悪役令嬢はヒロイン(♂)に攻略されてます

みおな

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私が悪役令嬢だと?

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 再び、学園生活が始まった。

 もちろんクリストファー殿下もクリス様として、女装姿で通学されている。

 結局、同郷ということもあり、陛下のお願いを退けることが出来なかった。

 だってお詫びにと、陛下が王都中の有名店のお菓子屋への優先券をくれたのだもの。

 アレは私がお菓子好きだとバレてるわ。誰がバラしたのかしら。クリストファー殿下?イザベリーナ?

 商品でなく優先券にしたのは、一度には食べられる限度があるからね。

 不満も、イライラも、あのお菓子券の前では無力よ。
 本当に普通に、二時間とか並ばなきゃ入れない店もあるんだから。

「エリザベート様、お昼をご一緒しませんか?お弁当を持参しましたの」

 クリス様に声をかけられ、教室の入口に視線を移すと、レディアン様が会釈している。

 レディアン様はクリス様の護衛として、学園にとして赴任しているらしい。

 見覚えがなかったはずで、今まではちゃんと化粧もして髪型も違い、眼鏡までかけていたそうだ。

 しかも私が選択している授業は受け持っていなかったそうなので、ほぼほぼ顔を合わせたことがなかったらしい。

 まぁ、それは良いとして、どうしてがお弁当持ってを迎えに来ているのかしら。

 みんなの注目を浴びてるんだけど。

 え?おかしいって思わないの?
めちゃくちゃ目立ってるんだけど。

「どうしてレディアンがお弁当持って迎えに来ているんですか?」

「どうかしましたか?クライスラーさん。お昼休みが終わってしまいますよ。さぁ、参りましょう」

「・・・どうして話が通じないのかしら」

 いや、別にレディアン様とクリス様がご一緒にご飯食べようと、お弁当を持参しようと、かまわないのよ。

 それに私を巻き込まないでいてくれたら。

「エリザベート様?」

「中庭でいいですか?」

 とりあえず、早くこの場から立ち去りたいわ。

 私はため息をこらえて、教室から足早に出た。

 背後でヒソヒソと交わされる会話から逃げるように。

 中庭に着くと、周囲に誰もいないのを確認してから、私はクリス様とレディアン様に向き返った。

「いい加減にして下さい!」

「エリザベート様?」

「何を怒ってらっしゃるんですか?お腹が空かれてます?」

「違います!毎回毎回、私を巻き込まないで下さい!確かにクリス様のことは陛下に頼まれましたけど、お昼休みまで私が一緒にいなくても、レディアン様とご一緒すればいいでしょう?知ってますか?私が何と言われているか。クリス様を手下か取り巻きのように扱っていると言われてるんですよ?悪役令嬢ですって!ホントいい加減にして欲しいです!何のためにアーロン殿下と婚約を解消したと思ってるんですか!」

 
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