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王弟殿下に婚約を告げられた件
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「「「はい?」」」
王弟殿下が何故我が家に来るの?
王弟殿下は言葉通り、国王陛下の弟君。
オブシディアン王国の国王陛下は御歳三十四歳。
王弟殿下は歳の離れた弟で確か、二十五歳だったはず。
国王陛下やランスロット様と同じ黒髪と、黒目の美丈夫で、お名前がキッド様。
一応、五年もランスロット様の婚約者をしていたから、お会いしたこともお話したこともあるけど、婚約の白紙撤回が成ったこの時点で、我が家に何の用があるのかしら。
というか用件はなんであれ、お待たせするわけにはいかない。
というわけで、急いで応接室に向かった。
私たちが立って待っているところへ、執事が王弟殿下を案内して来た。
「突然の訪問、申し訳ない」
「いえ、かまいませんがどうされました?何か急用でも?」
本来なら、ちゃんと前触れを出して訪れるものだけど、そういうことにちゃんとしてそうな王弟殿下が珍しい。
「いや、ランスロットとの婚約が白紙撤回されたと聞いて、他の人間に先を越されたらと思って慌ててしまったんだ。前触れも出さずにすまない」
「失礼ですけど、王弟殿下?その言い方ですと、ルチルに興味があるみたいに聞こえるのですけれど」
お母様、お母様。
確かに私にもそんな感じに聞こえたけど、王弟殿下は夫人や令嬢方に人気で引くて数多だと聞くわ。
そんな方が、私に興味?
ないわ~。
「さすがクォーツ公爵夫人。実はその通りなんだ。ルチル・クォーツ公爵令嬢、ランスロットとの婚約が白紙撤回されたと聞いた。ならば、俺の婚約者になってくれないか」
「・・・え?」
「少々、令嬢よりは歳をとっているが、ランスロットよりは見た目も中身もマシだと思う。少なくとも俺は、他の女性に目移りしたりしない。約束する。約束を破れば、なんでも欲しいものを差し出そう」
え・・・っと、これは求婚?求婚なの?
戸惑った私が、お母様たちを見るとお母様はそれはそれは良い笑顔をしていた。
そしてそのお母様の顔に、お父様は見惚れていた。
「ほほほ。王弟殿下は、ルチルを幸せに出来るとお約束出来るとおっしゃるのね?もし約束を破った場合、なんでも差し出せるのかしら?」
「ええ、お約束しますよ、夫人」
「もし死ねと言ったら死ねますの?」
「そのくらいの覚悟で、やって来ています」
王弟殿下は、真面目な顔でお母様に答えてるけど、そこまでの価値が私にあると言うの?
別に自分を卑下するつもりはないわ。
容姿だってお母様に似たから悪くないというか、良い方だし。
でも人の気持ちなんて移りゆくものでしょう?
五年も婚約していた殿下だって、真実の愛をみつけたのよ。
王弟殿下が何故我が家に来るの?
王弟殿下は言葉通り、国王陛下の弟君。
オブシディアン王国の国王陛下は御歳三十四歳。
王弟殿下は歳の離れた弟で確か、二十五歳だったはず。
国王陛下やランスロット様と同じ黒髪と、黒目の美丈夫で、お名前がキッド様。
一応、五年もランスロット様の婚約者をしていたから、お会いしたこともお話したこともあるけど、婚約の白紙撤回が成ったこの時点で、我が家に何の用があるのかしら。
というか用件はなんであれ、お待たせするわけにはいかない。
というわけで、急いで応接室に向かった。
私たちが立って待っているところへ、執事が王弟殿下を案内して来た。
「突然の訪問、申し訳ない」
「いえ、かまいませんがどうされました?何か急用でも?」
本来なら、ちゃんと前触れを出して訪れるものだけど、そういうことにちゃんとしてそうな王弟殿下が珍しい。
「いや、ランスロットとの婚約が白紙撤回されたと聞いて、他の人間に先を越されたらと思って慌ててしまったんだ。前触れも出さずにすまない」
「失礼ですけど、王弟殿下?その言い方ですと、ルチルに興味があるみたいに聞こえるのですけれど」
お母様、お母様。
確かに私にもそんな感じに聞こえたけど、王弟殿下は夫人や令嬢方に人気で引くて数多だと聞くわ。
そんな方が、私に興味?
ないわ~。
「さすがクォーツ公爵夫人。実はその通りなんだ。ルチル・クォーツ公爵令嬢、ランスロットとの婚約が白紙撤回されたと聞いた。ならば、俺の婚約者になってくれないか」
「・・・え?」
「少々、令嬢よりは歳をとっているが、ランスロットよりは見た目も中身もマシだと思う。少なくとも俺は、他の女性に目移りしたりしない。約束する。約束を破れば、なんでも欲しいものを差し出そう」
え・・・っと、これは求婚?求婚なの?
戸惑った私が、お母様たちを見るとお母様はそれはそれは良い笑顔をしていた。
そしてそのお母様の顔に、お父様は見惚れていた。
「ほほほ。王弟殿下は、ルチルを幸せに出来るとお約束出来るとおっしゃるのね?もし約束を破った場合、なんでも差し出せるのかしら?」
「ええ、お約束しますよ、夫人」
「もし死ねと言ったら死ねますの?」
「そのくらいの覚悟で、やって来ています」
王弟殿下は、真面目な顔でお母様に答えてるけど、そこまでの価値が私にあると言うの?
別に自分を卑下するつもりはないわ。
容姿だってお母様に似たから悪くないというか、良い方だし。
でも人の気持ちなんて移りゆくものでしょう?
五年も婚約していた殿下だって、真実の愛をみつけたのよ。
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