婚約者から婚約破棄されたら、王弟殿下に捕まった件

みおな

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変わる者変わらない者な件

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 あの後王太子殿下は我が家に突撃して来て、戻られていたお父様に滅多撃ちにされていた。

 いや、物理的にじゃなく精神的にね。

 お父様は、お母様との時間を奪われていた鬱憤をここぞとばかりに王太子殿下にぶつけていた。

 精神的にボロボロになった殿下は、王宮からの迎えに引きずられるように帰って行ったそうだ。

 ご愁傷様。

 さすがにお父様が怖いのか、それ以降は訪れなかったけど、何度もチェリー様に会いたいからと訪問の打診はあった。

 王妃殿下に殿下の再教育は進んでいるのかとお聞きしたいけど、あの強行突破して我が家を訪れたことからも、進んでいる気がしないのよね。

 ちなみに王太子殿下の婚約者との顔合わせは、学園が始まりチェリー様が愛妾を目指すことを王太子殿下にお伝えしてからになる。

 ミモザ様にお教えいただいた婚約者候補の三名。

 王妃殿下と相談の上、三名とも候補のまま王太子殿下と交流していただくことになっている。

 一番相性の良さそうな方と、婚約する予定。

 ちなみにこの話はまだ、王太子殿下にはしていない。

 王太子殿下と会って、チェリー様のマナーなどが問題なく、本当に本人が愛妾になることを目指す気持ちなことが揺らがないことを確認してからでないと。

 一応、行儀見習いということでウチでお預かりする旨は、セットウ男爵には話を通している。

 夫人は不満だったみたいだけど、公爵家からの話ということで、男爵が押し切ってくれた。

 それに、下位の貴族令嬢が上位の貴族の家で行儀見習いをすることは自然なこと。

 男爵家なら、伯爵家あたりになるのだけどね。

 だから、夫人の洗脳?の心配はないのだけど、王太子殿下はチェリー様の自然な言動がお好きだったみたいだし、王太子妃にしたいみたいだから、殿下と近づくことでせっかくの教育がリセットされるんじゃないかと不安なのよね。

 夏季休暇の間、カーテシーや食事のマナー、高位貴族への挨拶の仕方、歩き方話し方など、基本的なマナーを教え込んだ。

 あくまでも初歩中の初歩。
高位貴族なら幼いうちに学ぶようなことよ。

 チェリー様は男爵令嬢だから、ほとんどのご令嬢は格上。

 貴族図鑑を毎日毎日読ませて、伯爵家以上の家名は覚えさせて、彼女たちと会った時の挨拶の仕方も叩き込んだわ。

 チェリー様は、何というか・・・
とても素直な方なのだと思う。

 だから母親である男爵夫人の言葉をすんなり信じて、簡単にリセットされる。

 でも逆に自分が納得すれば、私の言うことも素直に聞くのよね。

 ローズより年下だと思えば、許せる範囲だわ。
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