幕末 小説一覧
1
幕末――
幕府と攘夷がぶつかる混沌の京で、なおも人知れず暗躍する“影”の者たちがいた。
その名は、鳳城流(ほうじょうりゅう)。
かつて織田信長に仕えた伝説の忍びは、時代の流れに取り残されることなく、いまも独立した諜報組織として静かに存在していた。
鳳城の里に生まれた少女・鳳城 楓は、武器を持たず血を流さぬことを父から命じられ、「変装」「記憶」「暗号解析」を武器に情報戦の最前線に立つ。
冷静で寡黙、仲間にも感情を見せない少女。だがその心には、“ただ命令を果たすだけ”ではない、ある小さな願いが芽生え始めていた。
出会いは突然だった。
任務の中で交錯した新選組。表の正義と裏の正義が重なり合ったとき、楓の心は静かに、しかし確実に揺れてゆく。
仲間の死、感情の衝突、そして影と光の恋。
「影に生きる者」が「光に焦がれる」そのとき、少女は自らの信念とどう向き合うのか。
これは、決して語られることのない幕末の“裏側”に生きた者たちの、命と想いの記録。
『月影録(げつえいろく)』――すべてを背負い、ただ静かに進む忍びたちの、光なき時代の物語。
文字数 243,421
最終更新日 2025.12.05
登録日 2025.06.28
2
幕末の信州上田藩。
藤井松平家の下級藩士・芦田家に、柔太郎と清次郎の兄弟が居た。
兄・柔太郎は儒学を学ぶため昌平黌《しょうへいこう》へ、弟・清次郎は数学を学ぶため瑪得瑪弟加塾《まてまてかじゅく》へ、それぞれ江戸遊学をした。
嘉永6年(1853年)、兄弟は十日の休暇をとって、浦賀まで「黒船の大きさを測定する」ための旅に向かう。
品川宿で待ち合わせをした兄弟であったが、弟・清次郎は約束の時間までにはやってこなかった。
時は経ち――。
兄・柔太郎は学問を終えて帰郷し、藩校で教鞭を執るようになった。
遅れて一時帰郷した清次郎だったが、藩命による出仕を拒み、遊学の延長を望んでいた。
----------
幕末期の兵学者・赤松小三郎先生と、その実兄で儒者の芦田柔太郎のお話。
※この作品は史実を元にしたフィクションです。
※時系列・人物の性格などは、史実と違う部分があります。
【ゆっくりのんびり更新中】
文字数 86,238
最終更新日 2025.12.02
登録日 2023.05.31
3
新選組隊士・斎藤一の生涯を、自分なりにもぐもぐ咀嚼して書きたかったお話。
※史実を基にしたフィクションです。実在の人物、団体、事件とは関わりありません。
※敢えて時代考証を無視しているところが多数あります。
※歴史小説、ではなく、オリジナルキャラを交えた歴史キャラ文芸小説です。
筆者の商業デビュー前に自サイトで連載していた同人作です。
色々思うところはありますが、今読み返しても普通に自分が好きだな、と思ったのでちまちま移行・連載していきます。
現在は1週間ごとくらいで更新していけたらと思っています(毎週土曜18:50更新)
めちゃくちゃ長い大河小説です。
※カクヨム・小説家になろうでも連載しています。
▼参考文献(敬称略/順不同)
『新選組展2022 図録』京都府京都文化博物館・福島県立博物館
『新撰組顛末記』著・永倉新八(新人物往来社)
『新人物往来社編 新選組史料集コンパクト版』(新人物往来社)
『定本 新撰組史録』著・平尾道雄(新人物往来社)
『新選組流山顛末記』著・松下英治(新人物往来社)
『新選組戦場日記 永倉新八「浪士文久報国記事」を読む』著・木村幸比古(PHP研究所)
『新選組日記 永倉新八日記・島田魁日記を読む』著・木村幸比古(PHP研究所)
『新選組全史 天誅VS.志士狩りの幕末』著・木村幸比古(講談社)
『会津戦争全史』著・星亮一(講談社)
『会津落城 戊辰戦争最大の悲劇』著・星亮一(中央公論新社)
『新選組全隊士徹底ガイド』著・前田政記(河出書房新社)
『新選組 敗者の歴史はどう歪められたのか』著・大野敏明(実業之日本社)
『孝明天皇と「一会桑」』著・家近良樹(文藝春秋)
『新訂 会津歴史年表』会津史学会
『幕末維新新選組』新選社
『週刊 真説歴史の道 2010年12/7号 土方歳三 蝦夷共和国への道』小学館
『週刊 真説歴史の道 2010年12/14号 松平容保 会津戦争と下北移封』小学館
『新選組組長 斎藤一』著・菊地明(PHP研究所)
