歴史ファンタジー 小説一覧
1
中原がまだ一つの王朝として定まらぬ、遥かなる昔。
漢の始祖・劉邦には、史書に決して記されることのない“異能”があったという。
人の心を惹き寄せ、抗えぬ恋慕と執着を呼び起こす香り。
見つめられれば思考は溶け、声を聞けば心は縛られる――
それらを備える者は「帝王の印」を宿すと、密やかに語り継がれてきた。
その印は祝福であると同時に、呪いでもあった。
欲望を煽り、愛と狂気を同時に引き寄せるがゆえに、
持つ者は守られ、奪われ、弄ばれる宿命を背負う。
延喜四年、卯月。
辺境の村・琢県で続く二日二晩の難産。
産屋を満たす、かすかで甘美な馨りは、
やがて後に「劉備玄徳」と呼ばれる男の誕生を告げる兆しだった。
彼は王として生まれたのではない。
ただ、抱かれ、求められ、守られ、縛られる存在として――
多くの男たちの想いと欲に翻弄される運命を、最初から背負っていた。
これは、
覇を唱える英雄たちの物語ではない。
英雄たちに愛され、欲され、囚われる
“劉備玄徳・総受け”のための三国志BL幻想譚である。
泥中に沈み、なお燃え続けるものは、
王の器か、それとも――愛という名の業か。
歴史の裏に咲く、耽美と宿命の物語
『泥中に燃ゆ』、ここに開幕。
漢の始祖・劉邦にまつわる“帝王の印”の口伝。
その血と香りを巡り、時代の胎動の中で運命が再び動き出す。
文字数 78,571
最終更新日 2026.03.07
登録日 2026.01.26
2
西域幻夢奇譚 ―草原のクロニクル― 序 滅びの都と約束の旅 第1部 泡沫の夢~妖狐をだった乙女の誓い~
妖狐としての禁忌を犯した飛蝶は、茅山の道士・紫陽と驪龍の力を借りて西域へと逃れ、金(アルタイ)山の魔女との邂逅する。そして妖狐の力を手放し、人として生きることになった彼女は、陰謀に巻き込まれた高昌国王子一行と運命の出逢いをする。
これは飛蝶が、西域にその名を轟かせる義賊団の女頭領・女狐となるまでの物語。
※第2部 高昌夢花録~復讐の終わりと新たな旅立ち~は2026年4月より連載予定
後日譚 西域幻夢奇譚 ―草原のクロニクル―1 鎮綏椀傳奇(ちんすいわんでんき)~血塗られた呪いと贄の姫~(完結済)
文字数 53,341
最終更新日 2026.03.07
登録日 2026.02.19
3
この世界には、光が強すぎるがゆえに生じる「仄暗い」深淵が存在する。
ある者は、狂った執着から逃れるために異界の迷宮へ迷い込み、ある者は、己の写し身である人形に人間としての証を突きつけられる。
血の赤、陶器の白、そして闇に溶ける銀の光。
しかし、僅かな光でも、ジュエルは輝く。
ゴシック・ホラーの世界観で贈る、オムニバス・ストーリー。
構成
第一章 人形の迷宮
「美しさは罪だ」——教授はそう嘲り、異国の血を引く美貌の青年・玲を監禁した。机上に並ぶ冷たい器具。人間ではなく、美しい標本として切り刻む準備が整っていた。絶望の極致、玲は極彩色の光に呑み込まれ、見知らぬ迷宮へ転移する。
そこで出会ったのは自動人形アルカナ——魂魄を削って玲を呼び寄せた守護者。日本人形が追いかけ、兵士人形が刃を振るい、鏡は呪いを映す。迷宮を抜ける試練の果て、玲は自らと瓜二つの人形と対峙する。証明は成った——彼は人間だ。だがそれは救いではなく、冷酷な現実への回帰を意味していた。
第二章 亡霊の騎士
妻の死後、故郷を離れて旅していたアルフレドは、廃砦で焚き火を焚いてしまう。そこは禁足の地――妖精の騎士と呼ばれる亡霊が彷徨う場所だった。
命乞いしたアルフレドは、亡霊に課せられた試練を受ける。それは花嫁衣装と金のリボン、銀の冠を市場から持ち帰ることだった。
やがて約束を果たしたアルフレドの前に、見知った顔が現れる。妻の面影を被った亡霊は、アルフレドの心に何をもたらすのか――古い砦に秘められた、二つの魂の夜。
第三章 妖精郷の崩壊
ケルトの妖精郷に、傷だらけの青年が迷い込んだ。若い妖精・明け方のルリは彼を「夏至祭のゲスト」として迎え、看病するうちにその心臓の鼓動に魅せられていく。沼のバンシー、水馬、鬼火——怪異たちが跋扈する夜を、ふたりは夫婦のように寄り添って過ごした。だが夏至祭の朝、石のナイフが振るわれたとき、妖精郷は思いもよらぬ形で終わりを迎える。
文字数 7,324
最終更新日 2026.03.07
登録日 2026.03.06
4
戦国時代に転生した先は、豊臣秀吉の弟にして名宰相――豊臣秀長の息子だった。
