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親子の会話
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帝国に来てから二日目の早朝、一睡も出来なかったアルフレッドであった。
朝食は、皇弟夫妻と共にする事になっていたのだが、何故かアンドレイが一人で部屋に訪ねて来たのだ。
「アルフレッド殿下、朝早くにすまないね。昨夜は眠れなかったのかな、疲れた顔をしているよ」
「考え事をしていましたので、眠れなくなってしまいました。情けないですね…王族として、私はとても未熟です」
「そんな事はないさ。ルーカスから聞いたよ、昨夜エリーちゃんが、男性の浴場に入って来たのでしょう。驚かせてしまったね。父親として、監督不行き届きだった」
「どうか、お気になさらないでください。ルーカスから事情は聞いておりますので、私がロイズ国王へ報告する事はありません。エレイン嬢は、私がいた事に気付いてはおりませんでしたから、大事にはしたくないのです」
「そうか。感謝するよ、アルフレッド殿下。君なら、そう言ってくれると信じていた。でもね、許可なく王族と同じ浴室に入ったのだから、黙っている訳にはいかないのだ。私の方から、ロイズ国王へは、きちんと報告をさせて貰うよ。それでエリーちゃんを罰すると言うのなら、王国へ帰す事はしないけれどね」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべるアンドレイは、やはり曲者だとアルフレッドは思うのだった。
「ところで、どうして私がこんなに早く訪ねて来たのか、理由は聞かないのかな」
「私がエレイン嬢を前にすると、平常心を保てなくなっている事を、ご存じなのだと思っております。何か良いアドバイスを、お伺い出来そうだと期待をしているのですが、間違っているでしょうか」
「流石だね。ルーちゃんが、その身を捧げたいと思っている理由が、よく理解出来たよ。早速だけど、試してみるかい。私からの秘伝奥義だから、他言は無用だよ。まあ、困っている男性になら、伝授しても良いけれどね」
「本当ですか。是非お願いします」
アルフレッドは、思いがけない師匠と出会い、救われる思いだった。
必要無いかもしれないが、ルーカスが困っていたら、教えてあげようとも思うのだった。
秘伝奥義をアンドレイから伝授されたお蔭で、エレインと対面しても下半身が荒ぶることはなくなり、落ち着いて帝国での視察を楽しむ事が出来た。
「ここが、愛の女神の湖だよ。想い人がいるのならば、薬指を湖に入れて、両想いになる事を想像するんだ。赤い糸が見えたら、願いが届くと言われているよ」
「まあ、素敵なお話ですわね。お義父様も、お願いをしてみたのですか」
「勿論さ。キャサリンと、結ばれる様に願っていたよ。赤い糸が見えたかどうかは、内緒」
人差し指を、口元に付けてウインクしたアンドレイは、何処か可愛らしく見えたエレインだった。
ルーカスは武者震いがしたのか、自分で両腕を擦っている。
アルフレッドは迷う事無く、引いたり満ちたりしている湖に、薬指を入れていた。
湖面には光が射しており、天候や角度によっては赤い糸が出ている様に見えるのかもしれないと感じ、アルフレッドは思わず笑みが零れてしまうのだった。
エレインは、波が怖いのか、なかなか手を入れられずにいた。
「エリーちゃん。お父様が支えてあげるね」
靴を脱いで、素足になったアンドレイに掴まり、恐る恐る指を湖に付けている。
その姿を見て、アルフレッドはエレインの想い人が自分なら良いのにと、思わずにはいられなかった。
湖に手を付けたエレインが、顔を上げてアルフレッド捉えると、女神の様な笑顔を向けて来た。
なんて素敵な笑顔を向けてくれるのだろうと思ったのだが、アルフレッドが慈しむ様にエレインを見ていた事に、気付いてはいない。
誰が見ても想い合っている様に見え、二人の間を妨げる物も無いと言うのに、何故距離が出来てしまうのかは謎であった。
翌日は帝国一大きい博物館に来ており、エレインの隣にはアルフレッドが並んでいた。
「広いのですね。迷子になってしまいますわ」
「王国の博物館とは、比べ物にならないね。帝国は歴史が古いから、興味深い資料も沢山あって、全て見る事は難しいな。残念だけれど、厳選しないといけないね」
アルフレッドの言葉に、エレインは真っ先に見たい物が思い浮かんだ。
「お義父様。化石の展示はないのですか」
アンドレイの方を振り返ったエレインは、期待に胸を膨らませている。
「化石を写し取った物ならあるよ。見てみるかい」
エレインは大国である帝国にも化石の実物が展示されていなかった事に残念な思いをしたのだが、案内された場所にある写しの多さに驚いてしまい、見ているだけで気持ちが高鳴っていた。
ルーカスも、驚きを隠せずに、思わず本音が零れてしまう。
