59 / 88
甘い空気再び!な件
しおりを挟む
「え、えと、あの・・・キッド様?」
何故か現在の私は、キッド様のお膝の上に座らされ、後ろからぎゅーっと抱きしめられている。
え?どういうこと?
確か、国王陛下の生誕祭を終えて、お馬鹿な二人の断罪はミモザ様にお任せして、ここ最近ゆっくり出来なかったからキッド様をお茶にお誘いしたのよね。
そしたら、王妃殿下が温室の花が見頃よと教えてくださったから温室にお茶の準備をしてもらって。
温室を訪れたら、すでにキッド様がお待ちになっていて。
遅れたことを謝罪していたら、手を引かれて・・・
そのままお膝の上に座らされて・・・
「あの、キッド様?」
「ルチルが足りない。すまない、少しだけこうしていてくれ」
ぎゅっと私を抱きしめたまま、肩口に顔を埋めたキッド様。
ずいぶんと、お疲れみたいだわ。
キッド様が元気になるのなら、このくらい我慢できるわ。
恥ずかしいだけだもの。
ランスロット殿下のことがあってから、キッド様は目が回るほどお忙しかったものね。
その上、領地に行ったランスロット殿下のことも、色々と気遣われているみたいだし。
元々、ランスロット殿下にお子が生まれたら、キッド様は公爵位を賜って領地に行かれる予定だった。
もちろん、キッド様が治める予定の領地と、ランスロット殿下が治める領地は違うけど、参考になるだろうからって色々と資料や文献を送っているらしいの。
本来の仕事の上に、そういう資料集めとかしているのだから、お忙しいのは当然よね。
「ルチル・・・」
「何でしょうか?キッド様」
「落ち着いたら、一緒に出かけようか?全然、婚約者らしい交流が出来てなかったし」
「それは・・・でも、お忙しいのでは?」
確かに婚約してから、二人きりの時間なんてなかったけれど、キッド様は王太子に立太子するにあたりお忙しかったし、ランスロット殿下やチェリー様のことがあって、私もバタバタしていたし。
それに、立太子したばかりだから、キッド様はまだまだお忙しいはずよ。
どう見てもお疲れだもの。
「ルチルと一緒に過ごせるなら、仕事に忙殺されても我慢出来る。いくら忙しいからといって、このままではルチルに愛想尽かされてしまう」
「まぁ、キッド様ってば。そんなことあるわけがありませんわ」
「ルチル・・・」
クスクスと笑う私の頬に、キッド様の手が伸びる。
そのままキッド様の方に顔を向かされて・・・
チュッ。
柔らかな、ほんの少し冷たい唇が私のそれに重なった。
「んっ・・・」
チュッ。チュッ。
小さく啄むように、何度も唇が重なる。
キッド様の口付けは、私が頭に熱が溜まって気を失うまで続いた。
何故か現在の私は、キッド様のお膝の上に座らされ、後ろからぎゅーっと抱きしめられている。
え?どういうこと?
確か、国王陛下の生誕祭を終えて、お馬鹿な二人の断罪はミモザ様にお任せして、ここ最近ゆっくり出来なかったからキッド様をお茶にお誘いしたのよね。
そしたら、王妃殿下が温室の花が見頃よと教えてくださったから温室にお茶の準備をしてもらって。
温室を訪れたら、すでにキッド様がお待ちになっていて。
遅れたことを謝罪していたら、手を引かれて・・・
そのままお膝の上に座らされて・・・
「あの、キッド様?」
「ルチルが足りない。すまない、少しだけこうしていてくれ」
ぎゅっと私を抱きしめたまま、肩口に顔を埋めたキッド様。
ずいぶんと、お疲れみたいだわ。
キッド様が元気になるのなら、このくらい我慢できるわ。
恥ずかしいだけだもの。
ランスロット殿下のことがあってから、キッド様は目が回るほどお忙しかったものね。
その上、領地に行ったランスロット殿下のことも、色々と気遣われているみたいだし。
元々、ランスロット殿下にお子が生まれたら、キッド様は公爵位を賜って領地に行かれる予定だった。
もちろん、キッド様が治める予定の領地と、ランスロット殿下が治める領地は違うけど、参考になるだろうからって色々と資料や文献を送っているらしいの。
本来の仕事の上に、そういう資料集めとかしているのだから、お忙しいのは当然よね。
「ルチル・・・」
「何でしょうか?キッド様」
「落ち着いたら、一緒に出かけようか?全然、婚約者らしい交流が出来てなかったし」
「それは・・・でも、お忙しいのでは?」
確かに婚約してから、二人きりの時間なんてなかったけれど、キッド様は王太子に立太子するにあたりお忙しかったし、ランスロット殿下やチェリー様のことがあって、私もバタバタしていたし。
それに、立太子したばかりだから、キッド様はまだまだお忙しいはずよ。
どう見てもお疲れだもの。
「ルチルと一緒に過ごせるなら、仕事に忙殺されても我慢出来る。いくら忙しいからといって、このままではルチルに愛想尽かされてしまう」
「まぁ、キッド様ってば。そんなことあるわけがありませんわ」
「ルチル・・・」
クスクスと笑う私の頬に、キッド様の手が伸びる。
そのままキッド様の方に顔を向かされて・・・
チュッ。
柔らかな、ほんの少し冷たい唇が私のそれに重なった。
「んっ・・・」
チュッ。チュッ。
小さく啄むように、何度も唇が重なる。
キッド様の口付けは、私が頭に熱が溜まって気を失うまで続いた。
408
あなたにおすすめの小説
断罪の準備は完璧です!国外追放が楽しみすぎてボロが出る
黒猫かの
恋愛
「ミモリ・フォン・ラングレイ! 貴様との婚約を破棄し、国外追放に処す!」
パルマ王国の卒業パーティー。第一王子アリオスから突きつけられた非情な断罪に、公爵令嬢ミモリは……内心でガッツポーズを決めていた。
(ついにきたわ! これで堅苦しい王妃教育も、無能な婚約者の世話も、全部おさらばですわ!)
