はい!喜んで!

みおな

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リエルとシリル姉妹の場合

兄たちと妹たち

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 イグリット王家にかけられた呪い。

 それは、イグリット王家の者は二十五歳までしか生きられないこと。

 それは、ウィラードの両親を殺した者が呪術士であったことが原点にある。

 その呪術士を殺したはいいが、ウィラードは呪いをかけられてしまっていた。

 その呪いが発動したのが、フレデリカと結婚して子供が生まれた時。

 その呪術を解呪しようと、ウィラードはありとあらゆる方法を探した。

 そしてたどり着いたのが、呪術に精通したとある人物。

 術士が亡くなっているため、解呪を直接的に行えないこと。

 代わりに何かを成すことで、それを対価に術を解くとその人物は言った。

 ルアンが十三歳の時に、その人物はとある人間の婚約を相手の有責で解消させて、その有責の代償にある物を手に入れろと言った。

 そして、その物を解呪の材料にすると。

 胡散臭いと思っても、他に方法がなかった。

 そして同じようなことを三回繰り返した時、ルアンの呪いはのだ。

 ルインの時は五回かかった。

 どうやら手に入れる品によって、解呪にかかる回数が変わるようだった。

 それでも。

 それでも、呪いと解くことが出来る。

 何の罪もない子供たちを救うことが出来る。

 しかも、どこからそんな人物を探してくるのか、その婚約解消をする相手というのが、問題児ばかりであった。

 おかげで罪悪感を抱かずに、相手有責での婚約破棄を行うことが出来た。

 ルアンやルイン、リエルやシリルの表情筋が仕事をしていないことが、婚約者の愚行を加速したのは幸いだった。

 もっともこれは、ウィラードに似ただけなのだが。

 ルアンとルインの呪いは解け、ルアンは無事に二十五歳を迎えた。

 だが、ウィラードやルアン、ルインの悩みは、可愛い可愛い双子の妹たちにも同じ呪いがかかっていることだ。

 ルアンやルインならば、男であることで危険度も低いが、シリルとリエルは女性でしかもとびきり可愛いのだ。

 そんな妹たちを他国に一人きりで行かせるなど、ウィラードたちは不安でしかなかった。

 そんな男どもを、呆れた目で見ているのはフレデリカだ。

 どうにも夫と息子たちは娘が心配でたまらないようだが、フレデリカは違う。

 いや、心配でないわけではないが、シリルもリエルも見た目通りの儚い少女ではない。

 ウィラードとフレデリカ、特に母親である自分の性格を強く引いている娘二人。

 ちゃんと護衛になる侍女を付ければ、問題ない。

 そもそも、あの双子は決して儚い見た目通りの性格ではないのだから。
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