冤罪で断罪されたら、魔王の娘に生まれ変わりました〜今度はやりたい放題します

みおな

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私は愛されてなかった

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「よし。そのまま維持だ」

 パパの言葉に、意識してグッと力を込める。

 魔法の勉強を始めるにあたって、まずは私の魔力量が調べられた。

 アークライン王国には、魔法が使える人間はいない。

 他国には魔法使いのいる国もいるらしいけど、ローズリッテは会ったことはなかった。

 魔力量は、そういう調査に特化した魔法というのがあるそうで、それが得意なノインが調べてくれた。

 結論として、ロゼの魔力量はパパやノインに次ぐ量。

 そもそも魔族の使う魔法は、人間が使う精霊の力を借りる精霊魔法というものと異なる。

 魔族は己の体内にある魔力を使ってさまざまな魔法を使うので、人間のように使える魔法が限られたりすることはない。

 その代わり、精霊の力を借りるわけではないから、魔力の制御を学ばないと力に飲み込まれてしまったりするらしい。

 だから、魔法を使うことよりも制御することに重点が置かれた。

 この制御魔法。
例えるなら・・・そうね。ぎゅうぎゅうに絞められたコルセットをつけて、カーテシーをしたまま一時間そのままの姿勢を維持するのと同じくらいの苦痛なの。

 公爵令嬢として、完璧なカーテシーを求められたわ。

 子供の頃から厳しい教育を受けていたから、殺された頃には完璧に出来ていたけど、それでも長時間その姿勢を保つのは苦しいのよ。

 あの頃のマナー教師も厳しかったけど、意外にもパパもスパルタだった。

 マナー教育と違って、魔法は制御できないと危険だから、厳しくても文句は言えないけど。

「よし。そこまで」

「ふぅ」

 力を抜いて、大きく息を吐く。

 パパは私を抱き上げると、左腕の上に座らせ、城内へと戻って行く。

 もしも魔力暴走が起きた場合を踏まえて、制御訓練は中庭で行われていた。

 それにパパが教えてくれているのも、暴走の場合にそれを抑えられる力がなければならないから。

「ロゼ、疲れたか?」

「少し。でも大丈夫」

「あと半月は毎日制御訓練だ。ロゼは筋がいいから半月もあればほぼ制御できるようになる。ただ、強い魔法ほど制御は難しいから、日々制御も続けて行こう」

 パパの言葉に頷く。

 制御訓練はしんどいけど、淑女教育や王太子妃教育に比べたら、先に魔法を覚えることが出来ると思えば我慢できる。

 それにパパの指導は確かに厳しいけど、普段は激甘だし、後で必ず褒めてくれる。

 ノインもいつも甘い物を訓練後に準備してくれていた。

 王宮には、私たちのご飯を作ってくれるシェフたちや、洗濯や掃除をしてくれるメイドたちもいるけど、皆とても優しく接してくれる。

 ここにいて、気付いたの。
私、アークライン王国で本当に誰にも愛されていなかったんだわ。
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