武士 小説一覧
1
時は江戸──火盗改方与力となった渡辺源一郎綱守は、前世の記憶と人ではない存在が見える目を持つ異端の侍。
父の与力としての職務を継ぎ、かの長谷川平蔵宣以の配下として挑むことになるのは、数々の奇妙な事件。
人と、あやかしの『あわい』の領域に立つ転生与力が、家伝の「鬼切」の影打ちを携え、江戸の闇を斬る──
※カクヨム、ハーメルン、なろうにもあげてます。
文字数 259,577
最終更新日 2025.12.30
登録日 2025.11.30
2
戦国大名の若君・斎藤新九郎は大地震にあって崖から転落――――気付いた時には、剣と魔法が物を言い、魔物がはびこる異世界に飛ばされていた。
「これは神隠しか?」
戸惑いつつも日本へ帰る方法を探そうとする新九郎
ところが、今度は自分を追うように領地までが異世界転移してしまう。
家臣や領民を守るため、新九郎は異世界での生き残りを目指すが周囲は問題だらけ。
領地は魔物溢れる荒れ地のど真ん中に転移。
唯一頼れた貴族はお家騒動で没落寸前。
敵対勢力は圧倒的な戦力。
果たして苦境を脱する術はあるのか?
かつて、日本から様々なものが異世界転移した。
侍 = 刀一本で無双した。
自衛隊 = 現代兵器で無双した。
日本国 = 国力をあげて無双した。
では、戦国大名が家臣を引き連れ、領地丸ごと、剣と魔法の異世界へ転移したら――――?
【新九郎の解答】
国を盗って生き残るしかない!(必死)
【ちなみに異世界の人々の感想】
何なのこの狂戦士!? もう帰れよ!
戦国日本の侍達が生き残りを掛けて本気で戦った時、剣と魔法の異世界は勝てるのか?
これは、その疑問に答える物語。
異世界よ、戦国武士の本気を思い知れ――――。
※「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも投稿しています。
文字数 645,944
最終更新日 2025.12.29
登録日 2024.10.17
3
宿場町に生まれた、見目麗しき少年、月丸。いずれ春を売ることになろう彼を、南紀深山の領主、鹿鳴瀬村正が引き取った。
稚児として村正の傍に仕えることになった月丸。村正は無邪気で愛らしい月丸を、実の子のように扱おうとするが、艶やかな顔、躰、仕草、そのすべてに惹かれ、やがて二人の関係は家族よりも深くなっていく……。
砂上に誓った愛を、時代という名の波が包む。
文字数 23,658
最終更新日 2025.11.30
登録日 2025.10.31
4
時は戦国。
貧乏足軽の家に生まれた木下小兵衛は、戦場で美しい鬼に出会う。
鬼は既に正気を失っていたが、その佇まいに小兵衛は目が離せなかった。
死後。
満たされない境遇への激しい飢餓感によって小兵衛は餓鬼道に堕ち、他者の魂を喰らって永らえる怪異と化した。
その後、小兵衛は土地神のはからいによって「髑髏武者」と名乗り、幽世の門番となる。同じく門番として雇われていたのは、かつて戦場で出会った鬼こと「刹鬼武者」だった。
やがて髑髏は刹鬼の身に降りかかった理不尽な呪いを知り、激しく心を揺り動かされる。
「目も耳もイカれてんなら、身体に刻み付けてやる。……しっかり覚えろ」
貪るだけの怪異と化していた髑髏が刹鬼に手を差し伸べた理由は、ただ一つ。
彼があまりにも綺麗で、放っておけなかったから──
餓鬼道に堕ちた骸と、修羅道に堕ちた鬼……二人の「堕ちた武者」は、自らの背負った宿業を乗り越え、救いを得ることができるのか……?
