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最強だったのは
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「良い加減にせんか!アーロン!すまないな、エリザベート嬢。アーロンは冗談が過ぎたようだ。おい!アーロンを部屋へ連れて行け」
「へっ?ちょっ・・・父上っ!」
せっかく婚約破棄宣言をもらったというのに、国王陛下が現れてアーロン殿下を近くにいた騎士に連れて行くように命令する。
え?ちょっと待って。
冗談だなんて、なかったことにするつもり?
奇しくもこの時、私とアーロン殿下、イザベリーナの三人は同じように全く納得がいかないと思っていた。
抵抗するものの、十一歳の少年が鍛えている騎士に敵うわけがない。
騎士に引きずられるように、アーロン殿下は退出させられた。
「ハハハ。アーロン殿下もご冗談がお好きですな」
「婚約者の妹君のご協力まで取り付けるとは」
お父様をチラリと見ると、首を横に振られた。
周囲の貴族たちも、あのアーロン殿下の発言が冗談などとは思っていない。
それに冗談にしてはタチが悪すぎる。
だけど国王陛下自らが冗談だと言ったのを、否定することは出来ない。
やられたわ。
そう簡単に離してはくれないだろうと思ってたけど、誤魔化されるなんて。
ここから巻き返せるかしら。
「失礼ながら、陛下。発言させていただいてもよろしいでしょうか?」
「う、うむ、クライスラー公爵夫人。息災そうで何よりだな」
「アーロン第二王子殿下は、衆人の前で婚約破棄を宣言され、エリザベートはありもしない罪で責められたのです。エリザベートの傷ついた心を思って下さるなら、婚約の白紙撤回をお願いしますわ」
「い、いや、それは・・・」
国王陛下はお母様の言葉に、タジタジである。
意外。
お母様のことが苦手なのかしら?
確か、陛下とお父様お母様は同い年だったのよね。
スススとお父様の隣に移動する。
ちなみにイザベリーナは、お父様の手で騎士に引き渡され、うちの馬車に押し込めて家まで強制送還された。
「お父様。陛下ってお母様のこと苦手なの?」
「フロランテはな、元々は陛下の婚約者候補だった。幼馴染でな。陛下が側妃様・・・今の王妃殿下に恋をされてな。だが、その時には正妃様と婚姻目前だった。そこで、フロランテが正妃様と側妃様を交渉して、正妃様が男児を授かったら側妃として召し上げるという話になったんだ。ところが、正妃様が身罷られてしまった。そこで一年は喪に服してもらい、子ができるまでは側妃として召し上げることになったんだ。フロランテの実家は強大だからな。文句を言える人間はいなかった。正妃様が身罷られたことは残念だったが、円満に解決してくれたフロランテに、陛下は頭が上がらないんだよ。まぁ、元々フロランテの方が強かったらしいがね」
「へっ?ちょっ・・・父上っ!」
せっかく婚約破棄宣言をもらったというのに、国王陛下が現れてアーロン殿下を近くにいた騎士に連れて行くように命令する。
え?ちょっと待って。
冗談だなんて、なかったことにするつもり?
奇しくもこの時、私とアーロン殿下、イザベリーナの三人は同じように全く納得がいかないと思っていた。
抵抗するものの、十一歳の少年が鍛えている騎士に敵うわけがない。
騎士に引きずられるように、アーロン殿下は退出させられた。
「ハハハ。アーロン殿下もご冗談がお好きですな」
「婚約者の妹君のご協力まで取り付けるとは」
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周囲の貴族たちも、あのアーロン殿下の発言が冗談などとは思っていない。
それに冗談にしてはタチが悪すぎる。
だけど国王陛下自らが冗談だと言ったのを、否定することは出来ない。
やられたわ。
そう簡単に離してはくれないだろうと思ってたけど、誤魔化されるなんて。
ここから巻き返せるかしら。
「失礼ながら、陛下。発言させていただいてもよろしいでしょうか?」
「う、うむ、クライスラー公爵夫人。息災そうで何よりだな」
「アーロン第二王子殿下は、衆人の前で婚約破棄を宣言され、エリザベートはありもしない罪で責められたのです。エリザベートの傷ついた心を思って下さるなら、婚約の白紙撤回をお願いしますわ」
「い、いや、それは・・・」
国王陛下はお母様の言葉に、タジタジである。
意外。
お母様のことが苦手なのかしら?
確か、陛下とお父様お母様は同い年だったのよね。
スススとお父様の隣に移動する。
ちなみにイザベリーナは、お父様の手で騎士に引き渡され、うちの馬車に押し込めて家まで強制送還された。
「お父様。陛下ってお母様のこと苦手なの?」
「フロランテはな、元々は陛下の婚約者候補だった。幼馴染でな。陛下が側妃様・・・今の王妃殿下に恋をされてな。だが、その時には正妃様と婚姻目前だった。そこで、フロランテが正妃様と側妃様を交渉して、正妃様が男児を授かったら側妃として召し上げるという話になったんだ。ところが、正妃様が身罷られてしまった。そこで一年は喪に服してもらい、子ができるまでは側妃として召し上げることになったんだ。フロランテの実家は強大だからな。文句を言える人間はいなかった。正妃様が身罷られたことは残念だったが、円満に解決してくれたフロランテに、陛下は頭が上がらないんだよ。まぁ、元々フロランテの方が強かったらしいがね」
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