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聖女からの提案《フローラ視点》
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シオン様もソル様も、闇の聖女への対策に納得してくれたようだ。
私が聖女として覚醒したのは、リリー嬢というイレギュラーが、リアナ様に悪意を向けたからだ。
リアナ様の中に潜む『闇の聖女』を覚醒させないために、覚醒したのだと私は知った。
聖女として覚醒した後、前聖女に呼ばれ、『闇の聖女』についての説明を受けたからだ。
私の目には、リアナ様の中の力の揺らぎが見えるようになった。不安に震えていたリアナ様の中で、闇の聖女の力が目覚めそうに揺れていた。
あの時は、ソル様の愛情で揺らぎを留めることが出来た。
なのに、またリアナ様に魔の手が迫った。リアナ様が助かったと聞いた時はホッとしたが、その心の揺らぎに不安が募る。
このままでは、覚醒してしまう。
不安に潰れてしまえば、リアナ様は『闇の聖女』となってしまう。
私の不安は、どうやらギリギリで防がれたようだ。
ソル様から離れないリアナ様を見て、ソル様がリアナ様の不安を取り除いたのだと理解した。
だが、リアナ様の心は硝子細工のように壊れやすくなっている。
次に何か起きれば、覚醒してしまう可能性が高い。
だから、シオン様とソル様に全て打ち明けることにしたのだ。
愛されていることを、疑わないように。失望しないように。不安に潰れてしまわないように。
あと1年たてば、シオン様と私は婚姻の儀を迎えることができる。
そうすれば、リアナ様もソル様と婚姻できる。婚姻すれば、リアナ様に魔の手を伸ばす者も減るだろうし、不安になることも減るだろう。
あと1年。
闇の聖女を消す方法を探すのをやめるつもりはない。だが、シオン様の様子からも、王族に伝わる文献にもその方法の記載はないようだ。
リアナ様を、あの愛らしく優しい姫君を死なせたくない。
もし、闇の聖女として覚醒してしまい世界を混沌に沈めた時、リアナ様の自我が残っていたら、リアナ様は自分のしたことにきっと心を痛めてしまう。
その、優しい心が傷つくことも、リアナ様を失うことも、絶対に嫌だ。
やれることは全てやろう。
私が聖女だというのなら、持てる全てを持って、リアナ様を守り抜こう。
きっと、そのために前世の記憶を持って、フローラ・ダイアンサスに生まれ変わったのだと思うから。
私が聖女として覚醒したのは、リリー嬢というイレギュラーが、リアナ様に悪意を向けたからだ。
リアナ様の中に潜む『闇の聖女』を覚醒させないために、覚醒したのだと私は知った。
聖女として覚醒した後、前聖女に呼ばれ、『闇の聖女』についての説明を受けたからだ。
私の目には、リアナ様の中の力の揺らぎが見えるようになった。不安に震えていたリアナ様の中で、闇の聖女の力が目覚めそうに揺れていた。
あの時は、ソル様の愛情で揺らぎを留めることが出来た。
なのに、またリアナ様に魔の手が迫った。リアナ様が助かったと聞いた時はホッとしたが、その心の揺らぎに不安が募る。
このままでは、覚醒してしまう。
不安に潰れてしまえば、リアナ様は『闇の聖女』となってしまう。
私の不安は、どうやらギリギリで防がれたようだ。
ソル様から離れないリアナ様を見て、ソル様がリアナ様の不安を取り除いたのだと理解した。
だが、リアナ様の心は硝子細工のように壊れやすくなっている。
次に何か起きれば、覚醒してしまう可能性が高い。
だから、シオン様とソル様に全て打ち明けることにしたのだ。
愛されていることを、疑わないように。失望しないように。不安に潰れてしまわないように。
あと1年たてば、シオン様と私は婚姻の儀を迎えることができる。
そうすれば、リアナ様もソル様と婚姻できる。婚姻すれば、リアナ様に魔の手を伸ばす者も減るだろうし、不安になることも減るだろう。
あと1年。
闇の聖女を消す方法を探すのをやめるつもりはない。だが、シオン様の様子からも、王族に伝わる文献にもその方法の記載はないようだ。
リアナ様を、あの愛らしく優しい姫君を死なせたくない。
もし、闇の聖女として覚醒してしまい世界を混沌に沈めた時、リアナ様の自我が残っていたら、リアナ様は自分のしたことにきっと心を痛めてしまう。
その、優しい心が傷つくことも、リアナ様を失うことも、絶対に嫌だ。
やれることは全てやろう。
私が聖女だというのなら、持てる全てを持って、リアナ様を守り抜こう。
きっと、そのために前世の記憶を持って、フローラ・ダイアンサスに生まれ変わったのだと思うから。
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