婚約者から婚約破棄されたら、王弟殿下に捕まった件

みおな

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選択肢は三つな件

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「セットウ男爵令嬢、貴女の選択肢は三つです」

 私は目の前のソファーに座るセットウ男爵令嬢に三本の指を立てて見せた。

 お父様のお怒りモードで、お母様の教育は一旦終了し、代わりに私がセットウ男爵令嬢を指導することになった。

 このままお母様を王宮に行かせてたら、王宮が爆破されるかもしれないもの。

 それか、セットウ男爵令嬢と王太子殿下の首と体が泣き別れになるかね。

 あんまり王太子殿下に関わりたくないけど、お父様が犯罪者になるよりはまだマシだわ。

「ひとつ目は、このまま死ぬほど頑張って王太子妃になれるほどの教養とマナーを身につけること。二つ目は、とりあえず一般レベル程度の教養とマナーを身につけて王太子殿下の愛妾を目指すこと。三つ目は、出来ないと王太子殿下に告げて殿下とはお別れすること」

「え?死ぬほど?愛妾?え?お別れ?」

「言っておきますけど、男爵令嬢では王太子妃にはなれません。ですが、セットウ男爵令嬢が死ぬほど頑張ってマナーや教養を身につけるのなら、我がクォーツ公爵家が貴女の後ろ盾になっても良いと思っています。愛妾を望まれる場合は、教養は一般的でもかまいません。ですが、王太子殿下が正妃様とご成婚後、一年は待っていただきます。公の場に王太子殿下と並んで出ることは叶いませんが、殿下の私費で贈り物をいただくことは出来ます。ただ、お子を授かっても王位継承権はありません」

「ランスロット様は、今のままでいいって・・・」

「今のままだと、王太子殿下は廃籍されて貴女も男爵家から籍を抜かれる可能性が高いです。いいですか?母が貴女の教育を一ヶ月もしたのは、王弟殿下も私も、王位を望まないからです。王太子殿下と貴女が結ばれることを望んでいます。それが王太子妃になるか愛妾になるかは、貴女次第ですが」

「・・・」

 黙り込んでしまったわ。
キツい言い方だったかもしれないけど、のんびり考えられても困るのよ。

 彼女が愛妾を選ぶなら、紹介いただいたあの三名の方に連絡を取らなきゃいけないし、王太子妃を目指すと言うなら、もっと厳しく指導しなきゃいけないもの。

 私としては、別れか愛妾を選ぶべきだと思うけど、彼女は一般の考えが通用しないから・・・

「急かす様で申し訳ありませんが、明日お答えいただいてよろしいかしら?どれを選ぶにしろ、時間はあまりありませんの。よくお考えになって。貴女の人生なのですから、後悔しない道を選んでくださいね」

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