徳川 小説一覧

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≒今川義元 風雲繁盛記≒

≒今川義元 風雲繁盛記≒
逆行転生戦国物は、果たしてほっこりじんわり出来るのかという縛りプレイ挑戦中。 逆行転生による歴史改変。シュールセンチメンタリズムでお送りする残念人生救済路線。様々な人物が違う組み合わせで違う人生を。※ギャグ・おふざけ描写あり 竹千代は嬉しかった。自分より何倍もすごい人物が自分を褒めてくれるのだ。ここまでいっしょに来た持広爺も、今川の太守様は優れたお方ゆえ必ず竹千代を助けてくれようと、朝に晩に言っている。 「次は忠であるが…、これは信と共に合わせて話そう。耳の痛い話となるが、竹千代は負けずについてこれるか?」 「はい!竹千代は負けませぬ!」 意地っ張りな顔の強張りを浮かべる竹千代。その意地が仇となるのだが、と義元は感じたが、今は八徳を教えるのが先と話を進めた。 「うむ、されば申し聞かそう。忠とは、支え尽くす心。家臣に忠なくば、主もまた家臣には報いまい。そして信とは裏切らぬ心。これは主従の両方に必要なもの。儂はそなたの父と会うたこともなければ話した事もない。なれどそなたの父・清孝殿は信がなかった為に家臣に討たれ、家臣にも忠がなかったため清孝殿を襲ったのであろう」 竹千代は言葉もなくうなだれる。父のことを酷く言われるのが辛かった。その様子に気付いた義元が立つと、竹千代の元まで歩いてその肩に手をおいた。 「そなたは特に、この忠と信についてよく考えねばならぬ。なぜ父は家臣に討たれたのか。なぜ家臣は父を討ったのか。この答えは教わるのではなく、自分で探し出すもの。そしていつか答えが分かった時には、儂にもそっと、おしえてくれよ」 「はい…」 竹千代が答えると、義元は座っていた位置に戻った。 「…さて、残りは孝と悌であるが、このふたつも人をおもいやる心。孝とは老いた親を子が背負う姿。孝なくば、我が身も子供に捨てられよう」 「はい」 「そして悌も、弟に心をかけると書く。長兄嫡男だからと弟どもを疎かにすれば、たちまち家は乱れよう」 最後の悌に関しては、義元の耳が痛かった。 義元には兄達との思い出がほとんどない。ただ、兄弟子である雪斎がよくしてくれていたので、兄とはこういう者であろうとずっと思っていた。 しかし氏輝兄上と彦五郎兄上が死んでしまうと、兄である玄広恵探と争うことになってしまった。そのうえ碌に話せぬまま、二度と会えぬようになってしまったのだ。これに義元は、ずっと心を痛めていた。 (氏輝兄上、彦五郎兄上…) 義元は閉じた瞼の裏に、幼き日に見た兄達の姿を思い浮かべる。それは父・氏親の葬儀の日。しかし話しかけることはおろか近づくことさえ許されなかった。その時の義元は僧の一人として葬儀に加わっていた為だ。
歴史・時代 連載中 短編
感想数 0 文字数 202,411 最終更新日 2026.06.04 登録日 2025.06.19
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豊臣徳川両家政務会議録
〜天下のことをだいたい決める会〜

豊臣徳川両家政務会議録
〜天下のことをだいたい決める会〜
会議系、歴史回避コメディ。 豊臣と徳川が“なぜか共存している”少し不思議な戦国時代。 そこでは定期的に、「天下のことをだいたい決める会」という政務会議が開かれている。 議長は淀殿。補佐は徳川秀忠殿。参考意見は豊臣秀次様。 そして私は――記録係、小早川秀秋。 議題はいつも重大。 しかし結論はだいたい、 「高度な政治的判断により現状維持」。 関ヶ原の到着時期の差異も、言いにくい史実も、 すべて会議の議事録として“やさしく処理”されていく。 これは、歴史が動きそうで動かない、 両家政務会議の史実回避コメディである。 だが―― この均衡がいつまで続くのかは、誰も知らない。
歴史・時代 連載中 長編
感想数 0 文字数 70,661 最終更新日 2026.04.04 登録日 2026.02.26
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真田の傀儡子(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)

 大陸の騎馬民族の末裔である傀儡子、その一人として生を受けた尚勝は、父と母を士分の者に殺されていた。彼は、傀儡子の生業である“芸伎”で人を集めては情報を収集し、仇を探す。ついに尚勝たちは仇である男を捕捉し、武士の一団に同行する仇をひそかに尾行(つけ)る。好機を捉え、見事に相手を討ち取ることに成功する。が、討ち取った仇が仕えていた真田家の忍び、唐沢玄蕃(からさわげんば)にあえなく捕まってしまう。死ぬか、真田家当主の息子に臣従するかという二つの選択肢が示される。――臣従することを選ぶ尚勝たち。
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 91,460 最終更新日 2025.08.06 登録日 2025.08.03
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三九郎の疾風(かぜ)!!

 滝川三九郎一積は、織田信長の重臣であった滝川一益の嫡孫である。しかし、父の代に没落し、今は浪人の身であった。彼は、柳生新陰流の達人であり、主を持たない自由を愛する武士である。  三九郎は今、亡き父の遺言により、信州上田へと来ていた。そして、この上田でも今、正に天下分け目の大戦の前であった。その時、三九郎は、一人の男装した娘をひょんな事から助けることとなる。そして、その娘こそ、戦国一の知将である真田安房守昌幸の娘であった。  上田平を展望する三九郎の細い瞳には何が映って見えるのだろうか?これは、戦国末期を駆け抜けた一人の歴史上あまり知られていない快男児の物語である。
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 140,005 最終更新日 2018.11.10 登録日 2018.11.10
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