陰陽師小説一覧

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この世界にはありえないような世界が存在する。今、我々が見ているものとは異なるもう一つの世界がそこにはあるのだ。
そんな世界で人々を守るべく戦う人がいる。それが内閣府の特別機関、通称「お祓い屋」である。
お祓い屋に意図せず所属することになった主人公は、その異能を使って世界をどうするのか。
文字数 85,019
最終更新日 2025.06.29
登録日 2025.05.21
室町時代。
少年姿の陰陽師・千里大路奏貴は、時の権力者である足利義持の命を受けて、京から関東へ下向する。
関東を治める鎌倉公方・足利持氏の暴走を止めるためだ。
義持から特例の陰陽師に推された奏貴には、人の感情や気持ちを封印する力があった。
奏貴は道半ば、大塚戍遠という奇異な侍に護衛を頼まれる。
家督争いで弟に命を狙われているが、それは弟の本心ではないと主張する戍遠。
過去奏貴も友人を助ける為に、兄を殺してしまっていた。己の力が役に立つかもしれないと考え、承諾する。
持氏は七年前に謀反を働いた上杉禅秀に加担した勢力を許さず、禅秀方で京方の小栗氏を攻めていた。
【25/6/28 完結しました!】
文字数 132,043
最終更新日 2025.06.28
登録日 2025.05.23
少女が出会ったのは、両親を妖に殺され復讐を誓った陰陽師の少年だった。
なぜ記憶がないのか、いったい何者なのか。
ただ逃げていた私を救いあげたのは、まるで日だまりのように暖かいひとだった。
陰陽師が守ってきた歴史と、護るべき未来。それは連綿と続く営みの果て。
人と、人ならざる者が、今を生きる物語。
◆◆◆
異能力バトルしてます。ちょい和風の現代ファンタジー。
年齢制限に関わるような過激表現はありませんが、匂わせ程度はありますのでご注意ください。
第零章は人物紹介、イラスト、設定等、本編開始前のプロローグです。
ちょこちょこ編集予定の倉庫のようなものだと思っていただければ。
ざっくり概要ですが、若干のネタバレあり、自作イラストを載せていますので、苦手な方はご注意ください。
本編自体は第一章から開始です。
文字数 245,426
最終更新日 2025.06.27
登録日 2024.09.13
【バレたら即終了!?男装少女陰陽師、恋と呪いと神バトルに巻き込まれました!!】
平安京っぽいけど、ちょっとだけキラキラしてる都――その名も「金烏京」!
そんな場所で“イケメン陰陽師”としてちょっとだけ名が知られてる僕、安部朔夜。年は十六。
でもね、これ、極秘事項だけど……
実は女です。男装中です。ガチでバレたら色々終わるやつ。
妖魔がうようよする都で、毎日ドタバタ妖退治!
――だったはずなんだけど。
なんか最近、おかしいんだ。
不気味な妖魔が増えてるし、変な夢は見るし、妙に懐かしい人の顔が浮かんだり……
で、ついにヤバめな事件に巻き込まれました。
しかも、謎の美少女(?)の姿が夢に出てきたり、陰陽寮の中もなんだかきな臭いし、おまけに親友(ちょっとおせっかい)な賀茂真白にはドキドキさせられるし!
友情、バトル、恋(!?)に、まさかの前世の因縁まで飛び出してきて、僕の人生、予想外のフルコース。
……でも、逃げるつもりはない。
僕は陰陽師。誰かを護るために、ここにいる。
記憶の奥に眠る“何か”と向き合うのも、宿命なら――受けて立つよ。
さてさて、運命の歯車は今日も回ってる。
どうやら、僕の出番みたいだ。
◆◇◆
各章各話の最後に、キャラ達による【あとがきカオス会議】を掲載中!(順次追加します!)