ループ7回目の公爵令嬢は、もう恋愛も復讐も面倒なので、前世の知識で「魔導カフェ」を開き、異世界初のバリスタになります
希羽
恋愛
公爵令嬢アリスは、婚約破棄されて処刑される人生を6回繰り返してきた。7回目の人生が始まった瞬間、彼女は悟る。「もう何もかも面倒くさい」。 復讐も、破滅回避のための奔走も、王子への媚びもすべて放棄。彼女は早々に家を出奔し、市井の片隅で、前世(現代日本)の知識を活かした「魔導カフェ」を開店する。彼女が淹れる「魔力を込めたコーヒー」と、現代風の軽食(ふわふわパンケーキ、サンドイッチ)は、疲れた王都の人々の心を掴み、店は繁盛する。 すると、本来なら敵対するはずの王子や、ゲームの隠しキャラである暗殺者、堅物の騎士団長などが、「癒やし」を求めてカフェに入り浸るように。「君の淹れるコーヒーだけが私の安らぎだ」と勝手に好感度を上げてくる彼らを、アリスは「ただの客」としてドライにあしらうが、その媚びない態度と居心地の良さが、逆に彼らの執着を煽ってしまう。恋愛を捨てたはずが、過去最高のモテ期が到来していた。
※本作は「小説家になろう」でも投稿しています。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
『お前の顔は見飽きた!』内心ガッツポーズで辺境へ
夏乃みのり
恋愛
「リーナ・フォン・アトラス! 貴様との婚約を破棄する!」
華やかな王宮の夜会で、第一王子ジュリアンに突きつけられた非情な宣告。冤罪を被せられ、冷酷な悪役令嬢として追放を言い渡されたリーナだったが、彼女の内心は……「やったーーー! これでやっとトレーニングに専念できるわ!」と歓喜に震えていた!
平民とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の王と結婚しました
ゆっこ
恋愛
「リリアーナ・ベルフォード、これまでの婚約は白紙に戻す」
その言葉を聞いた瞬間、私はようやく――心のどこかで予感していた結末に、静かに息を吐いた。
王太子アルベルト殿下。金糸の髪に、これ見よがしな笑み。彼の隣には、私が知っている顔がある。
――侯爵令嬢、ミレーユ・カスタニア。
学園で何かと殿下に寄り添い、私を「高慢な婚約者」と陰で嘲っていた令嬢だ。
「殿下、どういうことでしょう?」
私の声は驚くほど落ち着いていた。
「わたくしは、あなたの婚約者としてこれまで――」
婚約破棄? 結構ですわ。私は領地を立て直します
鍛高譚
恋愛
――婚約破棄? むしろ好都合ですわ!
王太子エドワード殿下の婚約者として完璧な淑女教育を受けてきた伯爵令嬢ルシア。
だがある日、殿下は彼女を公衆の面前で一方的に婚約破棄し、新たな婚約者として平民出身の令嬢レイラを選んだ。
「あなたのような冷たい女より、愛に生きるレイラのほうがふさわしい!」
突然の屈辱に、一時は落ち込むルシアだったが――すぐに吹っ切れる。
「王太子妃になるための苦労をしなくて済むなんて、むしろ幸せでは?」
伯爵家の一員として新たな人生を歩むことを決意したルシアは、父の領地の改革に取り組みはじめる。
不作にあえぐ村を助け、農業改革や商業振興に奔走するうちに、村人たちから慕われるように。
そして、彼女の努力はやがて王宮にまで届き――
「君のような女性こそ、王国に必要だ。」
そんな彼女のもとを訪れたのは、まさかの第二王子・アルベルト殿下!?
婚約破棄で人生が終わるどころか、むしろ最高の人生が始まった!?
元婚約者が没落する一方、ルシアは国を動かす存在へと成長していく――!
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~
クロユキ
恋愛
公爵家の家系に生まれたジェシカは一人娘でもあり我が儘に育ちなんでも思い通りに成らないと気がすまない性格だがそんな彼女をイヤだと言う者は居なかった。彼氏を作るにも慎重に選び一人の男性に目を向けた。
同じ公爵家の男性グレスには婚約を約束をした伯爵家の娘シャーロットがいた。
ジェシカはグレスに強制にシャーロットと婚約破棄を言うがしっこいと追い返されてしまう毎日、それでも諦めないジェシカは貴族で集まった披露宴でもグレスに迫りベランダに出ていたグレスとシャーロットを見つけ寄り添う二人を引き離そうとグレスの手を握った時グレスは手を払い退けジェシカは体ごと手摺をすり抜け落下した…
誤字脱字がありますが気にしないと言っていただけたら幸いです…更新は不定期ですがよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる