歴史・時代小説一覧

商人たちで賑わう平野郷の茶屋で働く美知子に婚姻の申し込みがあったという。美知子はおじさんとは結婚したくないと言い、孝之介のいた寺まで愚痴を言いにきた。
幼馴染の孝之介は、どんな男が来たのか偵察してくると言い茶屋へと足を向けた。
しかしその男の言う《みちこ》は、幼馴染の美知子とは似ても似つかない女のようでーー
※史実を交えたフィクションです
Webコンテンツ大賞エントリー中。ブクマ、エール等で応援してもらえると助かります
文字数 10,828
最終更新日 2025.06.21
登録日 2025.05.28
※十一回歴史・時代小説大賞に参加のため六月には、毎日更新いたします。頑張ります!
初代道場主の飼い猫が、猫又になって指導する剣術道場。
明治の世になって、武士がいらなくなった世。
それまでも小さな無名の貧乏道場だったのに、今や超絶貧乏な剣術道場になってしまった『天然またたび流』だった。
猫又タマさんと道場主の五社佐内、そして、五社が拾ってきた三人の孤児である伊織と由岐と蔵之助は、それでも仲良く穏やかに暮らしていたのだが、五社とタマさんと伊織の留守に、道場破りが来て看板を持って行ってしまったから大変。
ただでさえ貧乏を極める道場の存亡の危機。
別に看板なんてかまぼこ板で十分だというタマさんと五社を説得して道場やぶりを探すのだった。
《テーマ》
『猫の妙術』という江戸時代の剣術指南書に、猫に剣術を指南してもらう話がある。
その剣術指南書を元に、明治の初期、剣術がいらなくなった世で、新しい時代が始まる中で孤児となった子ども達、武士の姿を、ライトに描き出します。
文字数 81,590
最終更新日 2025.06.21
登録日 2025.05.19
晴らせぬ恨みを晴らし、許せぬ人でなしを消す。仕掛けて仕損じなし、口外法度の始末屋稼業。昼行灯の同心・中村左内を中心とする始末屋のメンバーたちの生き様を描いた作品です。差別用語が数多く登場します。
また江戸時代が舞台ですが、史実とは異なる部分があります。歴史が好きすぎて、テレビの時代劇にもいちいち重箱の隅をつつくような突っ込みを入れる意識高い系の人は読まない方がいいです。
さらに昨今のスペシャルドラマの必殺シリーズとは根本的に違い、暗く不快で残酷な話が多くなります。苦手な方は注意してください。
【始末屋】
◎隼人
訳あって、沙羅と共に江戸に逃げて来た若者。小柄だが、鎖鎌と手裏剣を使いこなす凄腕の殺し屋。ただし世間知らず。普段は顔を白く塗り、大道芸人をしている。
◎沙羅
隼人と共に、江戸に逃げて来た南蛮人の女。実は、隠れ切支丹である。
◎鉄
現物の鉄の二つ名を持つ、大男の骨接ぎ屋。始末屋の一員ではあるが、同時に龍牙会の客分格でもある。殺しに快感を覚える、危険な一面を持っている。
◎市
普段は竹細工師をしている若者。二枚目役者のような整った顔立ちをしているが、その内面は冷酷そのもので、安い仕事は引き受けない。始末屋に対する仲間意識も薄く、他の者たちには何ら特別な感情を抱いていない。
◎小吉
始末屋の一員の若者。もっとも、偵察や情報収集などの補助的な役割しか出来ない。
◎源四郎
左内の下で動く目明かしであると同時に、始末屋の一員でもある。ただし、彼が始末屋であることは、他の面子は誰も知らない。
◎中村左内
南町の昼行灯との異名を持つ同心。普段は小悪党の上前を掠め取り、大悪党には見てみぬふり……しかし、その実態は始末屋の元締であり剣の達人でもある。始末屋の仲間からは「八丁堀」と呼ばれている。
【龍牙会】
◎お勢
江戸の裏社会で、もっとも力を持つ組織「龍牙会」の元締。四十代の女性だが、裏の世界では彼女に逆らえる者など、ほとんどいない。
◎死門
お勢の用心棒。凄腕の殺し屋でもあり、裏の世界では恐れられている。奇妙な剣術を使う南蛮人。
◎呪道
拝み屋の呪道の二つ名を持つ軽薄な祈祷師。だが、その実態は龍牙会の幹部であり、元締お勢の片腕でもある。始末屋の鉄とは仲がいい。まだ二十代半ばの若者だが、なぜかお勢に惚れている。
【その他】
◎秀次
市の叔父であり、育ての親でもある。裏社会の大物だが、不気味な性癖の持ち主。
◎渡辺正太郎
若き同心。左内の同僚であり、いつも愚痴をこぼしている。
文字数 250,438
最終更新日 2025.06.21
登録日 2024.05.31
昭和初期、帝都東京。
軍と諜報が交錯する裏の世界で、彼女は“椿”という名で呼ばれていた。
元華族の娘にして、現在は国家の影で動く女工作員。
