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『シン・安倍晴明物語』は、延長八年(930)から寛弘二年(1005)までの75年間を描く。延長八年(930)七月、安倍晴明が賀茂忠行から大凶日の忠告を受けるところから始まり、寛弘二年(1005)九月、晴明がこの世を去るところで終わる。妖神の生まれ変わりである安倍晴明が陰陽道の祖神泰山府君の娘・玉屑と奇妙な縁で結ばれ、数々の苦難を乗り越えて大陰陽師へ成長する物語である。
舞台は平安時代。安倍晴明は死の淵をさまよっていたところを玉屑に救われる。玉屑は陰陽道の祖神泰山府君の娘であり、妖神の生まれ変わりである晴明とは魂を二分した存在である。二人は同心鎖によって魂が結ばれ、夢を介して互いの人生を垣間見ていた。
住む世界が異なる以上、互いに別々の道を歩むべきだと考えた玉屑は、晴明に接触し同心鎖を断ち切ることを決意する。晴明は、自分が玉屑の魂の片割れだとは思いもよらず、彼女が目的を果たせるよう手助けをする。玉屑もまた、晴明が一人で生きていけるように、彼の秘められた力を解き放っていくのである。晴明は玉屑を繋ぎ止めるために、夫婦の契りを結ぶ。しかし、後継となる男子が生まれ、晴明が大陰陽師への道をたどり始めた頃、玉屑は晴明の前から突然姿を消してしまう。その時、晴明は初めて己の正体に気づくのである。
歳月が流れ、二人は運命的な再会を果たす。晴明は玉屑を連れ戻そうとするが、彼女を溺愛する兄や晴明の力を利用しようとする勢力により、愛と憎しみが交錯する。果たして晴明と玉屑は、もう一度結ばれることができるのだろうか。
文字数 14,775
最終更新日 2026.07.31
登録日 2025.04.25
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