『新選組副長助勤 斎藤一』著・赤間倭子(学習研究社)
『燃えよ剣』著・司馬遼太郎(新潮社)
『壬生義士伝』著・浅田次郎(文藝春秋)
文字数 425,237
最終更新日 2025.11.29
登録日 2023.02.23
4
5
紅の月が照らす幕末京都――白銀の髪の少女は、世界の闇に抗う。
時は幕末。動乱の都・京都に現れたのは、紅の月を背に立つ白銀の髪の少女・煌妃(こうひ)。
彼女の使命はただひとつ――この“世界”が完全なる闇に染まるのを防ぐこと。
だが、神々が静観する中、外部からの侵入者が現れ、憎しみと悲しみを糧とする“アレ”が再び動き出す。
小さな相棒と共に、少女は己の過去と向き合いながら、血と誇りに彩られた【もののふ】たちの時代を駆け抜けていく。
紅月の下で交錯するのは、志か、それとも滅びか――。
歴史と幻想が交わる幕末京都で、少女の戦いが始まる。
文字数 35,331
最終更新日 2025.10.22
登録日 2025.10.14
6
才谷梅太郎が坂本龍馬を語るという不可思議な物語です。文久二年の十月、江戸から伏見奉行所へ派遣された獄医の才谷梅太郎は、脱藩浪士の坂本龍馬と出会う。二人の『坂本龍馬』の運命が交わるとき――日の本は大きく変わり、一人の男が死ぬ。
文字数 30,499
最終更新日 2025.10.13
登録日 2023.05.31
7
新選組結成にまつわる事件と、筆頭局長芹沢鴨暗殺劇を中心に書いた幕末時代小説
一説には、新選組の隊士の中に女性がいたという説が存在します
それをネタに、沖田総司を少女として設定しています
文字数 50,170
最終更新日 2025.10.06
登録日 2025.08.02
8
「生きる意味も、喜びも、愛も――知らなかった。」
剣を握れば、誰にも負けなかった。
学べば、すぐに覚えた。
褒められれば、笑った――そうするのが“正しい反応”だと知っていたから。
沖田司(つかさ)。
万能ゆえに退屈で、感情を持たない少女。
心の震えを知らず、ただ“無敵”として生きてきた。
――目を覚ましたのは、血と剣が渦巻く幕末の江戸。
美しさと強さをまとい、剣を振るう日々。
「自由」とは何か、「生きる」とは何か――その意味さえ、知らなかった。
そんな司の世界を、ただひとり揺らしたのは、
信念に殉じる剣士・鈴木樹。
正義のために剣を抜く彼女と、欲望のままに人を斬る私。
触れあい、衝突し、心を交わすたび、
“理解できないはずの感情”が、司の内に芽生えていく。
これは、「女になりたかった剣」と「剣になりたかった女」が、
心を知り、愛を知り、生きることを選びなおす物語。
無敵の剣が、愛に敗れるその日まで――
――剣が交わり、心がほどけていく。
文字数 17,569
最終更新日 2025.08.03
登録日 2025.06.17
9
歴史浪漫文学賞三次選考通過作品です。
幕末を題材にした時代小説です。
興味のある方は是非読んで下さい。
文字数 93,407
最終更新日 2025.08.02
登録日 2025.04.21
10
11
恋をして、焦がれれば焦がれる程に、離れなければならない。
どうかあなたがずっと、僕の想いに気付きませんように。
ようやく辿り着いた居場所に、突然現れた。
邪魔だと思った。妬ましいと思った。憎いとさえ思った。
これを恋と呼ぶには、劣情が過ぎる。
「……僕が、あなたを嫌いだということを、言わないでください。誰にも」
江戸時代後期、試衛館。幕府最後の砦である新選組の中核を成す男達が、その運命も知らず集う。後の新選組副長・土方歳三もその一人だ。バラガキと呼ばれた彼だが、近藤勇の最も信頼する同志として友として存在を大きくしていく。穏やかでしかし溌剌とした日々は過ぎ、やがて時代が、彼らを表舞台に引き上げる時が来る。
文字数 133,545
最終更新日 2025.07.25
登録日 2025.07.25
12
月を見つめるお前は、まるでかぐや姫だな。
幼き歳三は、満月に照らされた女を見て呟いた。
会社勤めの東雲薫(しののめ かおる)は突如タイムスリップし幼い”歳三”と出会う。
暫らくの間土方家で世話になることになるが、穏やかな日々は長く続かなかった。
ある日川に流され意識を失うと、目の前に現れたのは大人の”歳三”で…!?
