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手に負えない件
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「私はあの子、嫌いです!すっごく意地悪なので」
ローズはその可愛い顔を歪めて、頬をぷくっと膨らませた。
あら、可愛い。
チョンと、膨らんだ頬を指で突く。
「可愛いお顔ね、ローズ」
「もう!お姉様」
「ローズのことが大好きよ」
「私もっ!私もお姉様のことが大好きです!」
いつも通りのやり取りに、侍女たちも微笑ましそうに見ている。
あー。もうすぐローズとも離れ離れになるのね。
一緒にお城に連れて行きたいわ。
「で、アンデシン侯爵令嬢って、意地悪なの?もしかしてローズ、何かされたの?」
馬鹿なのは、両親と双子だけかと思ったけど、妹も馬鹿なの?
先代の侯爵様は立派だったと、陛下はおっしゃっていたけど。
「いえ。私は何もされてないです。あの子、自分より身分の下の相手には、意地悪したり乱暴な真似をしたりするんです。お茶会に呼んでおいて席を準備しなかったり、ドレスにお水をわざとこぼしたり」
「陰険なことをするのね」
「それで、私が注意したら『さすが王太子殿下の婚約者の妹様となると偉そうですこと。でも、他家のことに口を挟むなんて品がないですわぁ』なんて言うんですよ」
私の可愛い可愛いローズに、何言ってくれてるのかしら。
うん。かわいそうでも何でもないわね。
ミモザ様とクロード様にお伝えして、男爵家あたりの養女にした方が良さそうね。
自分がかつていじめていた令嬢と同等になったら、少しは人の気持ちが分かるようになるかしらね。
「ローズ、ありがとう。カーネリアン公爵様たちにお伝えしておくわ。どうせ、アンデシン侯爵家は終わりだと思うから」
「終わり、ですか?」
「ええ。お母様のお怒りを買ったもの。お母様のご気分を害したということは・・・ローズも分かるわよね?お父様が大暴れするということよ」
多分、陛下が止めても止まらないと思うわ。
お父様にとってはお母様が、世界の中で一番だもの。
止められるとしたらお母様だけだし、今回はお母様もお怒りだから・・・
死人が出ないといいけど。
「王太子殿下は参戦なさらないのですか?」
「キッド様まで出て来たら、カーネリアン公爵家にまで飛び火してしまうわ。ヘリオドール公爵家とのこともあるし、あんまりクォーツ公爵家対他の公爵家の構図になるのは、ね」
幸いにも、どの公爵家ともいい関係は築けているけど、あまり波風立てたくないのよね。
ローズがクォーツ公爵家を継ぐにあたり、四公爵家がいい関係を築けていけるようにしておきたいのよ。
お母様がいるから大丈夫だとは思うけど、お父様が率先してローズに手助けするとは思えないし。
我が親ながら、手に負えないわ。
ローズはその可愛い顔を歪めて、頬をぷくっと膨らませた。
あら、可愛い。
チョンと、膨らんだ頬を指で突く。
「可愛いお顔ね、ローズ」
「もう!お姉様」
「ローズのことが大好きよ」
「私もっ!私もお姉様のことが大好きです!」
いつも通りのやり取りに、侍女たちも微笑ましそうに見ている。
あー。もうすぐローズとも離れ離れになるのね。
一緒にお城に連れて行きたいわ。
「で、アンデシン侯爵令嬢って、意地悪なの?もしかしてローズ、何かされたの?」
馬鹿なのは、両親と双子だけかと思ったけど、妹も馬鹿なの?
先代の侯爵様は立派だったと、陛下はおっしゃっていたけど。
「いえ。私は何もされてないです。あの子、自分より身分の下の相手には、意地悪したり乱暴な真似をしたりするんです。お茶会に呼んでおいて席を準備しなかったり、ドレスにお水をわざとこぼしたり」
「陰険なことをするのね」
「それで、私が注意したら『さすが王太子殿下の婚約者の妹様となると偉そうですこと。でも、他家のことに口を挟むなんて品がないですわぁ』なんて言うんですよ」
私の可愛い可愛いローズに、何言ってくれてるのかしら。
うん。かわいそうでも何でもないわね。
ミモザ様とクロード様にお伝えして、男爵家あたりの養女にした方が良さそうね。
自分がかつていじめていた令嬢と同等になったら、少しは人の気持ちが分かるようになるかしらね。
「ローズ、ありがとう。カーネリアン公爵様たちにお伝えしておくわ。どうせ、アンデシン侯爵家は終わりだと思うから」
「終わり、ですか?」
「ええ。お母様のお怒りを買ったもの。お母様のご気分を害したということは・・・ローズも分かるわよね?お父様が大暴れするということよ」
多分、陛下が止めても止まらないと思うわ。
お父様にとってはお母様が、世界の中で一番だもの。
止められるとしたらお母様だけだし、今回はお母様もお怒りだから・・・
死人が出ないといいけど。
「王太子殿下は参戦なさらないのですか?」
「キッド様まで出て来たら、カーネリアン公爵家にまで飛び火してしまうわ。ヘリオドール公爵家とのこともあるし、あんまりクォーツ公爵家対他の公爵家の構図になるのは、ね」
幸いにも、どの公爵家ともいい関係は築けているけど、あまり波風立てたくないのよね。
ローズがクォーツ公爵家を継ぐにあたり、四公爵家がいい関係を築けていけるようにしておきたいのよ。
お母様がいるから大丈夫だとは思うけど、お父様が率先してローズに手助けするとは思えないし。
我が親ながら、手に負えないわ。
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