悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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決別発対面行き

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 両親と国王陛下ご夫妻が、ヴァイオレットを裏切ってはいなかった。

 そのことが、自分で思っていたよりも私の心の重しを取り除いてくれました。

 ローズがヴァイオレットだということを、彼らに言うつもりはありません。

 ですが、ヴァイオレットがどこか遠くで幸せに生きていると、そう思っていて欲しいと思います。

「王太子に会っても大丈夫か?」

「・・・正直言って、よく分かりません。怒りで我を失うことはないと思いますけど」

「会話しなくてかまわない。気分が悪くなったらすぐに言え」

「はい」

 幸いにもローズは幼い子供ですから、挨拶しなくても問題ないでしょう。

 今回の交流会への参加は、ナーシサスの両親の元気な姿を見るためだと割り切りましょう。

「では・・・行くか」

「はい、お兄様」

 お兄様に抱き上げてもらい、モンクスフード王国王宮の会場へと向かいます。

 三つの魔国からと、人間の各国、そしてモンクスフード王国の伯爵家以上の当主夫妻が参加していると聞いています。

 ミリエッタ様とアネッサ様に、結婚のお祝いをお渡しするのが楽しみです。

 喜んでくださるかしら?

「サフィラス魔国魔王陛下ジルベール様、ならびに第一魔王女ローズ様のご入場です」

 お兄様と共に会場に入ると、みんなの視線を感じます。

 分かりますわ。
お兄様もローズも人間の感覚からいくと、あり得ないくらい美形ですもの。

「さっさと主催者に挨拶しておくか」

「ふふっ」

 お兄様は、ヴァイオレットの気持ちを慮ってくださっていますのね。

 きっと大丈夫です。
ヴァイオレットのことをわかった上で、お兄様もみんなも味方でいてくれるのですもの。

 会場の奥、壇上には国王陛下に王妃様、王太子であるウッド様に、その婚約者である聖女のフローラ様がいらっしゃいます。

 その一番下には、モンクスフード王国の貴族たちが並んでいます。

 あ。
ナーシサスの両親の姿も見えますわ。

 少し・・・
やつれられた?

 お父様・・・

 お母様・・・

 親不孝な娘で、ごめんなさい。

 もっと、もっと、おそばに居たかった。

 ごめんなさい。まさか、ウッド様があのような暴挙に出るとは思わなかったのです。

 ローズがヴァイオレットだと言うことは出来ませんが、私はこうしてお兄様やみんなに大切にされていますから・・・

 そうですわ。
居場所を明かすことは出来ないですけど、元気だとお手紙を出したらどうでしょうか?

 後で、お兄様に相談してみましょう。

「魔国サフィラス国王ジルベールだ」

「モンクスフード王国国王ジュードと王妃カリーナでございます。お会いできて光栄です」
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