田舎のガキンチョ達と感動の別れをして、数年後に帰省したら「美少女ヤンデレ」と化していた件〜俺はそんな子に育てた覚えはありません!!〜


 五年前。

 田舎町で暮らしていた中学生・佐伯悠真は、親の都合で都会へ引っ越すことになった。

 別れの日、悠真の前で泣きじゃくっていたのは、近所に住む三人のガキンチョたち。

 泣き虫で甘えん坊の美月。
 勝ち気で生意気な凛花。
 無口でいつもそばにいた茶髪の小春。

 悠真は兄貴分として、彼女たちの頭を撫でながら約束した。

「またいつか帰ってくる。だから、それまでいい子でいるんだぞ」

 そして五年後。

 大学生になった悠真は、夏休みを利用して久しぶりに故郷へ帰ってくる。

 懐かしい田んぼ道。
 変わらない神社。
 思い出の秘密基地。

 そこで待っていたのは――かつての面影を残しながらも、見違えるほどの美少女へと成長した三人だった。

 しかし、感動の再会はすぐに異様な空気へ変わる。

「ずっと待ってたよ、悠真兄ちゃん」
「五年分、責任取ってもらうから」
「今度は、逃がしません」

 幼い頃の思い出。
 軽い気持ちで交わした約束。
 何気なく撫でた頭。
 守ってやったつもりの小さな手。

 悠真にとっては懐かしい過去でも、彼女たちにとっては五年間抱え続けた“特別”だった。

 俺はただ、近所の子供たちの面倒を見ていただけのはずなのに。

 どうして全員、こんなに重く育っているんですか?

 五年ぶりに帰ってきた故郷で始まるのは、甘酸っぱい再会――ではなく、愛情激重な美少女幼なじみ三人による包囲網。

 昔は守っていたはずのガキンチョたちに、今度は逃げられないように守られる。

 これは、無自覚にフラグを立てまくった元兄貴分の主人公が、ヤンデレ気味に成長した幼なじみたちに振り回されながら、五年前の約束と向き合っていく、田舎系ハーレムラブコメである。

 ――俺はそんな子に育てた覚えはありません!!
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