決して笑わず、紅茶に砂糖を入れることもない。
壊れた懐中時計を肌身離さず持ち歩く彼女には、誰にも言えない過去があった。
そしてある日、彼女の前に現れたのは、物腰の柔らかな青年将校――南条透。
彼は椿の兄のかつての親友であり、兄の死の“真実”に近い場所にいた人物だった。
だが南条はまだ気づいていない。
彼女がその“妹”であることを。
そして、あの日兄が差し出していた金平糖を、今も椿が本当は愛していることを。
冷たい戦火の中、二人は名も残らぬ任務に向かう。
微笑ひとつ残さずに。
それでも、最期に交わされた想いは、
記録に残らずとも、確かにそこにあった。
これは、笑わない女と、償いたかった男の、静かで確かな、諜報戦記。
文字数 15,393
最終更新日 2025.06.21
登録日 2025.05.03
明治の風が吹き抜ける吉原。
時代の終わりとともに、花魁たちもまた静かに消えていく。
かつて“つるの太夫”と呼ばれた私は、今ではもう古株の飾り物。
煙草をふかしながら、何度も思う。
――こんな場所で、私は何を待っているのだろう。
ある日、ひとりの書生が現れた。
名は柴山洸一。薄汚れた学帽に、理屈っぽい目をした若者。
遊女を研究しているのだという彼は、私を“歴史”として見ていた。
それでも構わない、と思った。
私はもう、誰かの欲望になることに疲れていたから。
煙草の火が消えるまでの数日間、
簪のように抜けない記憶を、誰かの胸に挿せたら――
それだけで、もう十分だと。
これは、忘れられることを選んだ女と、
忘れられないものを探していた男の、
ほんの短い、春の物語。
文字数 6,219
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.02
元禄の世。米沢藩主・上杉綱憲の側女から生まれたふたりの兄弟――吉憲と義周。
兄は上杉家の嫡男として、弟は名門・吉良家の養子として、それぞれの運命を歩み始める。幼くして引き裂かれたふたりの胸にあるのは、母の手で縫われた、白椿の刺繍が施された守り袋。ただそれだけが、遠く離れても絆の証だった。
やがて、時代は揺れ動く。
ーー松の廊下での刃傷沙汰。
赤穂浪士の仇討ちの気運が高まり、世間の怒りが吉良家に向けられる中、義周は知らぬまま嵐の中心へと置かれる。兄・吉憲は、弟を救うため、密かに策を講じる。
義と情ーーその狭間でもがきながらも、ふたりは清廉であろうとした。
これは、白椿のように気高く生きようとした兄弟の物語。
※第11回歴史・時代大賞にエントリー中です。お気に召したら、ポチッと投票お願いします。6月末に完結予定。
※エントリー用に改稿しました。前身作品は非公開となっております。前作品でお気に入り🔖して下さっていた読者様、見放さず、こちらもお気に入りに入れて頂けると嬉しいです。
※フィクションです。妄想です( ꈍᴗꈍ)
文字数 90,326
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.29
永禄四年(一五六一年)。
武田家の奥近習である加藤弥五郎は、主君・武田信玄の命により、第四次川中島合戦にて討死した足軽大将・初鹿野源五郎の妻・香を娶る形で、初鹿野家の名跡を継ぐことになる。
しかし、思いがけず一家の主となる機会を得たうえ、香の凛とした美貌にも惹かれた弥五郎の意気込みとは裏腹に、当の香は「二夫にまみえんことを恥とす」と書き残して、信玄夫人である三条の方の元に駆け込んでしまう。
とんだ恥辱に困惑しつつも、なおも香との婚儀をあきらめきれない弥五郎。
そこに、香の実父である武田の重臣・馬場信春が責任を感じて、香の異母妹を弥五郎に嫁がせると言い出して……。
一風変わった逸話を後世に幾つも残した「初鹿野伝右衛門」の、若き日の悪戦苦闘の物語。
文字数 88,427
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.30
島原の乱を最後まで見届けた狸は、あやかし狸乙女『たぬ子』になった。
乱から三十年以上の歳月がすぎ、空き屋敷に棲んでいたたぬ子は武者修行をしていた桃次郎に敗北する。
その強さに惚れたたぬ子は桃次郎についていくことにし、ふたりは助太刀屋をしながら旅を続ける。
旅から旅への自由気ままな生活をしていたが、見目麗しい兎之助の助太刀を引き受けたことで、多くの剣客を敵に回し、さらには幕府からも睨まれることになってしまう。
ふたりの運命は――? 恋の行方は――? たぬ子と桃次郎の過去の接点は――?
