎはロザリーに産んでもらう。君は務めだけ果たしてくれればいい」 そしてその日、セシルは婚約を終わらせると決めた。
7

妹に恋をしたと言ったのはあなたでしょう?

伯爵家の長女サラディアには同じ年のフイリップを彼氏に持ちいつかは結婚を考えていた。 だが、あるお茶の席でフイリップは妹のメリアンナと付き合いをしているとサラディアに告白をして別れる事になった。 サラディアは妹が受けるはずだった縁談を引き受ける事になった。 誤字脱字がありますが、よろしくお願いします。 更新不定期です。
8

「娘を返せ!」から二十年、死んだはずの側妃にそっくりな娘が王宮に現れた

二十年前、西辺境伯の娘フランシアは、王太子の正妃となるはずだった。 しかし王太子ガルボは別の令嬢を正妃に望み、フランシアを側妃として王宮へ残す。夫は正妃のもとへ通い、王宮の仕事だけがフランシアへ任されていった。 やがてフランシアは、両親への手紙と衣服を残して姿を消す。 「娘を返せ!」 王宮へ駆けつけた両親は捜索を求めたが、フランシアの身体は見つからないまま、二十年が過ぎた。 そして国王となったガルボの即位祝いの日。 東辺境伯が、十八歳の娘アーシャを伴って王宮へ現れる。 その顔は、二十年前のフランシアにあまりにもよく似ていた。 なぜ似ているのか。 フランシアは本当に死んだのか。 二十年前、王家は彼女を「大切にしていた」と言う。 ならば、何をしてやったのか。 王家が忘れた二十年を、西と東の家々は忘れていなかった。 ※初日以外は12時・22時の二回更新となります。
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全てを許した令嬢が許さなかった時

【全文執筆済み 完結保証】 魔力をステータスとするのに他人の魔力を嫌悪する歪な世界 ノルディリア王国の公爵令嬢のクロエ・アイゼンベルクは身体に魔力を流し、他人から嫌悪されながらも愛する人のために治療を続けていた。 だが、彼女の心は崩壊寸前――。 そして治療開始から約五年後――。 全てが終わり、自分を虐げてきた愛していた人や家族の心も戻ってきた。 もう全ていりません。 なぜ、私に構うのですか? ええ、許しますよ。だから放っておいて。 後悔してももう遅い。 そして遅いのは彼や家族だけでなく、まだ大丈夫だと奢っていた彼女の『番』もそうだった――。 全てを許してきた令嬢が全てを捨てて、自分の意思で未来を選ぶハッピーエンドのお話です。 ※序盤はシリアスですが、物語が進むにつれてコメディ要素が強くなります ※元鞘ではありませんが、後悔した男性とのお話になるので、読む方によっては元鞘感を感じるかもしれません ※R15は若干の暴力描写があるためのものです ※創作ゆえのご都合な部分もあります
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本編なんて知りませんッ!

言葉にするならズタボロの姿で学園から追い出されて帰宅した兄を見た瞬間、全てを唐突に思いだした。 魅了スキルなんてものを使うヒロインに利用されたらしい様変わりしている兄。 ヒロインこと聖女に危害を加えた罪で学園を退学、貧乏男爵家である我が家にも厳しい処分が言い渡されることに。 前世の記憶が戻ったからこそ余りに理不尽な状況に憤る主人公。 原作?そんな事は知ったことか。 原作知識チートと固有スキルを使って快適スローライフの為に動き出す。 ※急遽、一部キャラクターの名前を変更しました。読み辛くして申し訳ありません。  感想コメントは公開不要と書かれている方以外にはしっかり返信していきます。もしも、返信がない場合はお知らせ下さい!とても励みになります!
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暴漢に襲われた公爵令嬢を庇ったら、その兄令息に溺愛されました