貪欲執着攻め骸×鈍感不憫受け鬼の共依存怪異BL。
※この作品は「蛇神譚 犬首村六道繪巻 ― 誰そ彼の契り ―」のスピンオフ作品ですが、単体でも読めるように工夫してあります。
蛇神譚はこちら → https://www.alphapolis.co.jp/novel/33242583/660999255?s=09
※暴力描写、流血表現多め。
※倫理的にまずい表現もそれなりにありますが、作品の雰囲気を鑑みてのことです。ご了承ください。
※陵辱描写や虐げられる描写、災害にまつわる描写がございます。苦手な方はご注意ください。
※表紙イラストおよび挿絵は「蛇神譚」と同じくあニキさんに描いていただきました! あニキさん、今回もありがとうございます!!
文字数 23,998
最終更新日 2025.11.28
登録日 2025.10.27
5
我は島津家の一族で武将として、義弘様に従って、豊臣軍と戦っていた。九州のため我らは負けるわけにはいかなかった。九州の覇者は島津家以外認めない。
「名門島津家以外にこの土地を好きにはさせない」
「秀吉様以外の天下人など不要!天下は豊臣家にある。それ以外は邪道だ」
我は敵の武将を何人も撃ち取った。だが俺の部下のものは多くが撃ち取られて、他の足軽は逃げていて、多勢に無勢状態だ。
「ふっ敵ながら天晴れだ。自分の主君のために負けると分かっていても、主君に忠誠を誓って、戦うとは」
我は薩摩に伝わる剣術で何人も首を取り一騎当千したが、さすがに疲れてきたのか、動きが鈍くなって攻撃を受けて、体が悲鳴をあげてるのが分かる。そんなときに石田三成が来たのだから、こいつを最後に撃ち取って、儚く散ろうと思った。
「我島津秋成なり、石田三成貴殿の首を撃ち取りに参った」
「その勝負受けよう。お前らこれは我々の一対一の勝負だから、邪魔をするなよ」
すると石田三成の部下達は離れていく。我は今持てる全力を出して、戦ったが、やはり怪我の影響を受けてか、心臓に刀が刺さり、俺は倒れた。
ああ、義弘様。どうか島津家を頼みます。そうだんだん意識が消えていくなか、そう思っていた。
「大丈夫ですか?」
なぜか戦場に似つかわしくない、可愛い少女の声がする。手当てでもされてるのか?でも我は確実に逝ったはずだ。致命傷をおっていたし。
俺は目を開けると、そこには薩摩にもいないほどの美少女がいた。
「お主は?」
「私はアリア.スカーレットといいます。貴方の名は?」
「島津秋成、島津家のものだ」
この出会いがやがて奇跡といわれる出会いとなる。そう武術を極めた武将と家族を魔族によって失った魔法師との出会いである。やがてこの二人が出会って、伝説の旅路が始まるー
文字数 101,118
最終更新日 2025.09.07
登録日 2025.02.28
6
これは鎌倉時代の武士が何かしらのきっかけで異世界に入り込み、人間の種族に虐げられている異種族を救う物語
文字数 36,330
最終更新日 2025.09.06
登録日 2023.09.03
7
四季折々の美しい自然に彩られる彩凪藩。秋も深まる頃、若き藩士である橘環は、藩主の密命を受け、隣国・墨染藩との緊張が走る国境地帯、暁峰連山の奥深くへと調査に赴く。朴訥ながらも内に強い意志を秘めた環は、供の若党・弥助と共に、険しい山道を進む。そこでは、息を呑むほど美しい紅葉が燃える一方で、国境を越えてくるかもしれない脅威への警戒が常に求められた。
山中で予期せぬ霧と日暮れにより道に迷った環は、霧の奥から微かに聞こえる清らかな音に導かれるように、古びた鳥居のある場所に辿り着く。そこは、夕陽に照らされた紅葉が錦織りなす、静寂に包まれた古社の境内だった。そして環は、白い小袖に緋袴をまとった一人の巫女・小夜が、一心に神楽舞の稽古に打ち込む姿を目撃する。風に舞う一枚の真っ赤な楓の葉が、彼女の肩にひらりと舞い降りたその光景は、環の心に鮮烈な、そして生涯忘れ得ぬ印象を刻みつけた。
