婚約者から婚約破棄されたら、王弟殿下に捕まった件

みおな

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望む未来のためな件

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「ルチルちゃん、顔が赤いけど・・・大丈夫なの?」

 王妃殿下に指摘されて・・・
私の顔はさらに赤くなった。

「だ、だ、だ、大丈夫です」

「そう?それで、立太子の時はドレスの色はキッド様とお揃いにしなきゃいけないけど、生誕祭の方は自由だから・・・」

 王妃殿下に、立太子の際のドレスと生誕祭のドレスの決まり事を聞きに来たのだけど・・・

 キッド様のお名前を聞くたびに、さっきの頬にキスされたことを思い出して赤面してしまう。

 侍従の方からキッド様の衣装はお伺いしたのだけど、私の衣装に関しての決まり事があればと王妃殿下を訪ねたのよね。

 立太子の際は、デザインも色もキッド様に合わせて、真っ白に金と銀の刺繍なのね。

 一方、生誕祭の時は、キッド様は白地に銀と紫色の刺繍と紫のクラバッド、チーフも紫色。

 これって、私の瞳の色、ね。

 となると私は黒かしら?
暗くなりすぎないように、キッド様と同じ白地にした方がいいわね。

 私がふむふむと考えていると、王妃殿下がその様子をニコニコと見ていた。

「ふふっ。仲良くやれているようで、良かったわ」

「あ、あの・・・キッド様には良くしていただいています」

「ランスロットのことは、ごめんなさいね?ルチルちゃんにたくさん迷惑をかけたわ」

「いえ。殿下が・・・踏みとどまってくださって、良かったと思っています」

 そう。
ランスロット殿下は踏みとどまった。

 きっと、チェリー様の想いが伝わったのだと思う。

 現在ランスロット殿下は、いずれ爵位を授かったときに治めることになる領地にて、再教育を受けている。

 一方のチェリー様は、我が家にて王子妃教育まで受けることになっている。

 まだまだ先になるけれど。

 ランスロット殿下と共に領地にて教育を受けることも候補にあったのだけど、チェリー様はお互い離れて頑張りませんか?とランスロット殿下に提案された。

 多分、甘えたなところのあるランスロット殿下を試す意味もあるのだと思う。

 会えない中、他のご令嬢に目が移るようならば、自分はこのまま殿下とさよならするとチェリー様は言っていた。

 私も、それでいいと思う。
ランスロット殿下は、楽な方へ逃げる癖があるから、少し自分を厳しい環境に置いた方がいいと思う。

 本当にチェリー様のことが好きなのなら、頑張れるはず。

 私は、国王陛下も王妃殿下も、それからチェリー様も大好きだから、ランスロット殿下には本当にこれから頑張って欲しいと思う。

 ランスロット殿下とチェリー様が結婚してお子を授かれば、その子に王太子の継承権を与えられる。

 そのためにも、二人には頑張ってもらわないとね。



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