幼馴染の侯爵令息と婚約していたオリアーヌ。 学園の卒業まであと僅かという時、婚約者ジルベールと親友エディットとの浮気が発覚し、婚約の解消を告げられる。 二人と縁を切り前を向くオリアーヌだったが、エディットは今まで通り親友であることを望み、あろうことか自分の侍女になって一緒に侯爵家に来てほしいと言い出す。それは婚約者探しが難航するオリアーヌへの気遣いだといい、ジルベールも賛成しているという。 さすがにそんなことは承服しかねると拒絶するも、世間ではそれが真実のように噂が流れる。 そんな未来は受け入れられないと、主人公は家族と自分自身のために動き出すが―― 2026.10.17 HOTランキング1位になりました。ありがとうございます。 R15は保険です。あらすじやタグは変更になる可能性があります。 ふんわり設定の世界観なので、広いお心でお読みください。
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妹を選んだ夫へ。私は母の家に帰ります

結婚三周年の食卓で、夫の隣に座っていたのは妹だった。その胸には、亡き母の首飾りまで掛かっている。 「君より似合うから、今夜くらい貸してやればいい」 首飾りを取り戻し、離縁を申し出たエレナ。夫は署名を拒み、屋敷の馬車を使うことさえ許さなかった。 エレナは結婚指輪を旅費に替え、母の故郷へ向かう。 祖母の家は、もう売られた。そう聞かされていたのに、懐かしい玄関で家政婦が告げた。 「ここは、あなたのお家ですよ」 夫に隠されていた相続の知らせ。そして、祖母の机に残された、エレナの筆跡の手紙。 ――もう会いたくありません。 そんな手紙を書いた覚えはない。 家と財産を取り戻すために動き始めたエレナは、幼い頃、この庭で一緒に遊んだユリウスと再会する。
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ようやく目が覚めましたので、どうぞ愛人とお幸せに

「ミリアが身ごもった」 リカルドは嘲笑うように鼻を鳴らした。 「我がヴェルナー侯爵家には、確実な継嗣が必要だ。お前との三年間の婚姻生活で、子が一向に授からないことは明白だった。……我が家の血脈を絶やすわけにはいかない」 「リカルド様、それは……」 「ミリアは私の血を引く子を、その腹に宿してくれた。……マリエッタ、お前との、冷え切った婚姻関係はこれで終わりにしよう」 冷え切った、関係。 その言葉が、耳から脳へと伝わった瞬間、マリエッタの思考は完全に停止した。 誰が冷やしたのか。 誰が、温めようとする手を跳ね返し続けたのか。 冷え切った関係の中で、凍えそうになりながら薪をくべ続けていたのは誰だったのか。
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誕生日に「妹を愛している」と婚約破棄されましたので、贈り物係も辞めます ~公爵様が欲しいのは、わたし自身だそうです~

二十歳の誕生日、伯爵令嬢ロゼリアは「妹を愛している」と婚約破棄された。 なのに、貴族への贈り物の手配は続けろという。 「もう婚約者ではありませんので、お引き受けしません」 無償の贈り物係を辞め、自分の仕事を選んだ彼女。 そんなロゼリアに、アーヴィン公爵は「好きな花」を尋ねてくれた。 誰かのために選ぶばかりだった日々が、大切にされる毎日に変わっていく。 一方、彼女の気配りを失った元婚約者たちは、次第に困り始めて――。 不遇な令嬢が仕事と一途な恋を手に入れる、婚約破棄から始まる逆転溺愛物語。
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公爵令嬢は、婚約者を諦めることにした

公爵令嬢アリシアは、婚約者である伯爵子息のリアムを熱烈に愛していた。 6歳の頃。 社交界プレデビューのお茶会で、リアムを目にしたその瞬間から。 「お父様お願い! あの子が良いの!」 そう父を強く説得し、初恋を実らせたアリシア。 このまま順調に学生生活を送り、結婚して幸せな家庭を築く――はずだった。 ある日アリシアは空き教室で、彼が友人たちに愚痴を零す姿を目にしてしまう。 「婚約は仕方なくだったんだ。彼女の方が身分も高いし」 「本当は婚約したくなかった、もっと自由に生きたかった」 「父に強要されていなければ、今頃はもっと」 そんな彼の傍には、寄り添うようにして一人の女子生徒が。 「リアム様かわいそぉ。私だったら絶対そんなことしないのに」 瞬間、アリシアの心は急速に冷えていった。 そうか。 そうだったのね。 好きだったのは、結婚したかったのは私だけだったのね。 だったら、お望み通りあなたのこと諦めて差し上げますわ。 それからリアムの教室に顔を出すのをやめ、食事も友人たちと取り、 趣味に勤しみ、王太子や幼馴染など色んな人たちと関わり始めるアリシア。 すべてはリアムが望んでいたことだったはずだが、 なぜか彼の様子はだんだんとおかしくなり始め――。
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初恋は消え去って