幕末を舞台に繰り広げられるタイムスリップ小説。
新選組だけでなく、長州や薩摩の人たちとも薫は交流を深めます。
歴史に疎い薫は武士の生き様を見て何を思い何を感じたのか、是非読んでいただければ幸いです。
文字数 223,871
最終更新日 2025.07.22
登録日 2021.01.04
13
14
15
山南敬助脱走後から切腹前日までを
凛と恵の妄想で書いてます。
★話し言葉★
初心者なので誤字脱字・方言が滅茶苦茶だと自戒してます。
凛の妄想幕末を楽しんでいただけたら…幸いです。
ノンフィクションではありません。
あくまでも史実を汲みながらの妄想です。
ここでは山南(やまなみ)と読みます。ご了承くださいませ。
永倉・原田のみ(さんなん)と呼んでいます。
★永倉・原田編は「とある事件」のネタバレになることが判明
完結するまで猶予願います。
★逢瀬編のRは……
メモ書きの素書きが二種類見つかってしまい……更新は
かなり遅くなると思います。
ゆっくり書かせて下さいませ。m(_ _)m \(_ _)
文字数 21,858
最終更新日 2025.06.30
登録日 2018.09.19
16
17
18
★フィクションです。あくまで妄想話です。
★池田屋事件から数日後~事件の顛末までを話し言葉で書き連ねてます。
★R部分が存在します (性・残虐)共に一部分
★Rは必須なので無理は方は回避願います
★Rは基本表示致しません!!※郭のみ表示
☆時代背景の文章力のなさで小説のようには書けません。
いつかはチャレンジしたいとは思ってますがかなりの勉強不足で、
もし書けたとしても軽く数年は越えると思います。
☆方言は自分なりに調べたものなので間違ってるかもしれませんが
なんとなく雰囲気だけ汲み取って読んでいただければ……。陳謝。
文字数 82,058
最終更新日 2025.06.12
登録日 2019.01.04
19
脱走……それは
新撰組を捨て
懇願する仲間の想いを絶ち切って
自ら壇上へ向かう行い
切腹と云う名の壇上へ……
山南敬助の想いを私的な妄想でえがいたお話…『恵と凛の妄想幕末1』です
文字数 9,157
最終更新日 2025.06.02
登録日 2019.04.01
20
200年前に植えられたしだれ桜。
春の訪れとともに、大学生の菫はひいおばあちゃんの三回忌で故郷に帰省するが、そこで不思議な出来事に遭遇する。
目の前に現れた男が口にした「嘉永七年」という言葉は、菫を200年前の世界へと導く。その世界で、彼女は家族に隠された深い謎と向き合いながら、幕末、昭和、現代と過去と未来を繋ぐ運命を辿ることに。桜の花が織り成す愛と謎の物語。
文字数 13,324
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.05.12
21
幕末の京都島原で、不思議な縁が交差する伝奇時代小説です。
新選組界隈の動きを縦軸に、美男隊士との恋を横軸に、双子の少年少女の数奇な定めが美しい結末をもたらします。
☆登場人物☆
浅葱:三崎屋の娘。14歳。気が強いが純情な美少女。
浅太郎:三崎屋の息子。浅葱とは双子。二人には秘密があり、浅葱と競い合っている。
安藤早太郎:新撰組の古参隊士。小悪党だが憎めない人物。
葛山武八郎:暗い過去を持つ、ニヒルな美男。腕が立つ。
如月:三崎屋抱えの太夫。葛山に惚れ込むが、悲しい過去が交錯し、自害する。
三崎屋重右衛門、お信夫妻:浅葱・浅太郎の養父母。
松井喜三郎:生人形師。浅葱は、実の父だと誤解するが……。
沖田総司:浅太郎を弟のように可愛がる変人。
土方歳三、近藤勇その他、有名な隊士が多数登場します。