現代では中世近世史を研究する大学講師。
史実では、秀長は早逝し、豊臣政権は崩壊、徳川の時代と鎖国が訪れる。
ならば変える。
剣でも戦でもない。
政治と制度、国家設計によって。
秀長を生かし、秀吉を支え、徳川の台頭を防ぎ、
戦国の終わりを「戦勝」ではなく「国家の完成」にする。
これは、武将ではなく制度設計者として天下を取る男の物語。
戦国転生×内政改革×豊臣政権完成譚。
(2月15日記)
連載をより良い形で続けるため、更新頻度を週5回とさせていただきます。
一話ごとの完成度を高めてお届けしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(当面、月、水、金、土、日の更新)
文字数 129,877
最終更新日 2026.03.07
登録日 2026.01.16
5
「軍部の青二才どもに、本物の『政治』ってやつを教育してやる」
若林幸隆(わかばやし ゆきたか)、50歳。
異例の若さで与党幹事長に登り詰め、元・防衛大臣としての冷徹な交渉術と、合気道で鍛えた巨躯を持つ「現代最強の政治家」である。
激務の合間に幹事長室で仮眠をとっていた彼が目を覚ますと――そこは1936年(昭和11年)。
【二・二六事件】直後の血生臭い帝都であり、鏡に映る己の姿は、名門華族のトップである公爵・近衛文麿(44歳)になっていた!
史実における近衛文麿は、国民の絶大な人気を集めながらも、軍部の暴走に怯え、プレッシャーから総理大臣の座から逃げ出した「優柔不断な貴公子」だ。
だが、中身が「鉄壁の幹事長」にすり替わったことで、日本の歴史は激変する。
「総理の座? ああ、謹んでお受けしよう」
泥船の火中の栗をあっさりと拾い上げ、昭和の表舞台に立った若林は、現代日本の知略と腕力で無双を開始する。
怒鳴り込んでくる陸軍の強硬派を、現代の防衛・兵站知識で完膚なきまでに完全論破!
送り込まれた過激派の暗殺者を、タバコを咥えたまま実戦合気道で返り討ちに!
幹事長時代に培った「裏技」で、黒幕の軍人の汚職を暴き、資金源を完全凍結(兵糧攻め)!
「命を狙うなら、もう少しマシな駒を使え。――さあ、コーヒーでも飲んで頭を冷やそうか」
物理(暴力)と権力(カネ)の両面から、イキり立つ軍部を徹底的にわからせる!
有能な側近たちを震え上がらせ、熱狂的に心酔させながら、破滅に向かう昭和の歴史をゴリゴリと書き換えていく。
最強の「オヤジ」による、痛快・政治無双&歴史改変エンターテインメント、堂々開幕!
文字数 64,073
最終更新日 2026.03.07
登録日 2026.02.17
6
7
文字数 60,187
最終更新日 2026.02.22
登録日 2025.03.18
8
9
「頼みとは、なんだ?」
「なめしたシシの皮と竹を揃えてほしい。皮は百、竹は赤なる季までに千が欲しい」
クヮヤの民の若き長ヲトヤは、その依頼に因縁深い"ワダマト"の陰を感じた。
"ワダマト"は"北の地"を統べる女王の国。
神と土地を巡る争いが、二つの民の間に深い亀裂を生んでいた。
ヲトヤは"ワダマト"の動きを探り、思いがけない事実を知る。
大陸から"ワダマト"の女王へ使者が遣わされてくる……。
大陸がもたらす未知の技術、鉄の響き、そして変わりゆく時代。
ヲトヤはクヮヤの民を統べる長として迷い、悩みながら決断を下していく――。
/////////////
弥生時代を舞台にした作品です。
全体で2,4000字程度。
文字数 24,323
最終更新日 2026.02.16
登録日 2026.02.10
10
本作は、ヒロイン《エディア》と親友《カリス》が、地質時代を彷彿とさせる《ダンジョン生物群》を冒険していくファンタジー作品。
ほんのりと、微百合要素も含まれています。
登場するモンスターは、古生物 × ファンタジーを掛け合わせた空想生物のデザイン。
太古の海や大地からそのまま抜け出してきたような存在たちが、物語の随所で生態系として息づいています。
古生物や多様な生態系に興味がある方、図鑑や攻略本を眺めるのが好きな方には、特に刺さる部分があるかもしれません――。
【あらすじ】
少女《エディア》は、生まれつき不治の病《原生病》を患っていた。
その事実を知らされたのは、十四歳の誕生日――余命一年を宣告された日だった。
普通の少女として過ごしてきた日常と未来は、その瞬間に崩れ落ちる。
絶望する彼女に希望を示したのは、親友《カリス》だった。