「ああ、そうだろう! たかが形だけの婚約者の身で我が真実の愛の相手であるメプリを排し、正妃の座を得られたのだものな」 ※主人公が暴力を受ける場面があります。苦手な方は第一話を飛ばしてお読みください。
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来世にさようなら、また会う日まで

シェリル・レーヴェンには生まれた時、 右手の甲に花の形あざがあった。だが、今はもうない。 花のあざはオビリオン王国では、 一度だけ命を助けることの力を持って生まれた証だと言われている。 前世で良い行いをし、そのご褒美。贈り物だと、そう言い伝えられている。 そう言い伝えられている。 ただし、この力を無理強いすれば、 命を落とすと言われており、何人たりとも手を出せない。 それが【オビリオンの花】。
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夫から三十年も放置されましたので、お飾りの妻は平気です~今さら愛されても困ります~

王妃マデリーンは今日も夫である国王の訪れを待ち続ける。 来るはずがないと、心のどこかでわかっていながら。 夫の傍をうろつく女たちに嫉妬し、激しい嫌がらせをした。 悪行の限りを尽くしたマデリーンに愛想を尽かした夫は、彼女を毛嫌いし、他に女を作った。 マデリーンは指一本触れられることなく放置され続けた。 誰からも顧みられることなく、気付けば三十年もの時間が流れていた。 「――どうして、私はこんなふうになってしまったんだろう」 過去を悔い、目を閉じると結婚したばかりの三十年前に時が戻っていた。 次こそ間違えたりしない。 夫に愛されるためではなく、自分のために生きる。 悪女は改心し、贖罪を始める。 旦那様、今になって本当の気持ちに気付いたとか言ってますけど私にかまわないでください!
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婚約者の王子が「病弱な幼馴染を優先するのは当然だ」と言うので、僕も騎士団長を優先することにしました

「すまない、リュシアン。シリルがまた熱を出したんだ」 婚約者である第二王子エドモンは、今日も病弱な幼馴染のもとへ駆けていく。 観劇の約束も、誕生日の晩餐も、婚約の記念日も。 「君なら分かってくれるだろう? 弱っている者を優先するのは当然のことだ」 ……承知いたしました、殿下。 では僕も、恩ある方を優先するのが当然ですね。 置き去りにされるたび、黙って屋敷まで送ってくれた騎士団長ガレス・ヴォルク。 殿下との茶会より、団長へのお礼を。殿下の夜会より、団長の遠乗りを。 お言葉どおりにしているだけなのに、なぜか殿下が慌てはじめて――? 一方、無口で強面の騎士団長は、何年も隠してきた想いを、もう隠しきれなくなっていた。 「……そんなふうに優先されると、期待してしまうんだが」 そして当の幼馴染シリルは、王子の過保護にほとほと困り果てていて――。 律儀すぎる伯爵令息と、不器用な騎士団長の、言葉どおりの恋の話。 ※ハッピーエンドです。ざまぁは王子のみ。 ※サブカップル(シリル×騎士団副官)あり。 ※完結保証
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花嫁の代わりはいくらでもいるそうなので、あなたの結婚式には出席しません

「花嫁が替わるだけですもの。式の支度は続けてちょうだい」 婚約披露の席で、私の椅子に座っていたのは別の令嬢でした。 その首には、亡き母の真珠まで。 三年間、侯爵家の宴も婚礼も整えてきたネリシェ。 婚約者に捨てられ、それでも無償で働けと言われた彼女は、引継ぎを終え、今度こそ屋敷を出る。 母の形見と、自分の未来を連れて。 雨の日に出会ったのは、三度も縁談を断ったという冷徹な公爵。 けれど彼が尋ねたのは、家柄でも、持参金でもなかった。 「何を食べたい?」 誰かの望みばかり叶えてきた彼女には、それがいちばん難しい質問だった。 一方、残された侯爵家では、豪華な婚礼の支度が次々と行き詰まる。 安く済んだ買物も、当然だった信用も、奪ったつもりの婚資も――本当に、あなたたちのものだったのでしょうか。 もう、戻る席はいりません。 私が座りたいのは、私の望みを待ってくれる人の隣です。 婚約破棄から始まる、恋と独立、そして何度でも訪れる因果応報の物語。
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悲しみと愛しさを手放す、その時に