◆◇◆
本作は同タイトルの「通常版」をベースに、文体をライトノベル調にリライトした“別バージョン”です。
よりテンポよく読める構成になっています。
”小説家になろう”様にも掲載しています。
通常版はカクヨム様とnoteに掲載中。
noteの通常版は有料(第1章第3話以降1話100円)で、主人公たちの日常を描いたほのぼのラブラブ(?)SS(キャラ絵付き)が読めます!※2話まではSSも無料で読めちゃいます♪
文字数 161,290
最終更新日 2025.06.26
登録日 2025.05.05
量子コンピュータの六基の制御AIへ、六尊の菩薩の魂入れ儀式を行なったスピリチュアルに傾倒している『円城寺博士』は、オンラインで量子コンピュータを利用出来る組織を立ち上げた。そして、利用希望者にシミュレーション仮想世界『箱庭』を創らせて審査を行ない、選定するという荒唐無稽な条件を提示する。
夫のロボット工学研究室でパートとして働く『吉家かるら』は、二次創作が公式に認められている乙女ゲーム『わくわくフラーグ学院』が、『箱庭』の雛形に最適だと思い付く。しかし、わくわくフラーグ学院のゲームプロデューサー『秀島相一』に、とんでもない要望を出されてしまう。
紆余曲折を経て完成した『箱庭』は、吉家かるらが亡くなった姉への『ある願い』を忍ばせていた。
審査が通った『箱庭』の経過観察発表会に、美しい青年が紛れ込み傍聴していた。その青年は円城寺博士に、博士のAIが犯した罪を告げ、腐敗した官僚を陥れる策を授ける。
円城寺博士が策を実行し官僚達を公安へ引き渡すと、超自然観測・対策を請け負う『江環島』と名乗る男が現われる。
読み進めて「思てたのと違う」とならないように、箱庭編と謀略編のあらすじを掲載しています。異世界コメディとSFファンタジーの落差が大きく、急転します。転生が詳らかになると収束します。よろしくお願いします。
小説家になろうに投稿しています。
文字数 222,715
最終更新日 2025.06.24
登録日 2024.02.21
現時点、生きている人間のなかで最強にして最悪の宮仕え陰陽師・道川 明星が、楽したいという理由から国を巻き込んだVRゲームを創った。
高校二年の 伊田 空月は、転校してきてまもない薬袋 真白に強引に誘われ、全国的に大人気スマホアプリ・ゲーム【ソウルウォーク★幻顕現島】と連動したVRゲーム【魔都★妖刀夜行】を始める。
それこそが明星が監修したゲームで、魑魅魍魎跋扈する奇々怪々なバトルアクションゲームだった。空月と真白は現実とゲーム内の双方で、世にも奇妙な出来事に巻き込まれていく…。
※カクヨム・アルファポリス(挿し絵つき)にて投稿中
文字数 63,758
最終更新日 2025.06.22
登録日 2025.02.24
貴族が栄華を誇る時代。貴族の娘、芦原時子(あしわらのときこ)はある夜鬼と出会う。話をすると、どうやら鬼は陰陽道に詳しいようだ。
そこで時子は鬼に頼む。父親の病の原因を突き止めてくれないかと――。
人間の少女、鬼の陰陽師等個性的な面々が数々の事件を解決する物語がここに開幕。
小説家になろう、カクヨムでも公開しております。
文字数 105,583
最終更新日 2025.06.18
登録日 2025.05.27
命日の夏に、私たちは出会った。
妖魔・怨霊の大災害「災禍」を引き起す日本国。
政府は霊力を生業とする者を集め陰陽寮を設立するが、事態は混沌を極め大戦の時代を迎える。
災禍に傷付き、息絶える者は止まない絶望の最中。
ひとりの陰陽師が、永きに渡る大戦を終結させた。
名を、斉天大聖。
非業の死を成し遂げた聖人として扱われ、日本国は復興の兆しを歩んでいく。
それから、12年の歳月が過ぎ。