木花咲耶神社と名乗るその社で一夜を明かすことになった環。小夜の自然への深い知識と慈しみの心、そして神社の神秘的な雰囲気に触れ、武骨な彼の心にはこれまでに感じたことのない安らぎと温かい感情が芽生え始める。別れ際に小夜から手渡された一枚の紅葉の葉は、環にとってかけがえのない宝物となった。
城下の日常に戻った環の心には、常に小夜の面影が焼き付いていた。鍛錬にも身が入らず、父の形見である影笛を手に取り、切ない音色を夜空に響かせる日々。一方、小夜もまた、環の朴訥ながらも誠実な人柄に心惹かれていく自分に気づき始めていた。
しかし、二人の淡い想いには、武士と神に仕える巫女という越えがたい身分の壁が立ちはだかる。さらに、環の幼馴染であり、藩の重臣の息子である野心家の藩士・松平義明もまた、その美しさと『天啓の巫女』と噂される小夜の特別な力に興味を抱き、彼女に接近しようと画策し始める。
時を同じくして、彩凪藩と隣国・墨染藩との間では、水利権を巡る緊張が日増しに高まり、藩内には不穏な空気が流れ始めていた。環は、藩士としての務めと、小夜への募る想いとの間で深く葛藤する。やがて彼は、藩の、そして自らの運命を揺るがす大きな渦の中へと、否応なく巻き込まれていくことになるのだった。
文字数 89,453
最終更新日 2025.08.12
登録日 2025.05.30
8
大陸の騎馬民族の末裔である傀儡子、その一人として生を受けた尚勝は、父と母を士分の者に殺されていた。彼は、傀儡子の生業である“芸伎”で人を集めては情報を収集し、仇を探す。ついに尚勝たちは仇である男を捕捉し、武士の一団に同行する仇をひそかに尾行(つけ)る。好機を捉え、見事に相手を討ち取ることに成功する。が、討ち取った仇が仕えていた真田家の忍び、唐沢玄蕃(からさわげんば)にあえなく捕まってしまう。死ぬか、真田家当主の息子に臣従するかという二つの選択肢が示される。――臣従することを選ぶ尚勝たち。
文字数 91,460
最終更新日 2025.08.06
登録日 2025.08.03
9
木下弥左衛門は、隠居暮らしに淋しさを覚える暮らしをしている。彼はかつて、上意討ち代行をおこない、危険と隣り合わせの日々を送っていた。上意討ち代行は名前の通り、上意討ちを代行する。家中に仇をなして出奔した者を、当主の依頼、あるいは上意討ちを命じられた者の要請を受けて当該の者を討ち取り謝礼をもらっていた。
他方で、そんな彼はのちにいう老人ホーム、介添え長屋に住んで仲間と穏やかな毎日を過ごしている。そんな彼は、胃がんを患う。だが、死を覚悟することを習いとしていた彼は、その事実を静かに受け入れる。死ぬまでに何ができるか、と考える。
文字数 74,785
最終更新日 2025.08.03
登録日 2025.08.02
10
異世界に召喚された5人。性別・年齢も違うそれぞれは、異世界の“キョート”の、5つの国の命運を問う旅へと出発する。
魔法の発達した国『シュロッス・イン・デル・ゾーネ』
サイバーパンクな科学技術大国『United Japanese tea varieties of Iratsuko』
清廉な武士たちが住まう『南山城国』
スチームパンクな北方の大国『テラ・ドス・ヴェルメロス』
ポストアポカリプス後の自然豊かな『バクエット・ド・パクス』
それぞれの国、それぞれの旅人たちの運命は?
異世界系ジャンル越境メタフィクション日本茶ファンタジー、開幕!