従順な番だと思っていた。 番を失ったを彼女たちを優先することも、納得していた。 それなのに、どうして……なのか。 番を得た者、番を失った者。 互いを思い合えなければ、番でも手放すことはできる。
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「母親なんだから我慢しなさい」と言われたので、我慢するのをやめました。

皆様のおかげでHOT女性向け1位に届きました!ありがとうございます! *** 子爵夫人ミレイユは、嫁いでからの七年間、「母親なんだから」「妻なんだから」「嫁なんだから」と言われるたびに我慢を重ねてきました。 熱を出した娘を一晩中看病した朝、夫に「寝不足の顔を人前に出すな」と言われたとき、ミレイユの中で何かが切れます。 「今日から、私は我慢をやめます」 夫は笑って流しました。姑も、義妹も、誰も気づいていません。亡き父が嫁入りの日に持たせた小さな箱の中に、妻が我慢の終了を宣言した日から、婚家が「母親だから」を理由に何ひとつ強いることができなくなる特約書が眠っていたことを。 朝食は作りません。夫の装備の手入れもしません。義妹の浪費には、品目ごとの請求書を出します。 ミレイユが我慢をやめるたびに、オルフェン子爵家は少しずつ回らなくなっていきます。やがて明るみに出る持参金の使い込み。夫と姑は初めて、自分たちが何を「当たり前」にして奪ってきたのかを知ることになります。 「どうか戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いのです。
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呪われた犬の散歩とシャンプーをしていただけなのに、いつのまにか高嶺のプリンスに溺愛されています

 リュネの大切な婚約者――ニコラスは、とても優しい青年だった。  唯一不満があるとすれば、優しすぎる故に、幼馴染のコリンナを拒めないところ。  このままでいいのだろうかと、リュネが悶々としていたとき。  ニコラスとコリンナに、結婚式までの半年間だけ『婚約者を交換したい』と持ちかけられる。  リュネの恋心は砕け散った。  そして出逢ったのは、呪われたモップ犬。  モテすぎて逆恨みされ、数年前に全身が毛むくじゃらになる呪いを受けたと噂の人物だった。  でも、犬の姿になっても、身分は公爵令息。  社交界の中心人物だったオルフェリオと交流しようと試みた結果。  噂のような気難しい性格ではなく、心優しい人物だとわかり、良好な関係を築くのだが――!? (ニコラスはコリンナ嬢を選んだんじゃなかったの? それに、なんで冷血公爵様までデート(散歩)についてくるのかな……?)  呪われた犬の散歩とシャンプーをしていただけなのに、いつのまにか高嶺のプリンスに溺愛されていたお話。
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だから、エルゼは捨てることにした

公爵令嬢エルゼは、幼馴染のリュシアンに告白されて婚約し、結婚した。同時に、リュシアンは宮廷魔術師として王女の護衛に任命された。 「ねえ、知ってる?あなたと王女殿下の噂」 「知ってますよ。くだらない、取るに足らないものです」 でもね、リュシアン。 王女殿下はあなたを好きだわ。 そして──ついに行き過ぎた王女派に毒を仕込まれて、エルゼは声を失ってしまう。 夫はエルゼを守ってくれないし、彼が守るのはいつも王女ただひとり。 愛がある結婚だとしても。愛があるこそ、耐えられないことだってある。 だから、エルゼは捨てることにした。
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公爵令嬢フローラの選択