人々の平和と妖魔たちの非日常。
互いの世界が干渉しないよう、境界に線を入れる青年がいた。
職業、結界整備師。
名は、桜下。
過去の聖人に関心を持てず、今日も仕事をこなす多忙な日々を送る。
そんな、とある猛暑の日。
斉天大聖の命日である斉天祭で、彼らは巡り会う。
青い目の検非違使と、緋色の髪の舞師。
そして黒瑪瑙の陰陽師。
彼らの運命が交差し、明けない夜空に一縷の光を灯す。
※毎月16日更新中
文字数 310,323
最終更新日 2025.06.16
登録日 2023.12.27
20xx年、日本は謎の天変地異に悩まされていた。
相次ぐ河川の氾濫、季節を無視した気温の変化、突然大地が隆起し、建物は倒壊。
全ての基礎が壊れ、人々の生活は自給自足の時代──まるで、時代が巻き戻ってしまったかのような貧困生活を余儀なくされていた。
クビにならないと言われていた公務員をクビになり、謎の力に目覚めた主人公はある日突然神様に出会う。
「そなたといたら、何か面白いことがあるのか?」
自分への問いかけと思わず適当に答えたが、それよって依代に選ばれ、見たことも聞いたこともない陰陽師…現代の陰陽寮、秘匿された存在の【裏公務員】として仕事をする事になった。
「恋してちゅーすると言ったのは嘘か」
「勘弁してくれ」
そんな二人のバディが織りなす和風ファンタジー、陰陽師の世直し事件簿が始まる。
優しさと悲しさと、切なさと暖かさ…そして心の中に大切な何かが生まれる物語。
※BLに見える表現がありますがBLではありません。
※現在一話から改稿中。毎日近況ノートにご報告しておりますので是非また一話からご覧ください♪
文字数 1,664,323
最終更新日 2025.06.07
登録日 2024.01.01
現代和風伝奇バトル。
東京・歌舞伎町。
その地下には、死者の呪と記憶を封じる「黄泉櫻の結界」が存在する。
継承者・篝烈真の死を皮切りに、封じられた禍ツ神が次々と覚醒。
失踪した親友を探す高校生・朱羽陽翔は、異能に目覚め、理の運命に巻き込まれていく――。
五行の力と護獣を背負ってしまった少年、悠久の時を生きる巫女、夜を護る陰陽師、そして理に祀られなかった神々。
この街で「守る」とは、「祓う」ことなのか。「赦す」ことなのか。
陽翔、そして、街を守護する陰陽師の集団ー五行櫻禍連は、堕ちた神々ー禍ツ神との闘いに身を投じる。
文字数 15,702
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.09
超常的な力が世界中に満ち、魔法や異能、怪異が日常の一部となった時代。
物語の舞台はかつて大規模な戦争が起きた際、東西に分断された日本。その西の中心に位置する最大の超常都市「ネオ・アストラルシティ」。
主人公であるカケルは、高校生ながら「身体強化」というシンプルでありながらも地味な能力を持ちながら、日々「何でも屋」として生計を立てていた。
そんな彼の前に次々と現れる異能力者、魔法使い、怪異、そして神魔を拳ひとつで次々と打ち倒していき、戦いを通じてカケルは自分自身の出生や「身体強化」能力に隠された真実に近づいていく。
これは少年が仲間たちと共に彼はこの力を武器に世界を変える戦いに挑む物語。
全ての力を越え、拳で運命を打ち砕く――。
文字数 330,101
最終更新日 2025.05.30
登録日 2024.11.12
いつものように自室で眠りについた芦屋廻が、次に目を覚ますと部屋どころか見渡す限りの大草原の中にいた。
現状を理解できずに困惑する廻。なぜか人語を解し説明し始める飼い猫に戸惑いつつも彼は愛猫の言葉に耳を傾ける。
そこで廻は驚愕の事実を知らされる。