笑いあり、涙あり、剣戟ありの歴史浪漫時代小説です。
文字数 73,619
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.03
天正六年(1578年)三月、織田信長の命を受け、播磨へと乗り込んできた羽柴秀吉に対し、一度は従う姿勢を見せた三木城の別所長治は、突如として反旗を翻した。
しかし、「三木合戦」において、別所長治が待ち望んだ毛利の援軍は姿を遂に見せず、二年近くに及んだ籠城戦の末に別所家は滅び去ることとなる。
野戦でも籠城戦でも織田の軍勢に後れを取り続けた別所であるが、かなわぬまでも織田勢に一矢報いた将がいる。
将の名は、淡河弾正定範。
奇略をもって、生涯不敗とも称される秀吉の弟・羽柴秀長に唯一の黒星をつけた武将として語り継がれる男の一代記。
文字数 92,806
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.25
本所の長屋に住む凜は医者の傍ら、夢を買う商いをしている。
人が寝る間に見る夢には、元になる種がある。それを「夢種」という。
獏にとり夢種は飯だ。
人にとっては大変貴重な珍品で、一部の人間の間では高値で取引されるらしい。
夢種を人から買い取り時に喰い、時に御上に売り付け……、献上するのが凜の商いだ。
稲荷神社の神使である狐にせっつかれながら、怠く商いをこなす凜。
夢種に苦しめられ、救われる人々を眺めながら、凜は今日も、人に紛れ、人を眺めて生きる。
人に化け、人の世で暮らす獏・凜と狐の優太が夢種を介して出会う人生、江戸の人情話。
文字数 50,455
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.30
逆行転生による歴史改変。様々な人物が違う組み合わせで別の人生を歩む。※おふざけ描写あり
文字数 15,792
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.19
不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。
父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。
没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。
※終盤、R15基準の性描写があります。第十三章〈大元帥の復帰〉編の13,11から13.13まで。
※表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER(https://picrew.me/ja/image_maker/2308695)」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。
※重複投稿しています。
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/16816927859769740766
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n8607hg/
文字数 477,166
最終更新日 2025.06.20
登録日 2024.05.31
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
文字数 673,560
最終更新日 2025.06.20
登録日 2022.05.11
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
文字数 67,420
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.31
箱根の宿を出た時雨と小吉は東海道の終着地である草津を目指し旅をする。
時雨太夫 東海道 箱根の宿の続きになります。
●はアダルト要素ありです
文字数 105,453
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.29
お家が真っ二つに割れてしまい、間もなくだった婚儀は白紙になった。
家同士が敵味方に分かれてしまったのだ。
藩主の兄派についた伊原静馬は、護衛に駆り出され、夜の城へ出仕する。
