悪役令嬢?寝言は寝て言え〜全員揃って一昨日来やがれ〜

みおな

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ヒロイン、現る!え?早くない?

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 私に謝罪したマルチナには、心底驚いた。

 あれから二年もたってるし、悪いことをしたと理解したとしても、これ以上関わらなければいい話だからだ。

 でも彼女は、心から悪いことをしたと思っているのか顔色は悪かったし、声も震えていた。

 伯母様・・・
マジでどんなことをしたのよ?

「謝罪は受け取りますわ。レッチェル伯爵令嬢様」

 私がそう言うと、マルチナは小さく息を吐いた。

 まるで私に許されなければ、ものすごい罰を受けるみたいな印象だ。

 え、と、伯母様?
本当に何したの。

 ちなみにマルチナとカリーナは、王太子の婚約者候補のままだ。

 二人とも伯母様の教育のおかげか、王太子妃に相応しい言動になった。

 ただ、来年の学園入学でヒロインが現れることを考えると、婚約者に決まってない方が良いと思えた。

 だから、お母様にお願いした。

 伯父様に再教育されたから大丈夫だとは思うけど、もしかしたら学園に入学して新たな出会いがあるかもしれない。

 その時に、伯母様からの教育を頑張って受けている二人が婚約されるようなことがあればキズになるからって。

 だから、候補のまま様子見した方が良いって。

 基本的には学園入学前に婚約が決まるものだけど、高位貴族でも稀に決めていない者もいる。

 まぁそれは嫡男とかで、家を継ぐ関係で相手の学園での成績や言動を見極めるためだ。

 次男以降や令嬢のように、継ぐ家のない者は少しでも良い人材をゲットするために学園入学より先に婚約者が決まる。

 だから王太子であるジェラートが、正式に婚約者を決めていないことに問題はない。

 ラノベで、アレーシアが早々に婚約者になっていたのは、王家筆頭公爵家の令嬢をジェラートの後ろ盾にしたかっただけだ。

 もしくは、ヒロイン史上主義の作者が悪役令嬢という存在を作りたかっただけか。

 なので、私の意見はお母様の圧と共に王家に受け入れられた。

 伯母様のおかげで、ジェラートが婚約者にと望んだ伯爵令嬢マルチナが問題ない淑女になったこと。

 それから予備ではないけど、後ろ盾として問題ない侯爵令嬢が候補になったこと。

 ラズウェル公爵家とフロライン公爵家を敵に回したくないこと。

 諸々の都合により、二人の婚約者候補との仲を深めながら、学園卒業までに婚約者を決定することになったのだ。

 のだけど・・・

「あれってヒロイン?」

 婚約者候補のカリーナとの交流日、カリーナに贈る花を花屋で買っているジェラートと会ったんだけど・・・

 その花屋にいたのがラノベヒロインの男爵令嬢シェリルだった。

 え?ヒロイン、登場早くない?
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