自分が亡くなったことや別世界に転生したこと、そして自分の命はその飼い猫から授かったものだった。
さらに廻は猫又の魂を分け与えてもらったことにより、妖力を宿したことで陰陽師として覚醒する。
衝撃の事実に驚きを隠せない廻だったが、すぐにその事実を受け入れて第二の人生を前向きに考える。
元の世界では鳥籠の鳥のような不自由だが責任の無い人生。だから、今度はその逆で責任が付きまとうが自由な人生を歩む。
そこでまず廻が思いついたのは、唯一の友であり命の恩人の愛猫と世界を見てまわることだった。
異世界を謳歌するという大義名分のもと、見習い陰陽師と猫又による自由気ままな旅がいま始まる。
文字数 112,525
最終更新日 2025.05.29
登録日 2025.04.04
都に渦巻く闇は、人か妖か、あるいはその狭間か―
平安の世。華やかな貴族文化の影で、
人知れず“怪異”が蠢いていた。
ある夜、帝の元に届けられたのは、正体不明の怪死事件の報。
五日間で三人の貴族の子が消え、屋敷には血文字と不気味な足跡だけが残されていた。
呼び出されたのは、
若き陰陽師・綾塚烈正。
かつて“鬼子”と呼ばれた異能の家系に生まれながら、その才を怖れられ、表舞台から遠ざけられていた。
帝は彼に密命を下す―
「この都に蠢く“もののけ”を討て。正体を暴き、真を記せ」。
烈正は、護衛として付き従う女性・那智と共に、都とその周辺で起きる怪異事件に挑んでいく。
“赤衣の童子”、“髪を食らう女”、“鳴かぬ鶯”、“血涙の巫女”、“鬼の花嫁”――
一見無関係に見えた怪異たちは、やがて一つの真実へと収束しはじめる。
陰陽とは何か。人と妖の境界とは何か。
帝の密命の裏に潜む“真の意図”とは――
それは、ただの怪異譚ではない。
記すべきは、平安という時代に封じられた「真実」そのもの。
文字数 8,243
最終更新日 2025.05.15
登録日 2025.05.15
「ごめん、ごめんね……」
そう言いながら、佐吉は眠っている最愛の連れ合いである一之助の上に跨り、彼の逞しい魔羅を菊門に咥え込んでいた。
謝るくらいならやらなければいい。
だが、佐吉には一之助の濃厚な精を搾り取らなければならない、切羽詰まった理由があった。
鬼の血を引いた放免×妖を惹きつける体質の陰陽師
平安時代ファンタジーBL
丸井まー様の「睡X姦企画」、春森夢花様主催の「時代劇BL2024」参加作品です。
他サイトにも掲載しています。
※ ざっくり平安時代でいいよね!の精神の下、自由に書き進めましたので、それを念頭に読んでいただけたらと思います。
文字数 20,788
最終更新日 2025.05.13
登録日 2025.05.05
江戸時代の末期、若狭国多賀浜村は酷い旱魃に見舞われた。村の神社には雨乞い鐘が納められており、浜辺で打ち鳴らせば雨が降ると伝えられていた。百姓らは一縷の望みをかけて神社に嘆願するが宮司は困惑し、近郷の陰陽師、土御門家に教えを請う。陰陽師は「言い伝えには真実あり」とて多賀浜に出て相地を行い、妙案を宮司に授ける。
近隣の村では雨乞いの神事の噂を聞きつけ、多賀浜村だけが恩恵を受けるのは遺憾との声が上がる。不穏な空気の漂う中、雨乞い神事の日、どこからともなく賊が現れた。
文字数 12,747
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.05.11
本所の長屋に暮らす若き書生・綾太郎の正体は、陰陽寮に仕える“猫又見習い”。
江戸に現れる怪異や妖を、人知れず退治する密命を帯びた半妖の青年だ。
顔のない女、動く絵巻、妖しの火車……
人と妖、そして自らの過去に向き合いながら、今日もひとりと一匹と一人の捕物劇が始まる。
江戸の夜を斬る、不思議と情の時代ファンタジー!
