婚約者から婚約破棄されたら、王弟殿下に捕まった件

みおな

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軟禁が再開する件

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「ほんっとうにごめんなさい!ルチルちゃん!あの馬鹿息子は、謹慎させるわ!何だったらもう、ルチルちゃんが学園を卒業するまで、学園には通わせないようにするわっ!」

 王宮に着くと、すぐに王宮の使用人に丁寧に王妃殿下の執務室に案内された。

 そして、部屋に入るなり・・・
王妃殿下にテーブルに頭が付くくらい深々と頭を下げられた。

 え?やめて?
まだ侍女の方とかいるんだから!

「王妃殿下っ!どうか頭をお上げください!」

「駄目よっ!いえ!こんな謝罪じゃ駄目ね!床に頭を擦り付けるくらいしないと!」

「おやめくださいぃ!」

 私は、お茶の準備をしようとしていた侍女に助けを求める視線を向けた。

 控えていた侍女・・・王妃殿下付きの侍女の方は、私ににっこりと微笑んで・・・

 侍女の方まで深々と頭を下げた。

 やーめーてー。
私は王弟殿下の婚約者ではあるけど、ただの公爵令嬢なの。

 臣下に王妃殿下が頭を下げるなんて、あってはいけないことよ。

 もちろん、謝罪の必要なことはあるけれど、今回のことはランスロット王太子殿下が謝ることであって、王妃殿下が謝罪することではないのよ。

「謝罪は受け取ります。ですが、本当に謝罪すべきなのは王太子殿下であって、王妃殿下ではありません」

「・・・ルチルちゃん」

「私も・・・それから王弟殿下も、王位を望んではいません。ですから、ランスロット王太子殿下には、王太子として恥ずべきことのないよう努力していただきたいと思っています。殿下の寵愛されているセットウ男爵令嬢は、愛妾を目指すことを決められました。そしてそのためにマナーや教養を身につけるべく頑張っておられます。それを、王太子殿下が拒否されるなど許されないことだと思います。今のままでは王太子殿下の婚約者候補の方に負担があり過ぎます。陛下と王妃殿下は、どうお考えなのかお聞かせ願えませんか?」

 ランスロット王太子殿下が心を入れ替えない限り、チェリー様には悪いけど王太子のままいることは難しいと思うわ。

 キッド様がお心を決められたなら、私も覚悟を決めるけど、キッド様はどうしても国王陛下と王妃殿下のお子であるランスロット様を王太子としたいみたいなのよね。

 でも、王妃殿下はもうお子を授かれないし、国王陛下は側妃を迎えるつもりはないし。

 私の問いに、王妃殿下はようやくテーブルから頭を上げて私の顔を見た。

「陛下とわたくしはね・・・ランスロットを廃嫡しようと考えているの。王弟であるキッド様に王太子になっていただこうと思っているわ。王子は愛妾は持てないけど、男爵令嬢が愛妾になるために頑張ってくれているなら、王子妃として迎えてもいいと思っているの」

 なんですと?
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