許嫁だった久美は、藩主派であり、奥勤だ。夜は城を下がるのだが、別のつとめがあった。
性描写ありです。
文字数 7,361
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.31
室町時代。
少年姿の陰陽師・千里大路奏貴は、時の権力者である足利義持の命を受けて、京から関東へ下向する。
関東を治める鎌倉公方・足利持氏の暴走を止めるためだ。
義持から特例の陰陽師に推された奏貴には、人の感情や気持ちを封印する力があった。
奏貴は道半ば、大塚戍遠という奇異な侍に護衛を頼まれる。
家督争いで弟に命を狙われているが、それは弟の本心ではないと主張する戍遠。
過去奏貴も友人を助ける為に、兄を殺してしまっていた。己の力が役に立つかもしれないと考え、承諾する。
持氏は七年前に謀反を働いた上杉禅秀に加担した勢力を許さず、禅秀方で京方の小栗氏を攻めていた。
文字数 101,591
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.23
半蔵門。
江戸城の搦手門に当たる門の名称である。
由来は服部半蔵の屋敷が門の側に配されていた事による。
それは蔑まれてきた忍びへの無上の褒美。
しかし、時を経て忍びは大手門の番守に落ちぶれる。
既に忍びが忍びである必要性を失っていた。
忍家の次男坊として生まれ育った本田修二郎は、心形刀流の道場に通いながらも、発散できないジレンマを抱える。
彼は武士らしく生きたいという青臭い信条に突き動かされ、行動を起こしていく。
武士らしさとは何なのか、当人さえ、それを理解出来ずに藻掻き続ける日々。
奇しくも時は八代将軍吉宗の時代。
時代が変革の兆しを見せる頃である。
そしてこの時代に高い次元で忍術を維持していた存在、御庭番。
修二郎は、その御庭番に見出され、半蔵門の守護者になるべく奮闘する物語。
《連作短編となります。一話四~五万文字程度になります》
文字数 61,751
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.31
道場を営む家の弥平のもとに吉原入りから逃げてきたうたが転がり込む。ひとまず匿うことにした弥平は、うたとともに平和な毎日を送った。
そんなある日、徳川家の姫様を付け狙っているという黒い噂を聞き、うたが興味を持ったことで事件に巻き込まれることになる。
文字数 8,691
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.31
文明開化の闇を照らせ――
真実は、国境を越えて歪められる。
明治4年、岩倉使節団の船に乗ったのは「日本」そのものだった。
語学に優れた青年・桐生新太郎、型破り発明家・綾部影照、元武士の護衛・真田義経――
彼らは福沢諭吉の「独立自尊」を胸に欧米へ渡ったが、そこで待ち受けていたのは「文明」の名を借りた戦争だった。
◇衝撃の史実改変◇
・エジソンの研究所に仕掛けられた爆発装置
・パリ・コミューン跡地に潜むプロイセン軍のスパイ網
・ビスマルク演説会場でのテロ未遂事件
◇光と影が交錯するキャラクター群像◇
・元芸者情報屋「菊乃」が暴く外交文書の偽造
・武器商人イーサン・グラントの二重ゲーム
・旧幕府残党・影山伝蔵の「武士道テロ」
「この国が西洋に飲み込まれる前に、俺たちが飲み込んでみせる」
――蒸気機関の煙が希望を曇らせる中、
女性医師・中原佳乃はコレラ病原体を握りしめ、
ヒロイン・有馬つばきは女子教育の灯火を掲げた。
史実を超えるスケールで描く、もう一つの明治維新。
国際スパイ網×和魂洋才×女性の覚醒――
あなたが知らない「文明開化」が、今、動き出す。
文字数 37,423
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.30
尼子経久配下の道庭家には体は小さいが頭は良いと評判の長男右京と、頭は弱いが体は阿用鬼のように大きい次男佐次郎という兄弟がいた。ある日、当主尼子経久の命を受けた嫡男尼子政久が、謀反を起こした桜井宗的を討伐するべく磨石山城へと向かった。道庭家から出兵したのは次男の佐次郎だ。佐次郎は膠着する戦場で大将政久の死に直面し、幼馴染である春乃との約束を破り、鬼神の如く敵城へと走った。戦は尼子軍の勝利で終結したが、大怪我を負い戸板で運ばれる佐次郎。春乃は生死をさまよう佐次郎にある提案をするのだった。