※ ※ ※
日本茶を擬人化した物語です。
異世界に召喚される人物以外は皆、日本茶です。
“キョート”は異世界ですが、登場するそれぞれの国は実際の京都府内の、日本茶の著名な産地をモチーフにしています。
旅をする物語ですが、旅や物語の背景も、実際の日本茶に関する歴史を下敷きにしています。
とは言え勿論、この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
Fate、刀剣乱舞、艦これ、ウマ娘などの日本茶ver.とでも思っていただければ。
ちなみに筆者は日本茶問屋ですので、日本茶に関する知識についてはガチですが、この物語自体はサブカル成分6:日本茶4です。悪しからず。
ゲーム化を目指し、その分野に強いということでアルファポリス様にて、連載を開始させていただきました!
ひぐらしや東方のようにメディアミックスもしたい! 絵師さまも募集中です!
文字数 360,331
最終更新日 2025.07.25
登録日 2020.06.22
11
12
心形刀流剣術の先生ゲンドウに、特に礼儀正しく、一番の実力ではなかったものの、熱心に心形刀流剣術を学んでいた姿勢を評価されていた彼の一番弟子マナは、その稽古の帰りに不思議な空間の入り口を見つけた。そこから助けを求める声が聞こえ、マナはその入口へ入り、助けに向かった。そこで、彼女はバフ・デバフ役となるミナミ、回復・サポート役となるレナと会う。彼女らはゴブリンと戦っていたが、仲間の一人が倒れてしまったという。マナはそんな彼女らのために戦うことを決意、次第にもっと様々な剣術や武術を習い、民を救いたいと願うようになる・・・。リアルの剣術を使った異世界転生もの、降臨!!アトラスのRAIDOUと似ていると思われる方へ。本作は差別化が図られます。・女主人公は現実にある刀の流派の剣術と現実の武術以外禁止。・敵キャラは例えば火に弱いなどの弱点なし。・イメージは異世界RPGでバフ・デバフを最大5回までかけられる。・基本的な異世界での物語が繰り広げられる。・女主人公たちによる女性同士の友情物語などが繰り広げられる予定。・いずれ敵を強制的に一撃死させる味方魔法使いが仲間になるが、その技を成功させるには、例えば完全に主人公側が善であると女神様に認められないといけないなど様々な条件を達成する必要あり。・グロあり。・マナが例えば人間族の亡霊たちの呪いの力を受けると、全ステータス最大値まで上昇、バフ・デバフがすべて5段階上がる、村正に呪いが付与されるなどされるが、それを受けた場合、3ターン以内にケリをつけないと、マナが気を失って撤退することになる。・村正に付与できるのは毒、混乱、麻痺、呪いのみなど。いつかアニメ化されたら、5分アニメかな?この物語はフィクションです。この小説で、特に訴えかけたいものは何もなく、純粋に心形刀流剣術などを使う異世界RPG作品を書きたくて書いてみたらこうなりました!よろしくお願いします!
