私の愛した婚約者は死にました〜過去は捨てましたので自由に生きます〜

みおな

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76.気付いた気持ち

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「生きていたくないですわ」

 自分の言った言葉に、自分で驚いた。

 私はリュカを失ったら、生きていたくないの?

 でも私の言葉に、エヴァリーナ王女殿下はうんうんと頷かれた。

「分かります!お二人はなんだかお互いを分かり合っていて、支え合っている感じがあって!特にっ!イルヴァレーノ様がずっとフローレンス様を見守っている感じが素敵ですわ!」

 「・・・そ、そう?」

 リュカが私を見守っているのは、護衛だから普通だと思うのだけど。

 でも、エヴァリーナ王女殿下はまだ十三歳。
 恋に憧れてもおかしくない年齢よね。

 王族だから政略結婚はやむなしと頭では理解していても、出来るなら思い思われて結婚したいと思って普通だもの。

「で、でも!きっとエヴァリーナ王女殿下も支え合えますわよ!こう言ってはなんですけど、王太子殿下は優秀なだけでなく、心遣いの細やかな方だと思いますもの。ご自身が婚約者に裏切られたというのに、私のことを気遣ってくださいましたし」

 婚約者と弟の裏切りに、どれだけ心を痛めたか。

 なんだか腹が立ってきたわ。
そんなことをしておいて、あの二人は赦しを乞おうとしたのよ。

 本気であり得ないわ。
国王陛下と王妃様が鉄拳制裁をした気持ちがわかるわ。

「はい。とてもお優しそうな方だと思います」

「エヴァリーナ王女殿下は、クライゼン王国で王太子妃教育を受けるのですわよね?」

 国によって王太子妃教育に多少の差があるから、嫁ぐ先で教育を受けるのが普通なのよね。

 でも、王女殿下はまだ十三歳だし、ご両親もまだ手放したくないかしら。

「はい。両親への話の後、レオナルド王太子殿下とともにクライゼン王国へ向かいますわ」

「ご両親はお寂しいでしょうね」

「いえ・・・実は私の下にまだ三人ほど弟妹がおりまして・・・両親としても早く嫁いでもらいたいというのが本音みたいですわ。ですから、サウスフォード王国にもすぐに王宮にお世話になる予定だったのです」

 あら、まぁ。
エヴァリーナ王女殿下は第五王女だから、九人!九人兄弟なのね!

 アンブレラ王国って、子だくさんなのね。
 確か側妃様とかはいなかったはずだから、王妃様、大変だったでしょうね。

 でもそれだけいたら、クライゼン王国やマデリーン王国サウスフォード王国みたいに、馬鹿な王太子がいても、後継に困ることはないわよね。

「その・・・イルヴァレーノ様と婚約されますの?」

「リュカは男爵家の人間なので、今のままだと周囲に何かしら言う者がいるかもしれませんわ。私は気にしませんけど、リュカに嫌な思いはさせたくありませんの」

「もし何かあればおっしゃって下さいませ。我がアンブレラ王国は小国ですが、お力になりますわ」

 あら、嬉しい。





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