婚約者の一番は、いつだって幼馴染のメルンシアだ。 後回しにされるのも、二番手に甘んじるのも 『これは政略結婚だもの』 『メルンシアは体が弱いから仕方ないのよ』 ……と、フローラは自分を納得させてきた。 だけど──彼女は思い出した。 (ここは小説の世界。私は儀式に捧げられる生贄……!) 婚約者の【大切】は、メルンシアだけ。 自分の行く末が生贄だと知り、フローラは目が覚めた。 (やってらんないわよ……!!) 愛のために振り回されるのも。 【私】を良いように消費されるのも。 フローラは決めた。 【良い子】の私はもうおしまい。 穏便に儀式の生贄役を降り(婚約解消し)て、穏やかで平凡な幸せを手に入れよう。 彼女は手始めに、自分のスキルで一儲けすることにした。 (いいでしょう、愛を取るというのならどうぞご勝手に) フローラは、自分の意思で人生を掴み取る決心をした。 ☆久しぶりの連載です。そんなに長くならない…と思います。感想いただけたら嬉しいです!!
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転生したら気弱な公爵夫人だった。とりあえず、一発殴っていいかしら?

ある日、公爵夫人イレーヌに転生した。目の前では息子が可憐を装う従姉妹に肩入れして婚約者を蔑ろにしている。 「とりあえず、一発殴っていいかしら?」 ︎◇他サイトにも掲載中
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無能スキルと追放された第三王子ですが、母様の再婚を成功させたら辺境伯を継がされそうです

五歳のスキル授与式で「無能スキル」と判定された第三王子レイニード。 その結果、俺は母様と一緒に王宮を追放された。 だが、正直に言おう。 むしろ大歓迎である。 王宮では母様も俺も冷遇されていたのだから。 こうして辿り着いた辺境伯領で、俺はある決意をした。 ――母様を幸せにしよう。 実は辺境伯は昔から母様に想いを寄せているらしい。 ならば息子として全力で応援するしかない。 一方、無能と言われた俺のスキルは全然無能ではなかった。 【カタログ通販】【ヒャッキーン】【錬金術】 便利な道具や生活用品を次々と生み出し、さらに光・土・空間・生活魔法まで使えるため、辺境はどんどん発展していく。 ついでに世間から無能扱いされていた人材たちを集めてみたら、なぜか有能な人ばかりだった。 異母兄である第一王子は次期国王に。 第二王子は騎士団長に。 俺は二人を陰ながら支えながら、のんびり暮らしたいだけなのに――。 「レイニード、次の辺境伯はお前だ」 「嫌です」 「駄目だ」 「嫌です」 母様の再婚を成功させたら、なぜか辺境伯を継がされそうです。 これは、家族大好きな元・無能王子が、大切な人たちを幸せにしながら平穏な生活を目指す、ほのぼの辺境発展ファンタジー。
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私がいなくても回る国だそうなので、王妃の座をお返しします。復縁?お断りです~有能すぎた元王妃は隣国で大切にされています~

「お前がいなくても、この国は回る」 功績はすべて寵姫のもの。夜会では壁際に立たされ、体調を崩せば「仮病」と罵られる。 陰で国の財政を一人で支えてきた王妃リーゼロッテは、「愛想がない」と言われ続けた末に、自ら離縁を選んだ。 あっさり離縁を認めた国王は知らない。 国を回していたのが、誰だったのかを。 辿り着いた隣国で、ただのリーゼとして働き始めた彼女に、帳簿の腕を見込まれて声がかかる。 相手は無愛想で、誰よりも公正な若き大公。 「お前が元王妃だろうと、俺にはどうでもいい。仕事を見せろ」 初めて仕事を認められ、初めて庇われ、初めて名前を呼ばれる。 不器用な大公の気遣いは、いつしか過保護と独占欲へ変わっていき――。 一方、彼女を失った元の国では、数字が合わなくなり、人心が離れ始めていた。 今さら戻れと言われても、もう関係ありません。 役に立つからじゃない。ここにいたいから、ここにいる。
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私のバラ色ではない人生 勝手な姉の身代わり結婚いたします