「《不死の植物?》なら、治るかもしれない」
それは《ダンジョン生物群》の原生階層最深部に存在すると言い伝えられる幻の万能薬。
真偽は不明。それでもエディアは、その可能性にすべて賭けることにした。
「離れたくない」と同行を選んだカリスとともに、二人は未知の深層を目指す。
――これは、ただ生き延びる物語ではない。
限られた時間の中で、何を見て、何を選び、どう生きたか。
少女の生涯を刻む物語でもある――
文字数 13,501
最終更新日 2026.01.14
登録日 2026.01.14
11
ネット小説には、対話体小説が向いている。
登場人物が二人か三人による、ほぼ対話で進行する小説。
情景を抑えて、その場のやり取りを様々に想像していただく。
作者は登場人物の邪魔をしない、語るにまかせて筆をすべらす。
登場人物よ、どんどこと勝手にしゃべってほしい。私は、書き留める。
さあ、出てこいや……
文字数 44,099
最終更新日 2026.01.06
登録日 2023.05.20
12
死にたい同士、パリでの宝探しが始まる。19世紀中ごろのセーヌ川河畔。中産階級の令嬢プレヌは、一家の特殊能力を受け継がなかったために家族に疎まれ、嫁いだ夫に出来損ないと殴られているところを、一人の青年、ロジェに救われる。「わたしが死んでも悲しむ人なんか一人もいない」哀愁に酔いつつそう言う彼女に、彼はあっさり頷いた。「そうみたいだね。けど請われるまま従順に死んで、それでいいのか?」「--いいわけあるかっ!」眠っていた生来の負けん気を再起させた彼女は、ある望みを自覚する。それは灰色の生活を手紙で励ましてくれた文通相手に死ぬ前に一目会いたいというものだった。ロジェと二人、プレヌは人探しの旅に出る。シャンゼリゼでドレスを、モンマルトルでスイーツを。残念令嬢としての自分に落ち込めばセーヌ川のクルーズへ連れ出してくれる。オペラ座で虐げられた家族と再会すれば、新しい夫のふりをしてくれて? スマートでくだけた彼の抱える秘密を知ったとき、プレヌの心は大きく揺れ動く――。パリ巡りの結末とは? 文通相手には無事会える? おしゃれにときめきに、心を投げ出せる快さいっぱい。今こそラブロマンスを。
文字数 104,922
最終更新日 2025.12.30
登録日 2025.11.19
13
とある村、ある一家で葬式が行われていた。小児精神病で自ら命を絶ったわずか9歳のヴェルレーヌ家の長女を父、母、妹は深い哀しみの中葬る。ところが式の後、自宅には葬式で葬られたはずの長女ロマンヌの姿があった。近年野党の一つとして力をつけている政党スティグマット党は度々、精神障害の人々を収容所に送るなど迫害を繰り返していた。彼らの監視の目を掻い潜るため、一家は心を病んだ長女を世間的に死んだことにし、匿うことにしたのだった。長女に近づく、営利目的の医者に、両親が与えた制裁とは。一家で出かけたお忍びのキャンプで忍び寄るスティグマット党員に次女レアがとった行動とは―ー。スティグマットから隠れ行くロマンヌの初恋の人との小旅行の行く末は。これはどこにでもいて、どこにもいない一家の日常である。
文字数 78,638
最終更新日 2025.12.30
登録日 2025.12.01
14
15
オルレアンの乙女と呼ばれ、祖国フランスを救ったジャンヌ・ダルク。
彼女がいなくなった後のフランス王家
シャルル7世の真実の愛は誰のものだったのか…
シャルル7世の王妃マリー・ダンジューは
王家傍系のアンジュー公ルイ2世と妃アラゴン王フアン1世の娘、ヨランの長女として生まれ、何不自由なく皆に愛されて育った。
マリーは王位継承問題で荒れるフランス王家のため、又従兄弟となるシャルルと結婚する。それは紛れもない政略結婚であったが、マリーは初めて会った日から、シャルルを深く愛し、シャルルからも愛されていた。
『…それは、本当に…?』
今日も謎の声が彼女を追い詰める…
文字数 40,956
最終更新日 2025.11.24
登録日 2025.11.02
16
八年間、ずっと母親から虐待を受けている(まつか)、その妹の(えまつ)…。
このままだと実母に殺されてしまう為、
逃げる決断をしたが……
遠くへ逃げるはずが、
神様の手違いにより、いきなりタイムスリップ…そしてついた場所は、
なんと550年前の過去の日本だった。
勘太郎「我々の城に侵入するとは何やつだ!」
まつか「……(あっ…終わった私の人生)」
果たして、彼女らの運命はいかに?