他サイトでも掲載しています。
R15は保険です。
表紙は写真ACより引用しています。
文字数 44,334
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.30
織田信長の乳兄弟の池田恒興の生涯を描く。
史実ですが独断と偏見と創作がかなりあります。
温かい眼で見守って下さい。
文字数 146,468
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.31
永禄九年(1566年)、武田信玄の攻勢により、上州・箕輪城が落城した。城主・長野業盛は討死し、氏族は離散。だが長野氏の血脈は、まだ途絶えていなかった。
長野善女――業盛の叔母にあたる女性は、腰元の久屋、家臣・田口成恒とともに、秘かに城を脱出。彼女たちは榛名山へ向かう。その道中、絶望する久屋を励ますため、善女は父・業正から口伝された「物部の古伝」を語り始める。
長野氏は本姓を石上氏とし、物部王家の嫡流に連なる由緒正しき家柄。善女の語る物語は、やがて“日本書紀に消された真実の歴史”へと繋がっていく――。
上宮法王(聖徳太子)と藤原不比等の秘められた正体。物部の祖・徐市が渡来して築いた「築秦王国」。出雲王家と大和王権の関係。そして、藤原氏が創出した「アマテラス神話」と、それに取って代わられた真の最高神「クナト大神」の存在――。
善女が語る中で久屋は立ち直り、善女自身も心を鍛えられていく。そして、家臣・成恒の裏切りに気づいた善女は、剣聖・上泉伊勢守から授かった「新陰流」の奥義で剣を取り、剣豪・成恒と真剣勝負に臨む。
時は戦国。だが、この物語は「戦いの果ての未来」を見据えた壮大な歴史叙事詩でもある。
長野業正から主膳へ、古代から幕末へと続く、「天皇の帝車」を担う血脈の物語――いま、ここに開演。
日本が「独立国」であったのは、明治憲法発布(1889年)から敗戦(1945年)まで、わずか56年に過ぎない。戦後日本は、占領政策と国際金融資本の支配構造に組み込まれ、“見えざる鎖”に繋がれてきた。
この物語は、「日本とは何か」を真剣に問う。藤原不比等によって書き換えられた日本の起源、封じられた神々、語られざる歴史。戦国から幕末まで、石上朝臣長野氏の血脈が語り継ぐ真実がここにある。
今こそ、「日本人とは何か」「天皇とは何か」を問い直すとき。この物語は、そのきっかけとなる祈りであり、問いかけだ。
文字数 23,537
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.06.13
戦国乱世、稀代の天才・織田信長の血を引きながらも、才なく、志なく、己の信念すらない男、織田信雄。
無気力、だらしなく、威厳すらない、下世話な冗談を飛ばしては家臣たちを困惑させる日々。
そんな彼に呆れつつも、なんやかんやで支え、導く家臣たち。
信雄自身が何もせずとも、彼らの奮闘によって、織田の名は、奇跡的に歴史のうねりに踏みとどまる。
本能寺、伊賀攻め、小牧・長久手――数多の修羅場を“なんか適当”に乗り越えた男の、まさかのサバイバル戦国記。
「歴史が、彼を生かしたのか。彼が、歴史をかわしたのか。」
世にも珍しき“脱・英傑伝”。令和の時代に贈る、ゆるくて図々しい戦国大河、ここに開幕。
※ものすごく脚色してます。
文字数 58,209
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.26
転生、タイムスリップなし。陰謀、あやかし、無双、男気あり。
源氏の嫡流・源為義と美貌の白拍子の間に生まれた八郎為朝は、武士の世の夜明けを鮮烈に飾る無敵の武将。その誕生の秘密と数奇な運命に彩られた生涯は?
鳥羽院の寵姫となった母に去られ、出生の謎ゆえに父に疎まれながらも、良き師、信頼できる仲間と出会い逞しく成長。京の都での大暴れの末に源家を勘当されるが、そんな逆境はふふんと笑い、放逐された地・九州を平らげ、威勢を轟かす。
やがて保元の乱が勃発。史記や三国志に描かれる項羽、呂布、関羽をも凌ぐ古今無類の武勇を示すも不運な敗戦。
しかし、尚のこと心機一転。英雄神さながらに自らを奮い立て、この世を乱す元凶である母・玉藻、実はあまたの国々を滅ぼした大魔縁・九尾の狐との最後の対決に挑む!
