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10歳
35ページ:不穏な空気
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「実はわたくし、王太子妃殿下シャンティーヌ様の従妹なのですわ」
レノアが、ちょっと席を外した隙に、イザベリータ様に告白された。
あー。なるほど。
理事長就任だけでなく、クラスにも味方を置いたということね。
そんな過保護にされなくても、私結構強いんだけどな。
私並みにステータスを弄ってる人間がいるなら、負けるかもしれないけど。
「レノアや他の方には、秘密にして下さいね」
「分かっておりますわ。それより、大丈夫ですの?サンスクリーン公爵家の次男坊に絡まれたと聞きましたわ」
「私は平気ですけど。何かしてきそうですか?」
あの感じだと、こちらを無視してくる程度では済まない気がする。
というか、あのカーターとか呼ばれてた銀縁メガネ。胡散臭かったんだけど。
「カーターとかいう銀縁メガネをご存知ではないですか?」
「カーター・・・銀縁の眼鏡?あ!それは、血の伯爵ですわっ!」
「血の伯爵ぅ?」
なんだ?その、仰々しい名前は。
というか、あの男、サンスクリーン公爵家の人間じゃなかったのか。
「カーター・ブラッド伯爵ですわ。温厚そうに見せかけて、陰ではかなり悪どいことをしていると噂ですのよ。平民など使い捨てだと思っているようで、亡くなった使用人も何人もいるとか。シエル様、ブラッド伯爵を何故?」
「あの酢昆・・・サンスクリーン公爵令息と一緒にいました。そうですか。そんな危険人物でしたか」
公爵令息とはいえ、伯爵を名で呼んでいたということは、酢昆布はその血の伯爵とやらと相当親しくしていると見た。
サンスクリーン公爵は、まともな人だとシャンティーヌ様は言ってたっけ。
ということは、血の伯爵の方が上手く酢昆布を利用しようとしている、ということかな。
「確か、ブラッド伯爵は、禁止薬物の取引で、王太子殿下に摘発されそうになりましたの。その時は、証拠が足りなくて、伯爵まで辿り着けなかったのですわ。それ以来、王太子殿下を恨んでいるという噂もありますの」
「禁止薬物・・・」
前世でいうところの、麻薬とか?
そして、おそらくトカゲの尻尾切りで、配下のものを餌に、自分は逃げ切ったのだろう。
そうか。
胡散臭かったと思ったけど、正真正銘のヤバいやつだったか。
しかし、私1人ならなんとでもなるが、レノアやイザベリータ様、それに王太子殿下や王太子妃殿下、サンスクリーン公爵たちもとなると、これはお守りを早急に作らないと。
私に直に来れば、叩き潰せるけれど、ああいう狡賢い奴は妙に鼻が効くから、おそらくはレノアが狙われるだろう。
仕方ない。
明日、お守りを渡すまでは、シュクロウ公爵家で保護してもらうか。
「イザベリータ様。今日だけでいいので、レノアを公爵家で保護してくれませんか?」
「もちろん、かまいませんわ。レノア様のご家族全員の方がよろしいですわよね。お友達になった記念として、お招きすることにしますわ。シエル様もご一緒なさいますか?」
「私も一緒したいですけど、戻らないとめんどくさくなりそうなのと・・・防御アイテムを作るつもりなので。明日、登校するまで、お願いしますね?」
レノアが、ちょっと席を外した隙に、イザベリータ様に告白された。
あー。なるほど。
理事長就任だけでなく、クラスにも味方を置いたということね。
そんな過保護にされなくても、私結構強いんだけどな。
私並みにステータスを弄ってる人間がいるなら、負けるかもしれないけど。
「レノアや他の方には、秘密にして下さいね」
「分かっておりますわ。それより、大丈夫ですの?サンスクリーン公爵家の次男坊に絡まれたと聞きましたわ」
「私は平気ですけど。何かしてきそうですか?」
あの感じだと、こちらを無視してくる程度では済まない気がする。
というか、あのカーターとか呼ばれてた銀縁メガネ。胡散臭かったんだけど。
「カーターとかいう銀縁メガネをご存知ではないですか?」
「カーター・・・銀縁の眼鏡?あ!それは、血の伯爵ですわっ!」
「血の伯爵ぅ?」
なんだ?その、仰々しい名前は。
というか、あの男、サンスクリーン公爵家の人間じゃなかったのか。
「カーター・ブラッド伯爵ですわ。温厚そうに見せかけて、陰ではかなり悪どいことをしていると噂ですのよ。平民など使い捨てだと思っているようで、亡くなった使用人も何人もいるとか。シエル様、ブラッド伯爵を何故?」
「あの酢昆・・・サンスクリーン公爵令息と一緒にいました。そうですか。そんな危険人物でしたか」
公爵令息とはいえ、伯爵を名で呼んでいたということは、酢昆布はその血の伯爵とやらと相当親しくしていると見た。
サンスクリーン公爵は、まともな人だとシャンティーヌ様は言ってたっけ。
ということは、血の伯爵の方が上手く酢昆布を利用しようとしている、ということかな。
「確か、ブラッド伯爵は、禁止薬物の取引で、王太子殿下に摘発されそうになりましたの。その時は、証拠が足りなくて、伯爵まで辿り着けなかったのですわ。それ以来、王太子殿下を恨んでいるという噂もありますの」
「禁止薬物・・・」
前世でいうところの、麻薬とか?
そして、おそらくトカゲの尻尾切りで、配下のものを餌に、自分は逃げ切ったのだろう。
そうか。
胡散臭かったと思ったけど、正真正銘のヤバいやつだったか。
しかし、私1人ならなんとでもなるが、レノアやイザベリータ様、それに王太子殿下や王太子妃殿下、サンスクリーン公爵たちもとなると、これはお守りを早急に作らないと。
私に直に来れば、叩き潰せるけれど、ああいう狡賢い奴は妙に鼻が効くから、おそらくはレノアが狙われるだろう。
仕方ない。
明日、お守りを渡すまでは、シュクロウ公爵家で保護してもらうか。
「イザベリータ様。今日だけでいいので、レノアを公爵家で保護してくれませんか?」
「もちろん、かまいませんわ。レノア様のご家族全員の方がよろしいですわよね。お友達になった記念として、お招きすることにしますわ。シエル様もご一緒なさいますか?」
「私も一緒したいですけど、戻らないとめんどくさくなりそうなのと・・・防御アイテムを作るつもりなので。明日、登校するまで、お願いしますね?」
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