転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜

みおな

文字の大きさ
57 / 108
10歳

56ページ:過ちに気づいたからこそ

しおりを挟む
 とりあえず、辺境まで転移して、マモンを連れて来たら、すぐにお父様に呼ばれた。
 思ってたより、時間がかかってしまったみたいだ。

 というのも、隊長の許可はあっさり下りたんだけど、マモンの方に渋られてしまったのだ。

「俺はもうブロワー伯爵家の人間じゃないですから」

 と言われて、会いたくないと拒否されたのを、頭を下げてお願いしたのだ。

 あれ?何で私がお願いしてるんだろ?
別にブロワー伯爵家の人間に罵られても良いわけだし、お父様は無理だったって言えば何も言わないだろうし。

 会いたくないって言うマモンの気持ちを尊重するべきじゃなかった?
 と、とりあえず、もう1回謝っておこうかな。

「ご、ごめんなさい。マモン」

「・・・何を謝られているのですか?王族が平民に謝るものではありませんよ」

「でも、私が無理言ったのだから。会いたくないって言ってたのに」

 マモンは私が申し訳なさそうに言うと、首を振った。

「俺がしたことが原因で、今回のことが起きたのですから、合わす顔がないというのが、本当のところです。ですが、陛下が連れてくるようにとおっしゃられたのでしょう?最初からそう言ってくだされば、断らなかったのに」

「マモンは・・・変わりましたね」

 あの傲慢さが嘘のようだ。
でも3年たてば、人は変わるものかもしれない。

 そう思うと、私って成長してないのかな。魔力値は増えたけど、内面は子供のままなのかな。
 いや、中身はオバさんのはずだけど。
あれ?

「姫様こそ、あの頃の自信はどこへ行ったのですか?俺を完膚なきまでに叩きのめした頃の姫様なら、俺に謝ったりしなかったと思いますよ」

「そんなに傲慢でしたか?」

「傲慢というよりは、揺らぎがないという感じでしたね。迷いがないというか」

 ああ。確かにあの頃は、あの行いが正しいと疑ってすらいなかった。
 だから、マモンを挑発するような言葉をあえて使ってた。

「そう・・・でしたね。でも、私だって不安になることもありますよ。さすがに、自分の行いによって、再びこんなことになると考えさせられます。マモンは・・・私のことを恨んでないのですか?」

 前に会った時、先にマモンに謝罪されたから、聞けなかったことを口にする。
 いや。恨んでないわけはないよね。
だって、家族と引き離され、貴族でさえなくなったのだから。

 マモンは少しも考えるそぶりも見せず、首を振った。

「最初は・・・許せないと思いました。だけど魔物対策部隊で怪我をした時、必死で看病してくれたのは、平民の人たちでした。部隊の人間には、そんな余裕はなくて、俺たちは食事ひとつ取っても、平民の人たちの助けがなくては食べることすらままならない。俺は、自分がどれだけ無力なのかを最初の3ヶ月で痛感しましたよ」

 だから、自分の間違いに気付けたのだと、マモンは笑った。

しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!

えながゆうき
ファンタジー
 妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!  剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!

転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。

桜城恋詠
ファンタジー
 聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。  異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。  彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。  迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。 「絶対、誰にも渡さない」 「君を深く愛している」 「あなたは私の、最愛の娘よ」  公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。  そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?  命乞いをしたって、もう遅い。  あなたたちは絶対に、許さないんだから! ☆ ☆ ☆ ★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。 こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。 ※9/28 誤字修正

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。 相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。 結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。 現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう… その時に前世の記憶を取り戻すのだった… 「悪役令嬢の兄の婚約者って…」 なんとも微妙なポジション。 しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。

処理中です...