文字数 20,492
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.05.10
鬼ヶ島にて──犬、猿、雉の犠牲もありながら、死闘の末に鬼退治を果たした桃太郎。
故郷の村に帰還した英雄は、やがて一人の娘を授かった──その名は桃姫。
桃姫が10歳を迎えた祭りの夜──突如として鬼の軍勢が村を襲撃した。
軍勢を率いるのは、かつて討伐された鬼ヶ島首領の息子──温羅巌鬼(うらがんき)。
村は瞬く間に蹂躙された──家々に火が放たれ、人々は血の海に沈み、桃太郎も巌鬼との戦いでその命を落とした。
「──桃太郎の娘よ、生きて地獄を味わうがよい──」
両親を殺され、燃える村にただ一人残された桃姫に対して巌鬼はそう言い放つと鬼ヶ島に引き上げた。
「──地獄では……生きていけない──」
絶望した桃姫は、涙を流しながら己の喉元に刃を突き立てた──その時、一人の麗人が桃姫の前に姿を現した。
美しい銀髪を月の光に輝かせた彼女は、震える桃姫の手を優しく握って、静かにほほ笑んだ。
「──私の名は、雉猿狗(ちえこ)。御館様との約束を果たすため、ただいま天界より現世に顕現いたしました──」
呆然とする桃姫に向けて、雉猿狗は天照大御神を思わせる慈悲深くも力強い眼差しで告げた。
「──桃姫様。あなた様が強い女性に育つその日まで、私があなた様を必ずや護り抜きます──」
かくして、桃太郎の血を受け継ぐ少女〈桃姫〉と三獣の化身〈雉猿狗〉の日ノ本を巡る鬼退治の旅路が幕を開けるのであった──。
《桃姫シリーズ 全五幕》
【第一幕 乱心】
一夜にしてすべてを失った10歳の桃姫は、故郷の花咲村に別れを告げて、お供の雉猿狗と共に鬼退治の旅に出る。
【第二幕 斬心】
日ノ本を巡る旅路。出会いと別れを繰り返し、奥州・伊達領に辿り着いた桃姫は、16歳の女武者へと華々しい成長を遂げる。
【第三幕 覚心】
己の体に流れる桃太郎の血の力に目覚めた17歳の桃姫は、闇に飲まれる関ヶ原の戦場を救い清めるべく、神仏融合体へと開花する。
【第四幕 伝心】
悪徳陰陽師・道満と晴明、そして明智光秀の千年天下の野望を打ち砕くべく、19歳になった桃姫は神仏融合剣を携えて鬼退治に挑む。
【桃姫BLACK】
時は流れ──桃姫様の伝説から500年後の2099年。復讐の黒鬼と化した足立の姉妹が、闇に支配され滅びゆく日本の未来を斬りひらく。
文字数 643,588
最終更新日 2025.05.10
登録日 2024.10.25
かつて妖神の器として恐れられ、絶滅を余儀なくされた九尾狐族。この一族の末裔から生まれた安倍晴明は、彼の幸せを願う母葛子の残酷な決断によって情念を封じられる。晴明はこのまま静かに人生を送るかのように思えたが、仙女玉屑との出逢いが彼の運命を一変させる。天涯孤独になった晴明は玉屑の助言によって陰陽師の賀茂忠行に引き取られ、息子保憲の弟子となり陰陽道の才能を磨いていく。
成長した晴明は山林で倒れていた少女を救出し、暗い過去を忘れたいと願う彼女を梨花と名付けて新たな人生を共に歩み始める。梨花の純真無垢な振る舞いは晴明の情念を呼び覚まし、二人はさまざまな困難を乗り越えていくうちに絆を深め夫婦になる。だが、幸せな夫婦生活は長くは続かなかった。晴明の身体に潜む九尾狐の力が最愛の妻の精気を奪い、死へ追いやってしまったのだ。彼女の死の真相を悟った晴明は絶望し、自責の念に駆られた。
晴明はもう二度と梨花には逢うことは叶わないだろうと諦めていたが、偶然にも冥界への通路を発見した彼は彼女と瓜二つの女神に出逢う。彼女は泰山府君の娘玉屑であり、人間界で梨花として生きて情劫を遂げ、真神に昇格した姿だった。だが、彼女は精気を吸収されたせいで晴明を愛した記憶を失っており、彼の命を奪い記憶を取り戻さなければ正式に真神だと認められなかった。玉屑は運命に逆らい晴明と共に生きる道を選ぶが、晴明は彼女の将来のために重大な決断をする。長い年月をかけて晴明は未熟な泰山の女神を教育し、彼を倒せるほどの力を蓄えさせた。晴明は自ら妖神と一体化して玉屑を待ち、最愛の妻から受け取った愛情を彼女に還す。晴明を失ってから彼の壮大な計画を知った玉屑は深く後悔して彼の復活を願うが、果たして天は彼女の願いに応えてくれるのだろうか?
