中谷ととこ

中谷ととこ

現代ものの恋愛長編小説を書いています。 どこかの街にありそうな日常の夢物語、地味なお話が多いです。視点を変えて書くのが好きで、ほとんどの話で切り替わります。お好きな方は是非。
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ライト文芸 完結 長編 R15
小学六年生の夏、父が突然、兄を連れてきた。 容姿に恵まれて才色兼備、誰もが憧れてしまう女性でありながら、裏表のない竹を割ったような性格の八重嶋碧(31)は、幼い頃からどこにいても注目され、男女問わず人気がある。 欲しいものは何でも手に入りそうな彼女だが、本当に欲しいものは自分のものにはならない。欲しいすら言えない。長い長い片想いは成就する見込みはなく半分腐りかけているのだが、なかなか捨てることができずにいた。 血の繋がりはない、兄の八重嶋公亮(33)は、未婚だがとっくに独立し家を出ている。 公亮の親友で、碧とは幼い頃からの顔見知りでもある、斎木丈太郎(33)は、碧の会社の近くのフレンチ店で料理人をしている。お互いに好き勝手言える気心の知れた仲だが、こちらはこちらで本心は隠したまま碧の動向を見守っていた。
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小説 634 位 / 199,512件 ライト文芸 16 位 / 8,481件
文字数 209,982 最終更新日 2025.05.17 登録日 2025.04.27
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