※新撰組に関しては、史実に沿って描いています。
☆あらすじ(ネタバレあり)☆
葛山が如月を猛火の中から救出し、如月は葛山に一目惚れする。
浅葱は、三崎屋を訪ねてきた喜三郎が実の父だと考えてあとを追うが、見失う。
悪党どもに絡まれ、土方歳三に救われる。
安藤は、如月太夫の思いに応えてやれと、葛山をけしかける。
如月が自害する。
浅太郎は沖田の指導でめきめき腕を上げる。
重右衛門に、睦月太夫との床入りを世話され、その気になった浅太郎だが、『持病の発作』が出て逃げ出す。
浅葱は土方と逢い引きするが、身体が浅太郎に変化しかけて逃げ帰る。
浅葱と浅太郎は、二人で一人で、意思に反して変化する身体だった。
どちらかに定まれば、消滅するのではとお互いに恐れている。
新撰組の密偵になった浅太郎は捕らえられ、危ういところを葛山と安藤に救われる。
池田屋襲撃で、安藤は重傷を負い、それがもとで亡くなる。
浅太郎は葛山から如月との間柄を聞き出す。
永倉新八らが、近藤を糾弾する建白書を会津公に提出するが、会津公の取りなしで事なきを得る。書状は葛山が認めたものだった。
浅太郎は葛山が切腹すると聞く。
浅葱は襖越しに葛山と対面し、葛山も浅葱を好いていたと知る。
葛山の死から一月後、浅葱は双子を産み落とし、人形に戻る。
文字数 89,092
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.28
22
幕末。
横浜に開港と同時に花開いた港崎遊廓。岩亀楼は国内外の男をとりこにした絢爛な苦界。港ある場所に女を求める世界の男が巨額を動かしていく。
日本人だけに花開く花魁、異国人に春をひさぐラシャメン。横浜の活気と引き換えに流す女の涙。振り回される男たち。
「俺はしがない品川の飯盛宿・岩槻屋の主だった。それでもこうして、横浜で廓名主になった。運だけじゃないぞ。俺には強い信念があった。それはな、異人を見返してやることだよ」
佐藤佐吉。
サムライではない異人との戦い。それに惚れた女たちは、廓名主としての佐吉を信じて身体を張って生きていく。
横浜の幕末。豚屋火事ですべてが灰燼に帰すその日まで、横浜の夜の華であり続けた岩亀楼の物語。
文字数 29,139
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.03
23
高校の剣道部に入部した水月は、気がつくと時代劇の撮影現場に遭遇していた。
撮影現場に至るまでの記憶をなくした美月は、エキストラとして、壬生浪士組の救護班に任命され、居候生活が始まる。沖田総司には迷惑がられ、近藤勇、芹沢鴨両局長からは溺愛され、土方歳三にはほぼ無視!
平隊士と愛と友情の日々が始まる。
文字数 13,077
最終更新日 2025.05.28
登録日 2024.11.15
24
25
28
江戸の長屋から、奇妙な事件を解き明かす! 発明家と世話焼き娘の、笑えて泣ける人情捕物帖!
江戸、とある長屋に暮らすは、風変わりな男。
名を平賀甚兵衛。元武士だが堅苦しさを嫌い、町の発明家として奇妙なからくり作りに没頭している。作る道具は役立たずでも、彼の頭脳と観察眼は超一流。人付き合いは苦手だが、困った人は放っておけない不器用な男だ。
そんな甚兵衛の世話を焼くのは、隣に住む快活娘のお絹。仕立て屋で働き、誰からも好かれる彼女は、甚兵衛の才能を信じ、持ち前の明るさと人脈で町の様々な情報を集めてくる。
この凸凹コンビが立ち向かうのは、岡っ引きも首をひねる不可思議な事件の数々。盗まれた品が奇妙に戻る、摩訶不思議な悪戯が横行する…。甚兵衛はからくり知識と観察眼で、お絹は人情と情報網で、難事件の謎を解き明かしていく!