文字数 8,923
最終更新日 2025.05.03
登録日 2025.04.06
13
「強情だな」
忠頼はぽつりと呟く。
「ならば、体に証を残す。どうしても嫌なら、自分の力で、逃げてみろ」
滅茶苦茶なことを言われているはずなのに、俺はぼんやりした頭で、全然別のことを思っていた。
――俺は、この声が、嫌いじゃねえ。
*******
雑兵の弥次郎は、なぜか急に、有力武士である、忠頼の寝所に呼ばれる。嫌々寝所に行く弥次郎だったが、なぜか忠頼は弥次郎を抱こうとはしなくて――。
やんちゃ系雑兵・弥次郎17歳と、不愛想&無口だがハイスぺ武士の忠頼28歳。
身分差を越えて、二人は惹かれ合う。
けれど二人は、どうしても避けられない、戦乱の濁流の中に、追い込まれていく。
※南北朝時代の話をベースにした、和風世界が舞台です。
※pixivに、作品のキャライラストを置いています。宜しければそちらもご覧ください。
https://www.pixiv.net/users/4499660
【キャラクター紹介】
●弥次郎
「戦場では武士も雑兵も、命の価値は皆平等なんじゃ、なかったのかよ? なんで命令一つで、寝所に連れてこられなきゃならねえんだ! 他人に思うようにされるくらいなら、死ぬほうがましだ!」
・十八歳。
・忠頼と共に、南波軍の雑兵として、既存権力に反旗を翻す。
・吊り目。髪も目も焦げ茶に近い。目鼻立ちははっきりしている。
・細身だが、すばしこい。槍を武器にしている。
・はねっかえりだが、本質は割と素直。
●忠頼
忠頼は、俺の耳元に、そっと唇を寄せる。
「お前がいなくなったら、どこまででも、捜しに行く」
地獄へでもな、と囁く声に、俺の全身が、ぞくりと震えた。
・二十八歳。
・父や祖父の代から、南波とは村ぐるみで深いかかわりがあったため、南波とともに戦うことを承諾。
・弓の名手。才能より、弛まぬ鍛錬によるところが大きい。
・感情の起伏が少なく、あまり笑わない。
・派手な顔立ちではないが、端正な配置の塩顔。
●南波
・弥次郎たちの頭。帝を戴き、帝を排除しようとする武士を退けさせ、帝の地位と安全を守ることを目指す。策士で、かつ人格者。
●源太
・医療兵として南波軍に従軍。弥次郎が、一番信頼する友。
●五郎兵衛
・雑兵。弥次郎の仲間。体が大きく、力も強い。
●孝太郎
・雑兵。弥次郎の仲間。頭がいい。
●庄吉
・雑兵。弥次郎の仲間。色白で、小さい。物腰が柔らかい。
文字数 130,428
最終更新日 2025.03.11
登録日 2024.11.18
14
文字数 33,197
最終更新日 2024.11.08
登録日 2024.11.08
15
戦国の世に、一つの噂があった。
「戦が起きる土地で、世にも珍しい露草色の髪を持つ見知らぬ男が、疑問を口にする」というものだ。
武士妖怪として生きる、一青吟は妖刀と名高い刀、村正を手にして、欲に塗れた心を斬り捨てていく。彼は戦によって紅に染め上がる土地を、彼らが住む国を守るために動いていた。
何百年という長い月日が経過した後、彼は謎の人物に命を奪われる。
転生して別の世界でまた戦が起こっていることを知った彼は、共に転生した村正と共に異世界を動き回る。
彼の命を奪った謎の人物とは一体何者なのか。
彼は転生して何を思うのか。
彼は異世界を、後にどうして行きたいのか――。
転生した武士妖怪は、今日も今日とて欲にまみれた心を斬り捨てるのである――。
文字数 86,473
最終更新日 2024.08.19
登録日 2023.03.13
16
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品) 渋川春海に出会う前の村瀬義益、彼は剣鬼だった。佐渡奉行の元で働いていた父が、朋輩によって殺された。地下御前試合、大店の主人や大名家によって運営される、真剣による立ち合いの場に身を投じ、ここに参加しているという仇の姿を求めていた――
文字数 7,059
最終更新日 2024.05.30
登録日 2024.05.30
17
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品) 死の間際、陰陽師の師が「そちの出自のことを知りたくば、江戸の智徳殿にお会いするのだ」という言葉と江戸へ向かえというせりふを遺したために京を旅立つ伊左衛門。
江戸について早々、“狐憑き”の女性に遭遇し老女に襲いかかろうとするのを取り押さえる。彼女は大店の内儀であり成り行きから“治療(じょれい)”をすることになる、彼の除霊は、後世いう心理療法のことだった――