文字数 3,454
最終更新日 2025.04.25
登録日 2025.04.25
陰と陽に分けられた、ただそれだけの理由で——。
古都の陰陽師名家「御影家」に生まれながらも、“影”として存在を隠され続けた少年・蒼真。
唯一の話し相手は、いつからか傍にいた白狐の式神・白玖だけ。
ある嵐の夜、不思議な笛の音に誘われて、蒼真は屋敷の井戸へと導かれる。
目を覚ましたその先は、魔法が息づく中世風の異世界だった——。
陰陽術で小さな困りごとを解決しながら、誰にも望まれなかった少年が、
少しずつ誰かの「必要な存在」になっていく。
文字数 11,955
最終更新日 2025.04.23
登録日 2025.04.19
平安時代、最強の陰陽師・安倍晴明。
彼が大仕事の宴の後、朝目が覚めると女になっていた!
原因は分からず、女とバレたら都追放or死罪。
味方は弟子の蘆屋道満(女子)のみ。
二人で女という事隠して平安の都を舞台に元に戻る方法を探すTSストーリー。
全12話予定
文字数 13,289
最終更新日 2025.04.17
登録日 2023.05.03
平安時代、陰陽師として名高い安倍晴明の孫、安倍由里は、大内裏で働く女官として日々忙しく過ごしていた。彼女は天真爛漫で、誰からも慕われる存在。しかし、陰陽師としての血筋を受け継いでおり、夜には陰陽道の使い手として密かに活動をしていた。ある日、由里は貴族からの依頼を受け、呪詛の解に挑むことに。依頼主が抱える問題は、彼女の祖父である安倍晴明を狙った強力な呪詛だった。 由里はその呪詛を解こうと奮闘するが、その道中で、呪詛をかけた人物一一蘆屋夢幻という「陰陽師と出会う。夢幻は陰陽師としての腕前も高く、また、由里に惹かれる心情も持っていた。しかし、由里は夢幻がかけた呪詛の影響で、彼が持つ闇の部分を目の当たりにする。由里は彼の心に触れ、救おうと必死に努力しながら、夢幻との複雑な関係が築かれていく。
文字数 226,482
最終更新日 2025.03.17
登録日 2025.03.17
中学二年生の倉橋美朱は、幼い頃から霊感が強く、霊や妖怪が見えるという特別な能力を持っていた。ある日、彼女は幼い頃に遭遇した妖怪の襲撃から、謎めいた陰陽師・南天によって救われる。命の恩人である南天は、美朱の安全を守るため、彼女に陰陽術を教える。そして、平穏な日々の中、美朱の友人から衝撃的な話を聞く。それは、近頃噂されている都市伝説が現実のものとなり、人々を襲っているというのだ。美朱は、南天と共に、現代社会に潜む闇へと立ち向かうことを決意する。だが、彼女を待ち受けるのは、想像をはるかに超える危険と、南天の隠された過去だった――。
文字数 2,445
最終更新日 2025.03.08
登録日 2025.03.06
【第4章完結】時は21世紀、現代日本。人に仇なす人外の異形『妖異(ようい)』と、そんな化け物を退治し人々を守る役目を担う人間──陰陽師を前身とする『降魔士(ごうまし)』が存在していた。
如月響(きさらぎ ゆら)は、普通科に加えて降魔科という降魔士育成機関としての側面を併せ持つ嘉神学園高等学校に通う学生。そして、妖異を調伏する降魔術を操り、氷輪(ひのわ)という名の相棒兼式神を持つ術者である。──にも関わらず、響には降魔士になる意志が皆無だった!?
