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1週間の安息と対策《レイモンド視点》
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セシルが婚約者であるアリス・ビスクランド伯爵令嬢を膝の上に乗せている。
セシル・サードニクス公爵令息。
僕の父である国王陛下の弟の息子、つまり従兄弟だ。
王弟であるサードニクス公爵は優しい性格の父上にバンバン意見するキツめの人で、父上似の気弱な性格の僕は苦手だった。
その叔父の息子のセシルは、一見優しく穏やかな性格に見える。
サードニクス公爵のようなキツさはないように、見た目通りの優男に見える。
だが、その中身は公爵よりも熾烈な、とてつもない腹黒だ。
通りが通らないことをやると、笑顔で追い込んでくる。こちらが非を認め謝罪するまで絶対に許してくれない。
幼馴染のハロルド・ダートン公爵令息の頼みで、セシルが貸し切っていた薔薇園に入った時もそうだ。
ハロルドがセシルに噛み付くのを見て、血の気が引いた。
必死に謝罪したら、貸切の薔薇園に王族の力で入ったことは許してもらえた。
だが、ハロルドの発言はハロルドが謝罪するべきだとキツく言い放たれた。
セシルの言うことは、いつも正しい。正しいからとことん突き詰められる。
だけど、頭に血の上っているハロルドにはそれがわからない。
喚き散らした挙句、ビスクランド嬢に噛み付いた。
おとなしそうな見かけの、可愛らしいご令嬢は毅然とした態度で、「あなたのことが嫌いだから婚約を拒否した。そう言われたと父親に言いつけるといい」と言った。
ビスクランド伯爵家は、フォレスト王国の国家予算の半分以上の税金を納めている。
伯爵家を怒らせて万が一にもフォレスト王国から出ていくとでも言われたら、僕やハロルドなんか除籍だ。
案の定、僕もハロルドも父上や公爵にこっぴどく叱られた。
ビスクランド伯爵家から抗議が来なかったのが救いだった。翌日に謝罪したら受け入れてもらえたため、2度めはないということで、除籍は免れた。
ハロルドを呼び出して、じっくりと話し合った。
ハロルドも相当叱られたようで、覇気がなかった。まぁ、公爵家を潰す気かとまで言われれば、落ち込むよな。
ハロルドはビスクランド嬢のことが気になって仕方なかったらしかった。
公爵家の自分が望んだのに、伯爵家のご令嬢に拒否されて頭に血が上ったのだと言っていた。
まさか、ビスクランド伯爵家のちからを知らないとは思わなかった。
セシルの恐ろしさも加えて、お互いもっと謙虚になって頑張ろうと話し合った。
あれから5年ー
学園に通うようになる前に、僕にもハロルドにも婚約者ができた。
5年も時間がかかったのは、僕やハロルドが本当に心を入れ替え、婚約者を持つ価値があるかどうか見極められていたからだ。
僕にはリーシャ・ルマンド侯爵家令嬢が、ハロルドにはキャロライン・アイシス侯爵家令嬢が婚約者となった。
ちょっと気が強いけど、リーシャ嬢は気の弱い僕にはピッタリだと思う。
セシルのように、彼女を大切にしたい。心からそう思った。
セシル・サードニクス公爵令息。
僕の父である国王陛下の弟の息子、つまり従兄弟だ。
王弟であるサードニクス公爵は優しい性格の父上にバンバン意見するキツめの人で、父上似の気弱な性格の僕は苦手だった。
その叔父の息子のセシルは、一見優しく穏やかな性格に見える。
サードニクス公爵のようなキツさはないように、見た目通りの優男に見える。
だが、その中身は公爵よりも熾烈な、とてつもない腹黒だ。
通りが通らないことをやると、笑顔で追い込んでくる。こちらが非を認め謝罪するまで絶対に許してくれない。
幼馴染のハロルド・ダートン公爵令息の頼みで、セシルが貸し切っていた薔薇園に入った時もそうだ。
ハロルドがセシルに噛み付くのを見て、血の気が引いた。
必死に謝罪したら、貸切の薔薇園に王族の力で入ったことは許してもらえた。
だが、ハロルドの発言はハロルドが謝罪するべきだとキツく言い放たれた。
セシルの言うことは、いつも正しい。正しいからとことん突き詰められる。
だけど、頭に血の上っているハロルドにはそれがわからない。
喚き散らした挙句、ビスクランド嬢に噛み付いた。
おとなしそうな見かけの、可愛らしいご令嬢は毅然とした態度で、「あなたのことが嫌いだから婚約を拒否した。そう言われたと父親に言いつけるといい」と言った。
ビスクランド伯爵家は、フォレスト王国の国家予算の半分以上の税金を納めている。
伯爵家を怒らせて万が一にもフォレスト王国から出ていくとでも言われたら、僕やハロルドなんか除籍だ。
案の定、僕もハロルドも父上や公爵にこっぴどく叱られた。
ビスクランド伯爵家から抗議が来なかったのが救いだった。翌日に謝罪したら受け入れてもらえたため、2度めはないということで、除籍は免れた。
ハロルドを呼び出して、じっくりと話し合った。
ハロルドも相当叱られたようで、覇気がなかった。まぁ、公爵家を潰す気かとまで言われれば、落ち込むよな。
ハロルドはビスクランド嬢のことが気になって仕方なかったらしかった。
公爵家の自分が望んだのに、伯爵家のご令嬢に拒否されて頭に血が上ったのだと言っていた。
まさか、ビスクランド伯爵家のちからを知らないとは思わなかった。
セシルの恐ろしさも加えて、お互いもっと謙虚になって頑張ろうと話し合った。
あれから5年ー
学園に通うようになる前に、僕にもハロルドにも婚約者ができた。
5年も時間がかかったのは、僕やハロルドが本当に心を入れ替え、婚約者を持つ価値があるかどうか見極められていたからだ。
僕にはリーシャ・ルマンド侯爵家令嬢が、ハロルドにはキャロライン・アイシス侯爵家令嬢が婚約者となった。
ちょっと気が強いけど、リーシャ嬢は気の弱い僕にはピッタリだと思う。
セシルのように、彼女を大切にしたい。心からそう思った。
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