文字数 78,834
最終更新日 2024.05.29
登録日 2024.05.28
18
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品) とある権力者が死に瀕し、富士の山に眠っているという不死の薬を求める。巡り巡って、薬の探索の役目が主人の藤原忠平を通して将門へと下される。そんな彼のもとに朝廷は、朝廷との共存の道を選んだ山の民の一派から人材を派遣する。冬山に挑む将門たち。麓で狼に襲われ、さらに山を登っていると吹雪が行く手を阻む――
文字数 81,275
最終更新日 2024.05.28
登録日 2024.05.25
19
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品) 密偵斬りの任を人吉の領主である相良(さがら)義陽(よしひ)から命じられている丸目蔵人佐長恵(まるめくらんどのすけながよし)。
彼はある時、特別の命を受けて平戸の地へと向かう。目的は、他の国が南蛮の最新式の兵器を手に入れるのを防ぐこと。弟子にして中国拳法の遣い手の明人、伝林坊頼慶(でんりんぼうらいけい)、偶然蔵人のもとを訪れていた兄弟子の疋田文五郎(ひきたぶんごろう)と共に目指す土地へと旅する一行は、野武士(のぶせり)に襲われ廃墟となった村で夜襲を受ける――
文字数 74,891
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.05.25
20
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)藩の忍びだった小平治と仲間たち、彼らは江戸の裏長屋に住まう身となっていた。藩が改易にあい、食い扶持を求めて江戸に出たのだ。
が、それまで忍びとして生きていた者がそうそう次の仕事など見つけられるはずもない。
そんな小平治は、大店の主とひょんなことから懇意になり、藩の忍び一同で雇われて仕事をこなす忍びの口入れ屋を稼業とすることになる――
文字数 97,551
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.05
21
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)倭寇が明の女性(にょしょう)を犯した末に生まれた子供たちが存在した……
彼らは家族や集落の子供たちから虐(しいた)げられる辛い暮らしを送っていた。だが、兵法者の師を得たことで彼らの運命は変わる――悪童を蹴散らし、大人さえも恐れないようになる。
そして、師の疾走と漂流してきた倭寇との出会いなどを経て、彼らは日の本を目指すことを決める。武の極みを目指す、直刀(チータオ)の誓いのもと。
文字数 69,565
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.05.16
22
(小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品で)水呑百姓の平太は、体の不自由な祖母を養いながら、未来に希望を持てずに生きていた。平太は、賭場で無宿(浪人)を鮮やかに斃す。その折、親分に渡世人飛脚に誘われる。渡世人飛脚とは、あちこちを歩き回る渡世人を利用した闇の運送業のことを云う――
文字数 97,293
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.05.06
23
時は千年前――日ノ本の都の周辺には「鬼」と呼ばれる山賊たちが跋扈していた。
そこに「百鬼の王」と怖れ称された「鬼童丸」という名の一人の男――。
鬼童丸のそばにはいつも一人の少女セナがいた。
セナは黒衣をまとい、陰にひそみ、衣擦れの音すら立てない様子からこう呼ばれた。
「愛宕の黒猫」――。
そんな黒猫セナが、鬼童丸から受けた一つの密命。
それはのちの世に大妖怪とあだ名される時の帝の暗殺だった。
黒猫は天賦の舞の才能と冷酷な暗殺術をたずさえて、謡舞寮へと潜入する――。
※コンセプトは「朝ドラ×大河ドラマ」の中高生向けの作品です。
平安時代末期、貴族の世から武士の世への転換期を舞台に、実在の歴史上の人物をモデルにしてファンタジー的な時代小説にしています。
※※誤字指摘や感想などぜひともお寄せください!
