妖都陰陽録 ―妲己は僕に人間をやめさせたい―
転生したのは、式神師の一門・黒葛家。
その、さらに格の低い分家――黒瀬家の少年だった。
七大名家が怪異を狩り、御三家が禁忌を封じるこの国で、
分家にできることはひとつだけ。
――よく見て、よく考えて、よく立ち回ること。
「人間を好きになるなんて思わなかったわ。
貴方はいずれ妖になって、私と永遠を過ごすの。
ねえ、短い余生なんて、もう要らないでしょう?」
人として生きたい少年と、永遠を押しつける妖狐。
これは、陰陽師と妖の契約譚であり――
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