文字数 74,137
最終更新日 2025.11.18
登録日 2020.01.03
17
文字数 35,595
最終更新日 2025.11.14
登録日 2025.10.31
18
それは明治15年。
長崎の佐世保の街で警察官の片山圭と商家の跡取り息子の山神蒼は出会い、正反対の2人が惹かれ合う。
⚠️完全創作ですので、時代錯誤な描写や設定が多々ありますのでご了承ください。
場所や時代、人物も完全創作ですのでご了承ください。
文字数 14,403
最終更新日 2025.11.11
登録日 2025.10.31
19
現代の大学生で、戦国シミュレーションゲームを制作していた僕…相馬 蓮は、ある夜、突如として光に包まれ、戦国時代へと飛ばされる。
そこで出会ったのは――若き美少女の姿をした「織田信長」。
凛とした覇気と圧倒的なカリスマを放ちながらも、恋愛に不器用で、孤独を抱えた少女。
僕は彼女に気に入られ、城に連れ帰られるが、家臣たちからは「うつけ」と嘲られる。
それでも信長の背中を支えると決めた僕は、やがて桶狭間、比叡山、本能寺へと続く、紅蓮の歴史に巻き込まれていく。
史実は史実のままに――だが最後に訪れるのは、誰も知らない「Re:verse(逆転)」の結末。
炎に包まれた本能寺の果てで、信長は現代へと甦る。
紅に染まる覇者と、異世界から来た青年。
ふたりが選ぶ未来は、戦国を超えて――。
※この物語は、YouTubeで配信中の楽曲をベースに作成しているものです。良かったら楽曲の方も聴いてみてくださいね♫
👉 https://www.youtube.com/@bontenmaru-z1v
文字数 154,137
最終更新日 2025.10.30
登録日 2025.08.29
20
美貌の軍人であり貴族でもあるアレクサンダーは、順調に出世し、美しい婚約者との結婚が決まっていた。
だが、周囲の邪悪な姦計によって、結婚式の日に拉致され、異国の島の宮殿に幽閉される。
さらに彼を陥れた憎い男たちに手酷い調教を受け、〝女〟として身体を作り変えられ、やがて宮殿の主でもある異国の王子に凌辱される。
アレクサンダーの国によって祖国を滅ぼされた王子は、その憎しみをアレクサンダーにぶつけ、彼を徹底的に辱め、男娼に落とそうとする。
身体を変えられ、日々過酷な調教を受けながらも、誇りを失わないアレクサンダーだったが、やがて彼は秘められた真実を知る……。
※ この作品は(当然ながら)完全なフィクションで、歴史ファンタジーですが、作中の雰囲気を高めるために、現在では不適切な言葉も使用しています。抵抗がある方はご遠慮ください。
十八歳未満の方もご遠慮ください。
文字数 238,836
最終更新日 2025.10.12
登録日 2023.08.16
21
22
(全80話)※前作よりは全然ゆるく「無血」を目指しているので、安心してください。
※『天国の扉』の続編・子ども世代の物語です。前作をお読みいただいた方が【答え合わせ】を楽しんでいただけると思います。→https://www.alphapolis.co.jp/novel/431092500/907200603
十五歳で心の声を聞く力に目覚めた少年ウサマは、姿を消した両親を探すため、聖地を旅立つ。
ウサマの兄アサドは、弟の後を追って、ルーク・ノクシアルと共にシーランドへと向かう。
彼らを待っていたのは、禁じられた思想と、王家の血に絡まる秘密だった。
一方、王子でありながら「王になりたくない」と願う青年エリクス、
自分の出生の意味を知らずに魔女に育てられた少女エリー――
赤と白、炎と氷、ふたつに分かれた国で、
運命の火種が、静かに灯されていく。
継がれるのは、王の血か、それとも意志か。
選ばれるのではなく、選びとるために旅立つ、五人の若き者たちの成長譚を紡ぐ。
※本作には、架空の世界観に基づく信仰・出自・血統・思想・性別・階級等に関する差別・偏見・抑圧、ならびに魔女狩りや宗教的対立、戦争の記憶や政治的策略に関連する描写が含まれています。これらの表現は、物語上の背景や登場人物の価値観・選択を描くためのものであり、現実世界における差別や不当な扱いを肯定・容認・推奨する意図は一切ありません。物語の主題と創作意図をご理解いただけますと幸いです。
※見てもらえる機会を増やすため、下記サイトで同じものを公開しています。
・カクヨム
・小説家になろう
・エブリスタ
・アルファポリス
文字数 231,889
最終更新日 2025.09.06
登録日 2025.06.10
23
1340年4月6日、トレビゾンド皇帝、バシレイオスが急死した。死因は新皇帝たるエイレーネー・パレオロギナから調査中であるとの発表がなされたが、人々は隠された真実を悟る。エイレーネーは子供ができないことを原因に夫に離縁された女だ、彼女が皇帝を殺したのだろう、と。
ひとまずエイレーネーを受け入れた市民ではあるが、その治世には混乱が続き、人々は新たなる皇帝を求める。
こうして、トレビゾンドは帝国最後の女帝を迎え入れることになった。正当なるメガス・コムネノスの血筋を血を引く女帝の、戦争と栄光の日々の行方は…!?