文字数 177,909
最終更新日 2024.03.24
登録日 2024.03.22
24
戦国の世、小領主の子であった柏木市右衛門源藤(かしわぎいちえもんもとひさ)は初陣で父、重臣が敵方に皆殺しにされてしまう――が、このとき、陰陽師の蘆屋道明(あしやどうめい)が戦場に満ちる瘴気を利用し、死んだ弟を甦らせようと秘術、泰山府君祭を行っていた。若い市右衛門を残して死んだことを無念に思った重臣たちが、道明の弟の魂を押しのけ死霊となってこの世へと戻ってくる。戦場を逃れるも落ち武者狩りに遭っていた市右衛門を彼らは救った……
文字数 95,606
最終更新日 2024.02.16
登録日 2024.02.03
25
26
※猿の内政官シリーズの続きです。
天下泰平となった日の本。その雨竜家の跡継ぎ、雨竜秀成は江戸の町を遊び歩いていた。人呼んで『日の本一の遊び人』雷次郎。しかし彼はある日、とある少女と出会う。それによって『百万石の陰謀』に巻き込まれることとなる――
文字数 126,238
最終更新日 2023.07.06
登録日 2022.03.16
27
★第9回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★
「近頃、吉原にて次々と遊女の美髪を根元より切りたる『髪切り』現れり。狐か……はたまた、物の怪〈もののけ〉或いは、妖〈あやかし〉の仕業か——」
江戸の人々が行き交う天下の往来で、声高らかに触れ回る讀賣(瓦版)を、平生は鳶の火消しでありながら岡っ引きだった亡き祖父に憧れて、奉行所の「手先」の修行もしている与太は、我慢ならぬ顔で見ていた。
「是っ非とも、おいらがそいつの正体暴いてよ——お縄にしてやるぜ」
※「今宵は遣らずの雨」 「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」に関連したお話でネタバレを含みます。
文字数 131,396
最終更新日 2023.07.04
登録日 2023.05.28
28
太郎は大月国隆(おおつきくにたか)と言う武将の寵童で、白桜丸という名前を与えられていた。国隆は村々を焼いては美童を集める美童狩りを行い、太郎の両親や村人を殺した。
国隆の元を逃れた太郎は故郷を目指す途中、野盗に襲われた所を源秋光(みなもとのときみつ)と名乗る武将に助けられた――。
※作家になろう様でも掲載しております
文字数 59,759
最終更新日 2023.04.09
登録日 2023.03.22
29
時代は戦国が終わり江戸へと移った頃、世界史で見ても長い戦乱の150年の締めくくり、大阪夏の陣が終わると、戦場での武士の仕事が無くなり、武士は何時しか侍に、文官仕事をする者を刺す事と成り、戦働きしかしたことの無い武士達は旧来の武士たちは職にあぶれる事と成る。
そして戦働きしか出来ない脳筋武士達は何処へ行くかと言うと。
「私の故郷で傭兵として働きませんか?」
宣教師の振りをした奴隷証人が甘い言葉を吐いて居る。
世界史的にはこの時代は大航海時代、宣教師と商人、奴隷商が幅を利かせる時代である。
この時代、宣教師の振りをした奴隷商は「私の故郷で勉強しませんか?」等と言う甘い言葉を吐きながら日ノ本の国から連れ出し、海の向こうで人身売買、奴隷貿易をして利益を上げていた、同時に職にあぶれた武士に対してこの様に傭兵の求人を出して戦地に傭兵もとい剣奴けんどとして売る事もしていた。
そして、この諸々の行動は後々幕府の預かり知る事と成り、諸々の振る舞いに怒った幕府によって鎖国を敷かれる事と成る、だが江戸幕府の始まりから鎖国迄は其れなりに時間があったため、かなりの人数が海を渡る事に成る。
この物語は、その海を渡った一人の武士の話である。
文字数 8,910
最終更新日 2023.01.03
登録日 2021.01.01
30
文字数 2,358
最終更新日 2022.10.08
登録日 2022.10.08
31
32
相模白峰は透明人間になっていた。
突然の不可解な現象のせいで会社もクビになり、人とも話せずに心身ともに疲弊している時、一匹の犬と腰に二本の刀を差している武士、金秋が現れる。その1人と1匹は相模の事が見えていた。
相模は素っ気なく時々震え上がってしまうほどの殺意を放つ金秋の仕事、死んだ人間を斬るという奇妙な手伝うことになり……。
透明人間と侍と一匹の旅が始まった。
相模の透明な体は治るのか。そして、金秋が幽霊斬りをする理由、そして金秋の正体とは?