ララシャ・ロアンスラー公爵令嬢は、クロンデール王国の王太子殿下の婚約者だった。 だが、隣国であるピデム王国の第二王子に見初められて、婚約が解消になってしまった。 そして、後任にされたのが妹であるソアリス・ロアンスラーである。 ソアリスは王太子妃になりたくもなければ、王太子妃にも相応しくないと自負していた。 だが、ロアンスラー公爵家としても責任を取らなければならず、 既に高位貴族の令嬢たちは婚約者がいたり、結婚している。 ソアリスは不本意ながらも嫁ぐことになってしまう。
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BLコミックの悪役継母(♂)ですが冷酷夫と闇落ち継子に溺愛されています

ブラック企業勤めのサラリーマンだった俺は、ある日突然、前世で読んだ鬱エンドまっしぐらなBLコミックの「悪役継母(※ただし男)」に転生してしまった。 ストーリー通りなら、冷酷な公爵夫に冷遇された挙げ句、虐めまくって闇落ちした継子に惨殺されるという絶望的な未来が待っている。 死にたくない俺は生存戦略として、まずは可愛い継子を全力で甘やかした。 それで破滅フラグをへし折り、継子と楽しい二度目の人生を送るはずだったのに―― 優しく育て直した継子は「お義母様だーいすき♪ 僕が一生守りますね♪」と健気すぎる。 「おまえを愛することはない」と言いきった冷徹夫(攻め)まで、なぜか過保護なスパダリと化して「おまえを二度と手放すつもりはない」と情熱的に求愛してきて――!? あれ? ドロドロな鬱エンドはどこへ!? 勘違いだらけの異世界アットホーム&溺愛ファンタジー。 ※本編の恋愛対象は冷酷夫(父親)固定です。 ※最終的にみんなで仲良し家族になります。ハッピーエンド確約。
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気持ちは移ろうものですから

10年間婚約している幼馴染の様子がおかしい。 話しかけても「ああ」。 何を聞いても「ああ」。 ついにはエスコートまで忘れて、どうやらディアンのヘソはどこかを向いてしまったらしい。 そんなある日、学園で妙な噂を耳にした。 私が、愛し合う二人を金の力で引き裂いている、と。 ……初耳ですが? しかもディアンには「真実の愛」のお相手までいるらしい。 なるほど。 どうやらヘソだけではなく、気持ちまでどこかを向いてしまったようだ。 【当作品のざまあについて】 当店は「微ざまあ」専門店です。 激辛ざまあをお求めのお客様は、物足りない可能性がございます🤭 なお、修道院送り・家門取り潰し・社会的抹殺などは、現在お取り扱いしておりません。
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『代筆係ごときが出過ぎた真似を』と追放された公爵令嬢は静かに笑った——『十年で三千通。明日から、どなたがお書きになるのですか?』

公爵令嬢セラフィーナは、十年にわたり王国外交局の全書簡を代筆してきた。署名欄に記されるのは常に婚約者である外交局長の名前。三千通を超える書簡が隣国との和平を支え、通商条約を結び、同盟を維持してきた。 「代筆係ごときが出過ぎた真似を」——外交局長の側近にそう告げられ、セラフィーナは追放される。十年間の功績は全て婚約者の手柄として歴史に刻まれていた。 だが彼女が去った翌週から、外交が音を立てて崩れ始める。隣国の大使は文体の変化に気づき不信を抱き、通商交渉は暗礁に乗り上げ、同盟国は離反の構えを見せる。 やがて発覚する真実——セラフィーナは先王が密かに配置した「影の外交官」であり、三千通の書簡には、彼女と隣国の宰相だけが読める暗号で、本当の外交が綴られていた。
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おさがりが好きなら全部くれてやる~婚約者も王太子妃の座も、欲しいのなら差し上げます。ただし、その責任までおさがりにすることはできませんわよ?