*トレビゾンド帝国の歴史は不明な点が多いため、筆者独自の解釈や妄想等が多く含まれております。
*この物語では史実で存命の人物が故人であったり、史実と異なる立場にいたりしますが、そういうものとして受け入れて頂けると幸いです。
*二話以降は受験が終了次第、投稿の予定です。*四話あたりから、近親者(いとこ)への恋愛を含みます。苦手な方は避けてください。
*この物語ではアンナ・アナクトルの誕生を1310年ごろとして書いております。
文字数 2,608
最終更新日 2025.08.29
登録日 2025.08.29
24
時は西暦2828年、人類は滅亡の危機に瀕していた。
世界は、恐るべき伝染病である狂猫病に感染した猫人間軍によって支配され、わずかに感染を免れ、人間として生き残ったのは、生まれつき狂鹿病に感染している奈良県民など、狂猫病に対する免疫を持つ僅かな人々となった。
狂猫病とはウイルスにより感染する伝染病で、感染すると二~三週間の潜伏期間を経て、次第に動作が猫に似てくる。前足を舌でペロペロなめたり、日当たりの良い出窓の上で昼寝をしたりするのが初期症状だが、次第に四つんばいで歩くようになり、ついには、自分は猫だと思い込むようになる恐ろしい病気である。
今や、日本全土のほとんどを征服した猫人間軍は、破竹の勢いで箕面の猿人間軍を滅ぼし、強硬に抵抗を続けている鹿人間軍の本拠地、奈良に迫っていた。狂猫病に感染した人間は、発症後五年間は高度な知能と抜群の運動神経を持つ猫人間となるが、発病後十年を過ぎれば、猫化が進行し、ほとんど『ただの猫』となる。
猫人間軍の狙いは、そうなる前に人類を滅ぼすことだった。
しかし、奈良の鹿人間軍の総司令官である鹿木正成提督は、兵法の天才であり、ありとあらゆる戦略・戦術を駆使して猫人間軍の進撃を阻止する。しかし、全国六百万人の猫人間軍に対し、鹿人間軍の兵力は僅か四万人と圧倒的に不利であり、その戦いは壮絶を極めたものとなる。
度重なる戦いに勝利した正成は、ついに猫人間軍の首都、東京の大猫城に奇襲攻撃を敢行する。そしてとうとう猫人間軍の総帥、化猫(バケねこ)大帝を討ち取ることに成功する。勝利の喜びに沸き立つ鹿人間軍だったが、未だ全国には約三百万人の猫人間軍の残党がいた。平和で豊かな暮らしを取り戻すため、鹿人間軍は、最後の掃討作戦を決行する。
この物語は、人類の存亡と平和を守るために戦う戦士たちの勇気と愛を描いた壮大な時代錯誤小説である。
文字数 72,317
最終更新日 2025.08.14
登録日 2025.08.14
25
フラワー党から反多様性,反移民の思想を買われ上院議員選挙に出ている若きMBAホルダーのデネブが眠りにつくと、夢に月桂冠を被りトーガを着たラテン系の男が現れた。
その男曰く、セネカ達に唆された偉大なる大伯父に霊界からできるだけ遠くにとのことで、時空を越えたフラワー国まで追放されたクラウディウス帝であるとのこと。
デネブは、当初クラウディウスに偏見を持っていたが、歴史家でもあったクラウディウスと語らっているうちに、その博識ぶりにクラウディウスを尊敬していき、彼から古代ローマの優れた演説家たちのスピーチの事例を学んで選挙戦を有利に進めていく。
そして、当選が決まったその夜、政治についてのアドバイスとクラウディウスに乞うデネブ。
数か月後、フラワー党の上院議員としてデネブが演説することとなった。
その内容は後にこう言われる「かぼちゃの演説」であると―
※本作品は人工知能(AI)による生成文章および編集者による加筆修正を含みます。
記載された情報・表現は事実を保証するものではなく、特定の思想・信条・行動を推奨する意図もありません。
作品内の名称・人物・団体・出来事は全て架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
本作品の利用によって生じたいかなる損害についても、作者および関係者は責任を負いません。
文字数 16,289
最終更新日 2025.08.11
登録日 2025.08.11
26
月を見つめるお前は、まるでかぐや姫だな。
幼き歳三は、満月に照らされた女を見て呟いた。
会社勤めの東雲薫(しののめ かおる)は突如タイムスリップし幼い”歳三”と出会う。
暫らくの間土方家で世話になることになるが、穏やかな日々は長く続かなかった。
ある日川に流され意識を失うと、目の前に現れたのは大人の”歳三”で…!?