これは、痛快な謎解きでありながら、不器用な二人や長屋の人々の温かい交流、そして甚兵衛の隠された過去が織りなす人間ドラマの物語。
時には、発明品が意外な鍵となることも…?
笑いあり、涙あり、そして江戸を揺るがす大事件の予感も――。
からくり長屋で巻き起こる、江戸情緒あふれる事件帖、開幕!
文字数 136,025
最終更新日 2025.05.08
登録日 2025.05.07
29
母親と二人暮らしの燐は表では何時も笑っているが孤独だった。
そんな燐にも心から大好きなものがあり、
それが、幕末という時代と新撰組。
ひょんな事から、幕末へとタイムスリップしてしまった燐。
果たして、現代へ戻れるのか?
文字数 20,725
最終更新日 2025.05.05
登録日 2025.05.03
30
土佐城下に、“仁王”と恐れられている人物が居た。
身長五尺八寸(約一七五センチメートル)、体重三十貫(約一一二キログラム)。剣術・馬術・弓術に長け、書道・和歌・舞踊・三味線も上手という文武両道の人物。
幕末の時期、こういう人物こそ時代は求めていたのだが、生憎“彼女”の性別が最大の障壁だった。
坂本乙女。幕末の志士・坂本龍馬の姉に当たる人物だ。
※一部、史実と異なる展開が含まれます。
◇この作品は『小説家になろう・秋の公式企画(お題:手紙)』参加作品となります。◇
※当作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n8511hv/)』並びに私のサイト『海の見える高台の家』でも掲載しています。
文字数 15,899
最終更新日 2025.04.19
登録日 2025.04.18
31
【第11回歴史・時代小説大賞参加中】
幕末一の剣客集団、新撰組。
疾風怒濤の時代、徳川幕府への忠誠を頑なに貫き時に鉄の掟の下同志の粛清も辞さない戦闘派治安組織として、倒幕派から庶民にまで恐れられた。
組織の転機となった初代局長・芹澤鴨暗殺事件を、原田左之助の視点で描く。
志と名誉のためなら死をも厭わず、やがて新政府軍との絶望的な戦争に飲み込まれていった彼らを蝕む闇とはーー
※史実をヒントにしたフィクション(心理ホラー)です
【登場人物】(ネタバレを含みます)
原田左之助(二三歳) 伊代松山藩出身で槍の名手。新撰組隊士(試衛館派)
芹澤鴨(三七歳) 新撰組筆頭局長。文武両道の北辰一刀流師範。刀を抜くまでもない戦闘の際には鉄製の軍扇を武器とする。水戸派のリーダー。
沖田総司(二一歳) 江戸出身。新撰組隊士の中では最年少だが剣の腕前は五本の指に入る(試衛館派)
山南敬助(二七歳) 仙台藩出身。土方と共に新撰組副長を務める。温厚な調整役(試衛館派)
土方歳三(二八歳)武州出身。新撰組副長。冷静沈着で自分にも他人にも厳しい。試衛館の弟子筆頭で一本気な男だが、策士の一面も(試衛館派)
近藤勇(二九歳) 新撰組局長。土方とは同郷。江戸に上り天然理心流の名門道場・試衛館を継ぐ。
井上源三郎(三四歳) 新撰組では一番年長の隊士。近藤とは先代の兄弟弟子にあたり、唯一の相談役でもある。
新見錦 芹沢の腹心。頭脳派で水戸派のブレインでもある
平山五郎 芹澤の腹心。直情的な男(水戸派)
平間(水戸派)
野口(水戸派)
(画像・速水御舟「炎舞」部分)
文字数 37,258
最終更新日 2025.03.23
登録日 2025.01.01
32
援交中にドラッグで死んだ16歳の女子高生が目覚めたのは、天保七年(1836年)の吉原遊郭の外れ。彼女は夜鷹「小鳥」の体に転生し、神様から与えられたスキル――「病気免疫」と「精液転換」を手にしていた。病気は防げるし、客の精液が栄養になるから飢えもしない。でも、そんなチート能力があっても、この世界は甘くない。
泥と血にまみれた夜鷹生活、官差に捕まり牢での地獄、そして遊郭に潜り込んだ先で待つ人さらいの魔の手。目立つ彼女は、好奇の視線と悪意の標的にされていく。遊女の嫉妬、裏の思惑、危機が迫る中で、小鳥は叫ぶ。「私、絶対生き抜いてやる!」
現代の感覚と江戸の過酷さがぶつかり合う中、彼女は這い上がれるのか? 遊郭の闇に挑む少女の壮絶な物語が、今始まる!