マーガレットは、侯爵家の長女として生まれ、幼いころから妹に譲ることを求められてきた。 父も母も、それを当然のように扱った。 誕生日に贈られた人形も妹・シャーロットが欲しがったため、彼女のものとなった。 初めて仕立ててもらったドレスも、乗馬用の蔵も、いつの間にか妹の部屋へ運ばれていた。 そして今度は、王太子から婚約の証として受け取ったサファイアのネックレスまで欲しいと言い出したのだ。 留め具には、王家の紋章が刻まれていた。 「お下がりが好きなのでしょう」
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婚約者を奪われた伯爵令嬢、そろそろ好きに生きてみようと思います

旧題:私の孤独に気づいてくれたのは家族でも婚約者でもなく特待生で平民の彼でした 理想的な家族と見られているスパンシ―伯爵家。 仲睦まじい両親に優秀な兄、第二王子の婚約者でもある美しい姉、天真爛漫な弟、そして聞き分けの良い子の私。 ある日、姉が第二王子から一方的に婚約解消されてしまう。 そんな姉を周囲の悪意から守るために家族も私の婚約者も動き出す。 だがその代わりに傷つく私を誰も気に留めてくれない…。 だがそんな時一人の青年が声を掛けてくる。 『ねえ君、無理していない?』 その一言が私を救ってくれた。 ※作者の他作品『すべてはあなたの為だった~狂愛~』の登場人物も出ています。 そちらも読んでいただくとより楽しめると思います。
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欲しがりな親友に婚約者を奪われましたが、婚約は破談になったようです─私は、話を聞いてくれる人を選びます─

「同じものがいいの」 伯爵令嬢リュシエンヌの親友は、彼女の持ち物を欲しがり、手に入れるとすぐに飽きる。 そして今度は、婚約者まで。 彼はリュシエンヌを頑固だと言い、自分に同意してくれる親友を選んだ。 二人から距離を置いた彼女は、音楽の集まりでテオドールと再会する。 好きな曲は違っても、彼は彼女の話を聞き、自分の好みも話してくれた。 一方、親友は欲しかった婚約者にも退屈し始める。 二人の婚約が崩れる中、元婚約者はようやく、リュシエンヌの言葉を聞いてこなかった自分に気づく。 けれど彼女には、もう次に会う日を楽しみにしている人がいる。 自分の好きなものと恋を選び直す令嬢と、失ってから後悔する二人の物語。
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旦那を全く疑わない妻は、ついに離縁を決意しました。

伯爵夫人オルテンシアは、誰が見ても「夫を盲信している愚かな妻」だった。 夫ヴァルテリオが別の女の香りを漂わせて帰宅しても、高価な宝石を誰かに贈っていても、彼女はただ柔らかく微笑み、疑う素振りすら見せない。 夫とその愛人クラリベルは、そんな彼女を「何をしても気づかない無能」と見下し、盛大な夜会の場で恥をかかせて離縁し、伯爵家の財産ごと追い出そうと画策する。 しかし、大夜会の壇上で夫から離縁を突きつけられた瞬間、オルテンシアの微笑みは冷徹なものへと変わる。 彼女が夫を一度も疑わなかったのは、信じていたからではない。 最初から夫の不貞と横領の証拠を全て完全に把握し、逃げ場を塞ぐための罠を完璧に整えていたからだった。 見下されていた元妻による、美しく容赦のない完全勝利劇。
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あなたに期待するのはやめました

伯爵令嬢カロリーネは約束を蔑ろにした婚約者エリオットが自分の愚痴をこぼしているところを見てしまう。 カロリーネの行動全てが面倒、鬱陶しい。本当に期待はずれの女だ。 エリオットの言葉を聞いたカロリーネは期待しなければ傷つくこともない、ということにやっと気づいた。 張り切って、期待を膨らませた約束も蔑ろにされて……勝手に期待して傷つくなんてエリオットに良い迷惑よね。 その日からエリオットに対するカロリーネの態度が急変する。 エリオットは何事かと狼狽えるが──単純な話、カロリーネは期待することをやめたのだ。 ※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。) 感想などいただけると励みになります。 8/31恋愛三位ありがとうございます! ※一部感想をネタバレなしで公開してしまいました……申し訳ありません。
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【本編完結】情をなくした夫人は愛を求めない