鎮西八郎、すなわち源為朝とは、頼朝、義経兄弟の叔父にあたる伝説的な人物。
激動の時代・平安最末期を舞台に、平清盛、源義朝をはじめ、崇徳院、法然上人など、天皇、上皇、著名な公卿や武士、高僧といった歴史上の重要人物も多数登場。
海賊衆や陰陽師も入り乱れ、波乱に満ちた半生記です。
弁慶、常盤御前、白縫姫など、豪傑、美女も続々現れますよ。
さあ、始まり始まりぃ~😄
★第11回歴史・時代小説大賞参加作品です。
応援よろしくお願い致します。できれば投票も (笑)
★当分の間、毎日更新予定です。
★第一部・序の巻、第二部・破の巻(上)、完結しました。
文字数 287,508
最終更新日 2025.06.20
登録日 2024.05.28
おりんは江戸のとある武家屋敷で下女として働く14歳の少女。ある日、突然屋敷で母の急死を告げられ、自分が花街へ売られることを知った彼女はその場から逃げだした。
母は殺されたのかもしれない――そんな絶望のどん底にいたおりんに声をかけたのは、奉行所で同心として働く有島惣次郎だった。
今も刺客の手が迫る彼女を守るため、彼の屋敷で住み込みで働くことが決まる。そこで彼の兄――有島清之進とともに生活を始めるのだが、病弱という噂とはかけ離れた腕っぷしのよさに、おりんは驚きを隠せない。
そうしてともに生活しながら少しづつ心を開いていった――その矢先のことだった。
母の命を奪った犯人が発覚すると同時に、何故か兄清之進に凶刃が迫り――。
とある秘密を抱えた兄弟と町娘おりんの紡ぐ江戸捕物抄です!お楽しみください!
※フィクションです。
※周辺の歴史事件などは、史実を踏んでいく予定です。
文字数 58,833
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.31
慶長二十年、栄耀栄華を極めた豊臣氏も、大阪夏の陣で徳川家康に敗れ滅亡した。
が、豊臣秀頼は実は自刃しておらず、戦場から生還した真田幸村に護られ密かに大阪城を離脱し一路鹿児島を目指す…はずだったが、思いもよらぬことが次から次に起きて収拾がつかなくなって行く。
文字数 41,196
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.04.19
文字数 14,587
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.31
幕府に弓引いた少年たちは、縄をかけられた。
京へ向かう道は、あまりに長い。
将軍家の血を引く少年・足利春王丸とその弟・安王丸。
結城合戦の総大将の少年たちは、敗北の果てに捕らえられた。
戦に敗れた武士の子が、護送の道中で味わうのは、名誉の死ではなく、静かな屈辱だった。
武士の誇りを胸に抱く兄・春王丸。
生き抜くためには誇りすら手放す弟・安王丸。
過酷な旅路は、少年たちの尊厳と、兄弟の絆を徐々に引き裂いていく――
舞台は室町中期。
将軍・足利義教に反旗を翻した鎌倉公方・足利持氏は永享の乱で滅び、その遺児たちが結城の地に落ち延びた。
それから二年後、彼らは結城一族の力を借りて、旗を挙げる。
のちに「結城合戦」と呼ばれるこの関東の大乱は、少年たちの誇りとの戦いでもあった。
本作は、結城城落城の夜から始まる。
“敗者の旅路”の果てにあるのは生か死か――
静かに進んでいく護送の中で繰り広げられる心理劇。
敗軍の将として晒され、揺れ動く少年たちの心と、彼らを取り巻く人々の、生き様をリアルに描いた歴史小説である。
貧しい時代に甘えはなく、高潔な人間もいない。
少年たちの絶望の果てに見えるのは、希望かさらなる絶望か。
運命に縛られた少年たちの姿を描く、痛みと誇りの歴史心理劇。
[設定補足]
・春王丸(14歳)、安王丸(12歳)は史実より年齢を引き上げています。
・室町時代の文化や社会風俗(主従関係や身分差、捕虜の扱い、落城の様子、衆道、乱取りなどの文化・風習)を重視しています。
・現代とは価値観の異なる描写が含まれる場合がありますが、いずれも時代背景に基づく表現です。
・史実をベースにしたフィクションであり、一部オリジナルの設定を加えています。
・参考文献:『結城合戦絵詞』『永享記』ほか。
文字数 73,673
最終更新日 2025.06.20
登録日 2025.05.17
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