気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな

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ステータスウィンドウ、オープン!

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 お父様の指示に従い、部屋に戻った。

 ちなみに与えられた部屋はエリーゼと同室だから、まだ魔法に関しては試していない。

 万が一にも、エリーゼに怪我させたら駄目だからね。

「にゃん」

「うん?どうしたの?ノア」

 ちなみに今回のシェリエメール王国訪問には、ノアも付いてきている。

 いや、連れてくるつもりはなかったんだよ?

 ほら、家猫って自分ん家以外を警戒するでしょ。

 ノアは基本、私の部屋でいるから、旅とか知らない人に会うのは嫌だろうと思って、セナに預けてきたんだけど・・・

 気が付いたら、私の頭の上に乗ってきたんだよね~

 いやぁ、あの時はびっくりしたわ。

 まぁついてきたものは仕方ないから、セナには速攻連絡を入れた。

 で、現在は私の頭の上でくつろいでる。

「にゃああん」

「お腹すいた?ご飯にはまだ少し時間があるよ。我慢できる?」

「にゃ」

 猫に人間の食べるものは良くないから、ノアには茹でた鶏肉をあげてたんだけど、さすがに自分とこじゃないんだから勝手に厨房に行くわけにもいかないしね。

 ノアは納得?したのか、それとも不満なのか、ぺしぺしと尻尾で私の後頭部を叩いてくる。

「ノア、痛い」

「にゃあ」

「ふふっ。ノアはお腹が空いたのね?いいわ、私が厨房に行ってもらって来てあげる」

 私とノアの会話を聞いていたエリーゼが、そう言って部屋を出て行く。

 なんと!
ほんっとに、エリーゼって優しい!

 あ。でも、今ってチャンスかも?
ノアはこれを狙ってお腹すいたって言った?

 ・・・んなわけないか。

「ステータスウィンドウ、オープン!」

 誰かいるところでこんな発言してたら、めっちゃイタイ人になっちゃうけど、今はノアしかいないからヨシ!

 ステータスウィンドウとかロープレじゃあるまいし出るわけないだろうけど・・・

 と、思ってたら・・・
目の前の空間に出た。

「え?マジで?」

 ポカンとしてしまった私の顔を、ノアが前足でペシペシと叩いて来た。

「ノア、痛いよ。ってか、呆けてる場合じゃなかった」

 目の前のステータスを確認する。

 名前、アイリーン・フィラデルフィア。年齢、十一歳。筋力百二十。体力百二十。耐性百。敏捷百三十。魔力一万五千九百八十。魔耐一万五千九百八十。

 火魔法、水魔法(+氷魔法)、土魔法(+雷魔法)、風魔法、闇魔法、無魔法(+空間魔法)

 高速魔力回復。自動再生。魔力感知。熱源感知。気配感知。毒無効。石化無効。麻痺無効。全属性耐性。

 ごめん、カイン様。
私、魔王かもしれないわ。なにこれ。
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