幕末を舞台に繰り広げられるタイムスリップ小説。
新選組だけでなく、長州や薩摩の人たちとも薫は交流を深めます。
歴史に疎い薫は武士の生き様を見て何を思い何を感じたのか、是非読んでいただければ幸いです。
文字数 223,871
最終更新日 2025.07.22
登録日 2021.01.04
27
【毎週月曜日・水曜日・金曜日 20時頃更新】
「誰かのものになる夜。でも私は、“誰のものにもならない”と決めた」
古のムラでは、年に一度、《ウタガキ》と呼ばれる夜祭が催される。
そこでは、まだ“誰のものでもない”乙女たちが、男と一夜を過ごすことが許される――
ただし、それは“誰かのものになる”前夜にすぎない。
主人公・ナギは、その夜、愛する幼馴染と一夜を交わした。
だが翌朝、彼女の運命は無惨に引き裂かれる。
ムラの支配者《ムラオサ》に差し出され、
やがて強国・ツワナのオオキミの元へ――
その身体は、快楽と政略の道具として、他者の欲望に翻弄されてゆく。
命じられる悦び。
求められる悦び。
そのすべてが、“誰かのもの”としての悦びだった。
だが、ナギは違った。
支配されるために抱かれるのではなく、
快楽に溺れるふりをして、男たちを呑み込んでゆく。
――この世の理(ことわり)を、変えるために。
愛する人との記憶を胸に、女たちが使い捨てられる結婚制度を変えるために――
ナギは、焔のようにしなやかに、したたかに、宮廷の中で頂点を目指す。
快楽と策略、愛と裏切り、血と運命。
女たちの美しさと痛みを描く、土俗ファンタジー×和風官能譚。
女主人公最強 × 宮廷陰謀劇 × 古代風エロス叙事詩
読めばきっと、「女であること」の意味が、
あなたの中で何かを揺らすはずです。
――武蔵ペンテン、渾身の一作。
ここに開幕。
文字数 73,224
最終更新日 2025.07.21
登録日 2025.04.06
28
29
30
元禄の世。米沢藩主・上杉綱憲の側女から生まれたふたりの兄弟――吉憲と義周。
兄は上杉家の嫡男として、弟は名門・吉良家の養子として、それぞれの運命を歩み始める。幼くして引き裂かれたふたりの胸にあるのは、母の手で縫われた、白椿の刺繍が施された守り袋。ただそれだけが、遠く離れても絆の証だった。
やがて、時代は揺れ動く。
ーー松の廊下での刃傷沙汰。
赤穂浪士の仇討ちの気運が高まり、世間の怒りが吉良家に向けられる中、義周は知らぬまま嵐の中心へと置かれる。兄・吉憲は、弟を救うため、密かに策を講じる。
義と情ーーその狭間でもがきながらも、ふたりは清廉であろうとした。
これは、白椿のように気高く生きようとした兄弟の物語。
※第11回歴史・時代大賞にエントリー中です。お気に召したら、ポチッと投票お願いします。6月26日完結しました。
※フィクションです。妄想です( ꈍᴗꈍ)
文字数 132,608
最終更新日 2025.06.26
登録日 2025.05.29
31
文字数 61,856
最終更新日 2025.06.22
登録日 2020.01.31
32
33
=============
【あらすじ動画】
◆忙しい方のためのショート版(1分)
https://youtu.be/AE5HQr2mx94
◆完全版(3分)
https://youtu.be/dJ6__uR1REU
=============
時は大正と昭和の境目。
帝都一の歓楽街・浅草に、一人の少年がいた。
名は銀次(ぎんじ)。口八丁で芸を売る、生まれながらの香具師(しょうにん)である。
この頃の浅草には、関東大震災で家を失った多くの少年少女が流れ着いていた。
彼らは人さらいや悪徳警官といった汚い大人たちから身を守るため、
浅草黒団(こくだん)、浅草紅団(くれないだん)といった徒党を組み、力を合わせて日銭を稼いでいた。
そんな中、銀次は誰とも群れず、元・浅草十二階下のさびれた一角で独り暮らしている。
彼の商いは二つ。昼間は古びた覗きカラクリ屋、夜は——誰にも言えないもう一つの顔、探しモノ屋。
探しモノ屋とは、失くしたモノを探し、依頼人に返す仕事だ。
震災に傷ついたこの国で、人々は皆、何かを失って生きている。
家族、恋人、仕事、家、命——。
銀次はそんな喪失を抱えた者たちの依頼を受け、
十二階跡地の奥に広がる浅草裏町〈幻橙町(げんとうちょう)〉へと通っていた。
