悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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対面発未来が不安行き

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「ジルベール様っ!お会いしたかったです!」

 胸の前で両手を組んで、ウルウルとした瞳でお兄様を見上げる聖女様。

 聖女様、前回注意されたことをもう忘れたのかしら?

 宝飾店の支配人から、他国の王族の名を勝手に口にしてはいけないと注意されたはずなのに。

 そして、隣に婚約者がいるのに、お兄様に対して媚を売るような態度はどうかと思いますわ。

「モンクスフード王国国王、はなんだ?」

「あ、彼女は我が国の聖女で・・・」

「すでに一度、警告はしている。他国の王族を名で呼ぶなど、躾がなっていないのではないか?」

 お兄様、躾って・・・
犬や猫ではありませんのよ。

「確かに、無礼だな。魔国と敵対したいのか?」

「アグニス、そんなことを考えれる頭があれば、あんな売女みたいな表情はしませんよ」

 後ろからの声に、お兄様の肩越しに振り返ると、アグニス様とユスタフ様、アネッサ様とミリエッタ様のお姿が見えました。

「アネッサ様!ミリエッタ様!」

「ローズ様、お会いしたかったですわ!」

「今日も、とびきり可愛いですねっ!」

「わっ、私もお会いしたかったです!」

 お兄様!お二人のところに行きたいですから、おろしてください!

「アグニス、ユスタフ、会うのを楽しみにしていた」

「え?ええっ?ジルベール??」

「ど、どうしたんですか?何か悪いものでも食べたんですか?」

 ええと・・・アグニス様はともかく、ユスタフ様ひどくないですか?

「お前たち・・・」

「じょ、冗談ですよ。でも本当にどうしたんです?」

 お兄様の不機嫌そうなお顔に、ユスタフ様が慌てておられます。

「ローズが二人・・・お前たちの婚約者に結婚祝いを買ったんだ」

「え?ローズ姫が?」

「はい!コレがアグニス様で、コレがユスタフ様で・・・はい!アネッサ様、ミリエッタ様!」

「「「「ありがとう!ローズ姫っ!」」」」

 キャッ!キャッ!と語り合う魔国勢ですが・・・

 そういえば、モンクスフード王国の皆様のことを忘れていましたわ。

 ウッド様は不機嫌そうですし、国王陛下と王妃様はとりあえず聖女様のことから話が逸れてホッとしているようです。

 当の聖女様は・・・
まぁ!不満そうですわね。自分が相手にされないことが不満なのかしら?

 私のことを睨みつけてますけど、やめた方がいいですわよ。

 お兄様に気付かれたら、大問題に発展しますわ。

「お兄様。アネッサ様たちとお会いできましたし、私宿に戻ろうと思います」

「そうか。なら、戻るか?」

「まっ、待ってください!ジルベール様っ!交流会なんですよ!私たちとお話しましょうよ!」

 聖女様の言葉に、空気が凍りつきました。
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