文字数 21,343
最終更新日 2025.03.04
登録日 2025.03.02
33
佐賀藩より早く蒸気船に蒸気機関車、アームストロング砲。列強に勝つ!
人生100年時代の折り返し地点に来た企画営業部長の清水亨は、大きなプロジェクトをやり遂げて、久しぶりに長崎の実家に帰ってきた。
学生時代の仲間とどんちゃん騒ぎのあげく、急性アルコール中毒で死んでしまう。
しかし、目が覚めたら幕末の動乱期。龍馬や西郷や桂や高杉……と思いつつ。あまり幕末史でも知名度のない「薩長土肥」の『肥』のさらに隣の藩の大村藩のお話。
で、誰に転生したかと言うと、これまた誰も知らない、地元の人もおそらく知らない人の末裔として。
なーんにもしなければ、間違いなく幕末の動乱に巻き込まれ、戊辰戦争マッシグラ。それを回避して西洋列強にまけない国(藩)づくりに励む事になるのだが……。
文字数 1,058,050
最終更新日 2025.02.20
登録日 2024.01.25
34
文字数 27,411
最終更新日 2025.01.26
登録日 2020.05.02
35
文字数 3,868
最終更新日 2024.12.31
登録日 2024.12.31
36
37
近藤・土方ら試衛館一門は、もともと尊王攘夷の志を胸に京へ上った。
ところが京の政治状況に巻き込まれ、翻弄され、いつしか尊王攘夷派から敵対視される立場に追いやられる。
近藤は弱気に陥り、何度も「新撰組をやめたい」とお上に申し出るが、聞き入れてもらえない――。
町田市小野路町の小島邸に残る近藤勇が出した手紙の数々には、一般に鬼の局長として知られる近藤の姿とは真逆の、弱々しい一面が克明にあらわれている。
近藤はずっと、新撰組を解散して多摩に帰りたいと思っていたのだ。
最新の歴史研究で明らかになった新撰組の実相を、真正面から描きます。
主人公は土方歳三。
彼の恋と戦いの日々がメインとなります。
文字数 161,735
最終更新日 2024.09.10
登録日 2024.07.14
38
[あたいはあたいの思うままに生きる。
今も昔も、これからも。
それが、あいつとの約束だから。]
陰陽術を使いこなす、不思議な女、鈴音。
彼女は、ひょんなことから物の怪や幽霊から
京を護れと仰せつかった新選組に手を貸すこととなる。
土方付きの世話役として、近くで彼を見つめるうちに、鈴音の気持ちに変化が生じ……。
拭えない過去と新しい道への葛藤とともに、
鈴音は新選組と時代を駆け抜けて行く。
文字数 240,959
最終更新日 2024.07.29
登録日 2017.03.01
39
禁制ながら幕府ゆかりの仏閣から庇護を受け、陰で花を咲かせる茶屋が不忍の池の端、湯島にあった。
陰間茶屋と呼ばれるそれは、うら若き男たちが妙技を駆使し、男女を問わず接待をした。
幕府が終わりを迎える頃に、陰間の世界に身を投じたのは、かつては浪士組に入ろうと夢を見た、齢十四の少年あやめ。
高い花代を投げ打つ僧侶や商人、武家や後家と偽りの中で交わるうちに、あやめはひとりの若侍と真実の恋を知る。
年季が明けたら叶えようと誓った愛を、時代の激流が意図せず引き裂こうとする。
あやめの恋は、愛し合うふたりの少年の運命や、如何に──。
※人身売買や児童売春を肯定助長する意図は毛頭ございません。
文字数 85,110
最終更新日 2024.07.14
登録日 2024.05.31
40