そこは、普通の人には見えぬ奇怪なモノたちが集う町。
代償さえ払えば、手に入らぬものはないと言われている。
「きっと、自分の探しているものもここにある」——
そう信じて、銀次は今日も探しモノ屋の商いを続けていた。
そんなある日、銀次のもとに一件の依頼が舞い込む。
失踪した浅草紅団の団長・紅子(べにこ)を探してほしいというのだ。
ひょんなことから、黒団団長であり幼なじみの辰政(たつまさ)とともに、
銀次は幻橙町へと紅子探しに向かうことになる。
果たして紅子は見つかるのか——
そして銀次が本当に探し続けている「失くしたもの」とは、何なのか。
文字数 40,912
最終更新日 2025.06.03
登録日 2024.07.11
34
35
かつて、神々は人の傍にいた。
剣を手に、雷鳴と共に戦うオーディンの民。彼らは血を流し、命を燃やし、死してなお“戦いの殿堂・ヴァルハラ”に向かうことを誇りとした。
だが、ある時より神は語らなくなった。
鉄と火を制するローマの神、十字架の神が北風の国にやってきたとき、人々の信仰は試される。愛と赦しの言葉は、剣と復讐の掟に打ち勝てるのか。
本作は三部にわたり、信仰の交代劇を描く。
第一部「神々と剣」では、ヴァイキングの戦士が己の誇りと神々の運命に揺れながら戦場に散る。
第二部「十字架と影」では、古き神々と新しき信仰の狭間で揺れる宣教師とその家族が、心の葛藤と共同体の運命に挑む。
第三部「沈黙と再誕」では、現代の北欧に生きる青年が、歴史の忘却と向き合いながら、神なき世界における“信仰”と“意味”を問い直す。
神は死んだのか。それとも、ただ沈黙しているだけなのか。
千年の時を超えて紡がれる、宗教・記憶・人間の精神の旅。
これは、“信じる”という行為そのものに挑む、壮大な人間賛歌である。
文字数 14,534
最終更新日 2025.05.28
登録日 2025.05.28
36
〈佳作〉神に仕えるキャラが登場するファンタジーコンテスト【エブリスタ】
※こちらの作品ですが、修正忘れがあるかもしれません。申し訳ありませんm(_ _;m)
ヴァロニア王国では、黒髪の者が『魔女』として忌み嫌われていた。
13歳の誕生日、天使の声を聞く少女ジェードは魔女の疑いをかけられ国を追われる。
両親に聖地に行くように言われた逃亡の末、出会ったのはファールーク皇国の第二皇子ハリーファだった。
皇宮に連行されハリーファの奴隷として遣えることになったジェードだが、異国の生活の中でハリーファが抱える重大な秘密に少しずつ気がついていく。
一方ヴァロニアでは、ジェードの双子の弟ホープが、姉の魔女疑惑を撤回してもらうため、領主と共に王太子に助けを求め、王位継承の争いに巻き込まれていく。
ふたりの出会いが、皇国の存亡や王位継承と信仰の争いを大きく揺るがしていく。
政治と陰謀、信仰と過去が絡み合う、重厚戦記ファンタジー。
流行り物ではありません。ハードな少女小説風。しんどいけど最後はパーフェクトハッピーエンドです!
-----------------------------------------
※本作には、架空の世界観に基づく人種・出自・信仰・性別・階級等に関する差別・偏見・抑圧の描写が含まれます。
これらの表現は、物語上の背景や登場人物の信念を描くためのものであり、現実世界における差別や不当な扱いを肯定・容認・推奨する意図は一切ありません。
※書き始めが2010年ですので、当時と現在(2025年)の創作の倫理観に若干の差があります。ご理解いただけますと幸いです。
※エブリスタの「神に仕えるキャラが登場するファンタジー」佳作受賞しました。2020年10月
冒頭20000字の【書評】
魔女狩りの吹き荒れる時代が舞台。中世ヨーロッパに似た世界観にスッと入り込みやすい文章です。冒頭の処刑シーンで、現代とは違う価値観が支配していることを提示。場面が変わって、穏やかな日常から風雲急を告げる事態へ。緩急をつけた語り口が見事です。ただ魔女疑惑で村人が集まるシーンでは、ウィルダーの動向も知りたいと思いました。壮大な物語の幕開けの部分だけで、今後に期待できるピースが取り揃えられています。
(これを励みになんとか完結させました。今後は読んでもらえるように努力します!)