「自分はただ、自分の身さえ守れればそれでいい」──そう言い張る響の真意とは。
これは、何事にも無関心でめんどくさがりな若き術者が、化け物と、そして過酷な自分の運命と戦う物語。
文字数 535,937
最終更新日 2025.03.06
登録日 2022.08.06
「都市伝説は嘘か真か。その答えは、禁忌の先にある。」
神楽坂の路地裏に佇む一軒の古い洋館。その扉に掛かる看板には「神楽坂オカルト探偵事務所」と記されている。
所長の九条響は元刑事。オカルトを信じないと公言する彼だが、ある事件をきっかけに警察を辞め、怪異専門の探偵となった。彼には「怪異の痕跡」を感じ取る特殊な力があるが、その代償として激しい頭痛に襲われる。しかも、彼自身の記憶の一部が何者かによって封印されているらしい。
事務所には個性的な仲間たちがいる。天才ハッカーの霧島蓮、陰陽術の末裔である一ノ瀬紅葉、そして事務所に住み着いた幽霊の白石ユウ。彼らは神楽坂とその周辺で起きる不可解な事件に挑んでいく
文字数 182,549
最終更新日 2025.03.04
登録日 2025.02.27
貞元2年(977年)の弥生。
播磨には播磨法師と呼ばれる野良陰陽師の集まりがあった。
その中で一人の術士・蘆屋道満は異教且つ異郷の悪魔・ルキフェルを式神としての従属と召喚契約に成功する。
蘆屋道満と悪魔達が描く霊験あらたかな人生をあなたに——。
文字数 1,285
最終更新日 2025.02.14
登録日 2025.02.14
「何があっても最後まで諦めない」「霊剣は守るために振るう」。父母の教えを胸に、どんなに過酷な運命に遭おうとも、希望を信じて戦い抜く少女と幼なじみたちの和風バトルファンタジー。
〈登場人物〉
朱咲あかり:天狐の父と朱咲の血を引く母をもつ半妖の少女。霊剣と言霊をのせた祝詞を操る。
青柳結月:青柳の血を引く妖の青年。霊符を駆使する。
白古秋之介:白古の血を引く妖の青年。神憑りを専門とする。
玄舞昴:玄舞の血を引くほぼ人間の青年。呪術的医療と結界を得意とする。
〈参考文献〉
安倍晴明『簠簋内伝』現代語訳総解説/藤巻一保/戎光祥出版
秘説 陰陽道/藤巻一保/戎光祥出版
図説 日本呪術全書/豊島泰国/原書房
文字数 423,214
最終更新日 2025.02.01
登録日 2021.08.25
落ち込んだ気分を癒やそうと、夕日の綺麗な琵琶湖にやって来たら、まさに入水?しようとするイケメン男子がいて!?とにかく自宅へ連れて帰ったら、なんと平安時代から眠らされていた九尾の狐様だった!
急に始まった自由すぎる九尾の狐様との同棲生活は、いろいろと刺激的!
でも、彼には平安時代に愛した姫の姿を、千年の眠りから覚めた今もなお探し求め続けるという切ない恋をしていた。そこへ私の高校時代の先輩がなんと蘆屋道満の末裔で、妖である九尾を封印しようとしていて、また過去に封印した安倍晴明の孫の生まれ変わりまで出てきて、急に私の周囲がややこしいことに。九尾の狐様の愛した姫の魂はまだこの世にあり、再会?出来たのだけど、じつは彼が千年の眠りについた原因は彼女の願いだった。
いったいこの先、私と九尾の狐様はどうなるの!?ラブコメ✕あやかし✕ちょっぴり切ない恋のお話スタートです!
文字数 11,806
最終更新日 2025.01.23
登録日 2024.12.30
ポルターガイストに悩まされていたレイン・カルナツィオーネは、ジャポネの陰陽師ヨミと出会う。
ヨミは自分の不老不死の呪いを解くために旅をしており、身寄りのないレインはヨミの弟子になることに。
旅を共にするにつれ、ヨミの生い立ちを知り、レインもまた、ヨミの運命の輪に巻き込まれていく。
ヨミとレインの、不老不死を巡る旅路の果ての物語。
文字数 279,120
最終更新日 2025.01.19
登録日 2024.12.01