美男美女の若きおしどり夫婦として有名だったオルフェリア侯爵夫妻。 その妻であるベアトリーチェは夫のアウグストに淡々と伝えた。 「王弟殿下の公妾になるのであなたとの夜のお勤めは免除させてください」 この夫婦に何があったのだろうか。 時は三年半ほど遡る。 そこには遅すぎるデビュタントを迎えたばかりで高嶺の花と呼ばれる伯爵令嬢だったベアトリーチェがいた。 「初恋かもしれない」 政略結婚で夫となるアウグストに対し、純粋な恋情を向けるベアトリーチェ。 そしてそんな彼女を歪んだ気持ちで妻として迎えようとするアウグスト。 そして、冷酷で表情の動くことのない宰相と言われる王弟ミカエル。 三人の想いは交錯し、どんな結末を迎えるのか――。 ✦――――――――――――――――――――✦
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王太子の『結界』を陰で維持していた落ちぶれ令嬢ですが、婚約破棄されたので悪役令嬢を連れてスローライフを目指します!

「セシリア・ランカスター! 貴様のような無能な寄生虫との婚約は破棄する!」 ……えっ、本当ですか!? 毎朝5時起きで王都の巨大結界炉をメンテし、周末も無給でこき使われた10年間が終わるんですか!? やったー! 有休全消化で即日退社させていただきます!! 前世の社畜記憶を取り戻した貧乏子爵令嬢のセリアは、王太子アウグストから大勢の前で一方的に婚約破棄を叩きつけられる。 周囲は「絶望して言葉を失っている」と憐れむが、本人はガッツポーズ。 実家の裏庭で家庭菜園と読書三昧の隠居生活(スローライフ)を送るため、光の速さでサインして王都を去った。 ――しかし、一つだけ問題があった。 このままだと乙女ゲームの破滅ルート通り、生真面目な悪役令嬢エリザベートが処刑され、国が崩壊して私の畑まで魔獣に踏み荒らされてしまう! 「私の穏やかな隠居生活を守るため、エリザベート様には何としても生き延びてもらわねば!」 逃亡時間を稼ぐため、裏庭に埋まっていた古代の魔導炉をスコップで掘り起こして適当にバイパスを繋ぎ、疲弊した悪役令嬢には自作のハーブスコーンと現実的な労働改善案を差し入れ。 あくまで「自分の平穏のため」に動いていただけなのに…… 「私を救ってくださったセリア様こそ真の貴婦人です!」(悪役令嬢) 「この不毛の大地を一晩で蘇らせた……やはり彼女は建国の御仏か」(氷血と恐れられる冷酷公爵) 「三百年ぶりに面白い女を見つけた。王家ごと消してやろうか?」(不老の魔塔主・裏ボス) なぜか超大物たちに「至宝」として囲い込まれ、極上ソファと最高級茶葉で過剰に甘やかされることに!? 一方、セリアという「安全弁」を失った王太子は、自身の暴走する魔力に耐えきれず結界炉を爆破してしまい――? 【元社畜のマイペース令嬢】×【不器用で重たい愛を注ぐ冷酷公爵】 美味しいお茶と焼き菓子、ときどき家庭菜園。 理不尽な搾取にサヨナラして、最高の仲間と幸せになる痛快すれ違いファンタジー!
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1億2000万円の豪邸に、私の部屋だけなかった

両親が桜丘市に買ったのは、一億二千万円もする、広さ二百平方メートル近い高級マンションだった。  引っ越し当日、家族のLINEグループに母から動画が届いた。姉の彩音には専用のピアノ室、八歳の弟の悠斗には広々としたゲーム部屋。両親は一番大きな寝室を使うらしい。  私の部屋だけ、どこにも映っていなかった。 「お母さん、私の部屋は?」 「キッチンの隣に納戸があるでしょう。折り畳みベッドくらい置けるわよ。どうせめったに帰ってこないんだから」 「でも、あそこ窓がないよね」 「美琴はお姉ちゃんなんだから、悠斗に譲ってあげなさい。それくらいわかるでしょう?」  また、その言葉だ。  彩音のピアノのために私は塾をやめ、大学の生活費も自分で稼いできた。悠斗が欲しがるものは、私の持ち物でも譲らされた。  今度は、窓のある部屋まで。  返信する代わりにメールを開いた。北海道の雪森町役場から、地域おこし協力隊の採用通知が届いている。学校での美術活動や、使われなくなった校舎の活用に携わる仕事だ。  採用を受けると返信した。  あと半月で、この家を出る。
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