※見てもらえる機会を増やすため、下記サイトで同じものを公開しています。
・カクヨム
・小説家になろう
・エブリスタ(※途中まで描いて頂いた挿絵あり)
・アルファポリス
文字数 529,786
最終更新日 2025.05.19
登録日 2018.08.13
37
「敵は怪異か人間か――戦争の闇に堕とされた力が今、目覚める」
焼け落ちた帝都、ままならぬ復興。占領された極東の島国で怪しく蠢く怪異の影。国際霊会組織『神聖同盟』にヘッドハントされたウラベを待っていたものは、強大な怪異と戦争が生んだ人間の闇だった……。
ナチスドイツ、大日本帝国が残した遺産を求める組織、国、そして怪異――。欲望と思惑が複雑に錯綜し、硝煙と陰謀が渦巻く中、不可能を超える壮絶な戦いが今、始まる。
※本作は「小説家になろう」にも連載しております
※時代考証にガバはありますが、ファンタジーです。(頑張ってますが)大目に見てやってつかぁさい。
※本作の表紙画像やキャラはstable diffusion(model:ageless_v2)で出力し、加工編集しています。TIPSの画像は筆者作成です。
※この作品はフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。
文字数 348,987
最終更新日 2025.05.02
登録日 2025.03.13
38
39
かつて妖神の器として恐れられ、絶滅を余儀なくされた九尾狐族。この一族の末裔から生まれた安倍晴明は、彼の幸せを願う母葛子の残酷な決断によって情念を封じられる。晴明はこのまま静かに人生を送るかのように思えたが、仙女玉屑との出逢いが彼の運命を一変させる。天涯孤独になった晴明は玉屑の助言によって陰陽師の賀茂忠行に引き取られ、息子保憲の弟子となり陰陽道の才能を磨いていく。
成長した晴明は山林で倒れていた少女を救出し、暗い過去を忘れたいと願う彼女を梨花と名付けて新たな人生を共に歩み始める。梨花の純真無垢な振る舞いは晴明の情念を呼び覚まし、二人はさまざまな困難を乗り越えていくうちに絆を深め夫婦になる。だが、幸せな夫婦生活は長くは続かなかった。晴明の身体に潜む九尾狐の力が最愛の妻の精気を奪い、死へ追いやってしまったのだ。彼女の死の真相を悟った晴明は絶望し、自責の念に駆られた。
晴明はもう二度と梨花には逢うことは叶わないだろうと諦めていたが、偶然にも冥界への通路を発見した彼は彼女と瓜二つの女神に出逢う。彼女は泰山府君の娘玉屑であり、人間界で梨花として生きて情劫を遂げ、真神に昇格した姿だった。だが、彼女は精気を吸収されたせいで晴明を愛した記憶を失っており、彼の命を奪い記憶を取り戻さなければ正式に真神だと認められなかった。玉屑は運命に逆らい晴明と共に生きる道を選ぶが、晴明は彼女の将来のために重大な決断をする。長い年月をかけて晴明は未熟な泰山の女神を教育し、彼を倒せるほどの力を蓄えさせた。晴明は自ら妖神と一体化して玉屑を待ち、最愛の妻から受け取った愛情を彼女に還す。晴明を失ってから彼の壮大な計画を知った玉屑は深く後悔して彼の復活を願うが、果たして天は彼女の願いに応えてくれるのだろうか?
文字数 3,454
最終更新日 2025.04.25
登録日 2025.04.25
40
ある日、名を持たぬ黒き蛇は退魔組織である「鬼祓い」に捕まってしまう。鬼祓い達が蛇を贄としようとした時、蛇はある少年に式神にならないかと持ち掛けられた。その少年は仮面のように表情の無い冷たい目をしており、蛇はその少年の不気味さに嫌悪を抱きながらも式神となるのだが?
「鬼を祓いて闇を行く」と続編の2作に登場する時雨の父親の若き日を描いた話です。
終盤BL要素あり 全体的にブロマンス寄り
年齢制限ありの番外編は別に出すかもしれません
表紙 芳乃カオル様
改稿版&書き下ろし短編掲載の紙本をBoothにて頒布中
https://yuendou.booth.pm/items/6577228
文字数 116,807
最終更新日 2025.04.20
登録日 2025.03.31