相模白峰(さがみ しろみね) 27歳
ごく普通のサラリーマンだったが、ある日突然透明人間になり他人から見られない体になってしまう。人との関わりに飢えている。普段仕事以外は引きこもりでゲームと読書好き。料理は大の苦手。
金秋(きんしゅん) 年齢不明
不思議な二本指しの武士。人斬りだと話すが、訳あって死んだ人間を斬る仕事をしている。刀の腕はかなりなもので、運動神経も高い。そっけなく、無口。だが、迅にだけは笑顔を見せる。(他の相手には、得意気に微笑むことはあるが全て怖い)
迅(じん)
金秋の相棒。大型犬に見えるが、実は絶滅したはずのニホンオオカミ。人懐っこい性格をしているが、戦闘になると力を惜しまない。早い動きが得意で、金秋と連携して闘う。
文字数 195,753
最終更新日 2022.09.24
登録日 2022.02.11
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文字数 1,776
最終更新日 2022.09.23
登録日 2022.09.23
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その日、出かけなければ良かった―――
私は何度も後悔しては、嫁入りの道を歩き、唯一の付き人坂本龍之介に泣きついてしまう。
だって、龍之介は私の想い人。彼だってきっと―――
貧しいの小国の姫として生まれた主人公のやえは、町を歩いていた大名の高坂右衛門とぶつかってしまい、無礼をお詫びしたやえを好色の右衛門は許さず、やえを嫁にすると言ってきた。やえの家は、身分が上である右衛門の婚約の申し出を断ることができず、やえを差し出すことになった。本来であれば、嫁入り道具を用意して嫁ぐべきだが、武士に給料を払うためそんなお金さえ用意することもできず、嫁入り駕籠に乗って嫁入りすることもできず、やえは龍之介をお供にするようにお願いした。
文字数 3,965
最終更新日 2022.06.02
登録日 2022.05.28
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『治に置いて乱忘れず』
天下泰平の世において、余りにもストイックに武士たることを追求しつづけた一人の男がいた。その男の名は子龍。時代錯誤と揶揄された剣豪である。
その男の日常は常軌を逸したものであった。早朝より怒声と共に木刀の打ち込みをすること500回。その後、居合いをすること300回。終われば槍の稽古、弓、鉄砲と続き、最後は馬の稽古で締めとなる鍛錬を毎日欠かさずこなし続けた。
その狂人振りは鍛錬だけには収まらない。
様々な武具を集めては部屋に乱雑に置き部屋は武具で溢れかえっていた。兵法書も好み、読み集めた兵法書は1700冊を超えている。兵法書を読む合間も机を叩き拳を鍛えあげ、夜は合戦を想定し甲冑を着たまま就寝した。常在戦場を胸に掲げ、食事は玄米に味噌だけで過ごしてきた。
そんな男も69で病にかかり、その生涯を終えることとなる。男は人生を振り返り心の中で願った。
(せめて、一度でも己の修練の成果を発揮できる場があったらば…)
男はそのまま息を引き取った。
死んだはずであった男が次に目を覚ますと世界は一変していた。男は異世界で小国の第二王子として生きることになってしまった。
だが、男はこれを良しとはしない。若者を犠牲にしてまで果たしたい願いなどない。こうして男は、入れ替わってしまった身体の持ち主であるカイルが目覚めるのを待ちつつ、この身体を立派な武士として仕上げておくことを決意するのだった。
果たして、男はこの異世界で何を思い、どのような生き方を選択するのか。
武士×異世界の物語が今始まろうとしている。
文字数 81,481
最終更新日 2022.05.18
登録日 2022.04.29
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文字数 98,439
最終更新日 2022.03.25
登録日 2021.12.08
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