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10歳
56ページ:過ちに気づいたからこそ
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とりあえず、辺境まで転移して、マモンを連れて来たら、すぐにお父様に呼ばれた。
思ってたより、時間がかかってしまったみたいだ。
というのも、隊長の許可はあっさり下りたんだけど、マモンの方に渋られてしまったのだ。
「俺はもうブロワー伯爵家の人間じゃないですから」
と言われて、会いたくないと拒否されたのを、頭を下げてお願いしたのだ。
あれ?何で私がお願いしてるんだろ?
別にブロワー伯爵家の人間に罵られても良いわけだし、お父様は無理だったって言えば何も言わないだろうし。
会いたくないって言うマモンの気持ちを尊重するべきじゃなかった?
と、とりあえず、もう1回謝っておこうかな。
「ご、ごめんなさい。マモン」
「・・・何を謝られているのですか?王族が平民に謝るものではありませんよ」
「でも、私が無理言ったのだから。会いたくないって言ってたのに」
マモンは私が申し訳なさそうに言うと、首を振った。
「俺がしたことが原因で、今回のことが起きたのですから、合わす顔がないというのが、本当のところです。ですが、陛下が連れてくるようにとおっしゃられたのでしょう?最初からそう言ってくだされば、断らなかったのに」
「マモンは・・・変わりましたね」
あの傲慢さが嘘のようだ。
でも3年たてば、人は変わるものかもしれない。
そう思うと、私って成長してないのかな。魔力値は増えたけど、内面は子供のままなのかな。
いや、中身はオバさんのはずだけど。
あれ?
「姫様こそ、あの頃の自信はどこへ行ったのですか?俺を完膚なきまでに叩きのめした頃の姫様なら、俺に謝ったりしなかったと思いますよ」
「そんなに傲慢でしたか?」
「傲慢というよりは、揺らぎがないという感じでしたね。迷いがないというか」
ああ。確かにあの頃は、あの行いが正しいと疑ってすらいなかった。
だから、マモンを挑発するような言葉をあえて使ってた。
「そう・・・でしたね。でも、私だって不安になることもありますよ。さすがに、自分の行いによって、再びこんなことになると考えさせられます。マモンは・・・私のことを恨んでないのですか?」
前に会った時、先にマモンに謝罪されたから、聞けなかったことを口にする。
いや。恨んでないわけはないよね。
だって、家族と引き離され、貴族でさえなくなったのだから。
マモンは少しも考えるそぶりも見せず、首を振った。
「最初は・・・許せないと思いました。だけど魔物対策部隊で怪我をした時、必死で看病してくれたのは、平民の人たちでした。部隊の人間には、そんな余裕はなくて、俺たちは食事ひとつ取っても、平民の人たちの助けがなくては食べることすらままならない。俺は、自分がどれだけ無力なのかを最初の3ヶ月で痛感しましたよ」
だから、自分の間違いに気付けたのだと、マモンは笑った。
思ってたより、時間がかかってしまったみたいだ。
というのも、隊長の許可はあっさり下りたんだけど、マモンの方に渋られてしまったのだ。
「俺はもうブロワー伯爵家の人間じゃないですから」
と言われて、会いたくないと拒否されたのを、頭を下げてお願いしたのだ。
あれ?何で私がお願いしてるんだろ?
別にブロワー伯爵家の人間に罵られても良いわけだし、お父様は無理だったって言えば何も言わないだろうし。
会いたくないって言うマモンの気持ちを尊重するべきじゃなかった?
と、とりあえず、もう1回謝っておこうかな。
「ご、ごめんなさい。マモン」
「・・・何を謝られているのですか?王族が平民に謝るものではありませんよ」
「でも、私が無理言ったのだから。会いたくないって言ってたのに」
マモンは私が申し訳なさそうに言うと、首を振った。
「俺がしたことが原因で、今回のことが起きたのですから、合わす顔がないというのが、本当のところです。ですが、陛下が連れてくるようにとおっしゃられたのでしょう?最初からそう言ってくだされば、断らなかったのに」
「マモンは・・・変わりましたね」
あの傲慢さが嘘のようだ。
でも3年たてば、人は変わるものかもしれない。
そう思うと、私って成長してないのかな。魔力値は増えたけど、内面は子供のままなのかな。
いや、中身はオバさんのはずだけど。
あれ?
「姫様こそ、あの頃の自信はどこへ行ったのですか?俺を完膚なきまでに叩きのめした頃の姫様なら、俺に謝ったりしなかったと思いますよ」
「そんなに傲慢でしたか?」
「傲慢というよりは、揺らぎがないという感じでしたね。迷いがないというか」
ああ。確かにあの頃は、あの行いが正しいと疑ってすらいなかった。
だから、マモンを挑発するような言葉をあえて使ってた。
「そう・・・でしたね。でも、私だって不安になることもありますよ。さすがに、自分の行いによって、再びこんなことになると考えさせられます。マモンは・・・私のことを恨んでないのですか?」
前に会った時、先にマモンに謝罪されたから、聞けなかったことを口にする。
いや。恨んでないわけはないよね。
だって、家族と引き離され、貴族でさえなくなったのだから。
マモンは少しも考えるそぶりも見せず、首を振った。
「最初は・・・許せないと思いました。だけど魔物対策部隊で怪我をした時、必死で看病してくれたのは、平民の人たちでした。部隊の人間には、そんな余裕はなくて、俺たちは食事ひとつ取っても、平民の人たちの助けがなくては食べることすらままならない。俺は、自分がどれだけ無力なのかを最初の3ヶ月で痛感しましたよ」
だから、自分の間違いに気付けたのだと、マモンは笑った。
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