「凄い数だな。ここまで来たなら、採掘場も見に行く様に、計画を立てておくべきだった」
この言葉を聞いたアルフレッドは、あの日の出来事を思い出して、今度は心臓が荒ぶるのだった。
「む、胸が。胸が、柔らかい…違う!胸が五月蠅い、黙ってくれ!」
「今度は胸か!」
アルフレッドの心の声は漏れてしまっており、傍にいたアンドレイが思わず声に出して笑っていた。
誰から聞いたのか、化石の採掘場での出来事を、知っていたのである。
幸いな事は、エレインが資料に夢中になっており、アルフレッドの声は届いていなかった。
「あ…いえ、なんでもありません。つい、独り言が…」
「いやあ。愉快な人だね、アルフレッド殿下。久し振りに笑ったよ」
アンドレイの笑い声を聞いたエレインが、興味を示して傍に来ていた。
「お義父様、何が愉快なのですか」
「ん?アルフレッド殿下がね…」
「化石の資料が沢山あり過ぎて、興奮すると言っている。僕も興奮しているよ、エリーはどうなんだ」
すかさずルーカスが横やりを入れて来たので、アンドレイはニヤニヤしながら様子を伺っていた。
「勿論ですわ。胸が高鳴って、五月蠅い位ですもの」
「あっはっはっは」
アンドレイは、たまらず声を出して笑い、エレインも何故か分からないが笑っていた。
静かに見守っていたキャサリンは、思わずため息を漏らしたのだが、扇子で叩く事はしなかった。
キャサリンにも、アルフレッドの独り言が、聞こえていたのだ。
「エレイン」
「はい、お母様」
笑いが止まらないアンドレイを放置して、キャサリンはエレインだけを呼び寄せた。
「化石が好きなのね」
「はい。化石の魅力を教えて下さったのは、アルフレッド殿下なのです」
「そう。アルフレッド殿下は、よくして下さっているのね」
「はい。とてもお世話になっております」
「それだけなの」
「それだけです」
「あら、まあ」
キャサリンは、とても残念そうな表情で、エレインを見ていた。
「アルフレッド殿下に、丁度良い年頃の皇女がいるから、紹介しても良いかしら」
「皇女殿下ですか…何故、私に聞かれるのですか」
「アルフレッド殿下に、新しい婚約者が出来たら、エレインは何を感じるのかと思ったのよ。本当に紹介する気はなかったの、だから安心してね」
「新しい婚約者…殿下に…」
「そうよ。今の話しを聞いて、嫌だと思う気持ちが少しでもあったのなら、その感情を大切にして欲しいと思ったの。自分の気持ちに素直に向き合うのは、とても大変な事だけれど、素敵な事でもあるのよ」
「私の感情ですか…」
エレインは、胸に手を当てて、考えていた。
「素直になっても、迷惑ではないのでしょうか」
「エレイン、私が言えた義理ではないのだけれど、何もしないで後悔するのだけは、止めてちょうだいね。貴方には、きっと素敵な出会いが待っているわ」
「はい。お母様」
エレインは、何故か胸がすく思いだった。
帝国での滞在中には皇帝陛下との会食もあり、それぞれにとても有意義なものとなった。
「殿下。帝国で発見された化石は、王国で発見された物とは、違うのですね。また機会があるのでしたら、帝国の採掘場にも一緒に行ってみませんか」
エレインは、積極的にアルフレッドを誘い、また一緒に帝国に来たいと思ったのである。
声をかけられたアルフレッドは、驚きのあまり心臓が止まりそうになったのだが、嬉しさの方が勝った様だ。
「勿論だ、エレイン嬢。帰国したら、早速スケジュールの見直しをして貰おう。帝国側にも、是非検討して頂けるように、申請をしておくね」
「嬉しいです、殿下。最近は、嫌われてしまったのかと思っていたので、普通にお話が出来て良かったですわ」
満面の笑みを見せてくれたエレインに、思わずアルフレッドの笑顔も満開になっていた。
「嫌いになど、なる筈がない。少し考え事をしていたので、誤解をさせてしまった様だ。迷惑でなければ、これからも末永く一緒にいて欲しい」
「嬉しいですわ、殿下。迷惑だなんて、考えてもおりませんのよ。帰国したら、是非一緒に、化石の展示場を造りましょうね」
「う、うん。一緒に造ろうね」
『女性の心を掴む秘伝も、アンドレイ殿下から教わるべきだった…いや。そんな秘伝に頼ってはいけないな。大切にしよう、この思いが、彼女に届く日が来る事を信じて、精進しなくてはいけないな。うん、頑張ろう』
アルフレッドとエレインの関係は、少しだけ親睦が深まっていた。
帰国途中では化石の展示場についての意見交換をしており、共通の趣味がある事で馬車の中は始終会話が途切れる事は無く、和やかな雰囲気になっていたのである。
朝食は、皇弟夫妻と共にする事になっていたのだが、何故かアンドレイが一人で部屋に訪ねて来たのだ。
「アルフレッド殿下、朝早くにすまないね。昨夜は眠れなかったのかな、疲れた顔をしているよ」
「考え事をしていましたので、眠れなくなってしまいました。情けないですね…王族として、私はとても未熟です」
「そんな事はないさ。ルーカスから聞いたよ、昨夜エリーちゃんが、男性の浴場に入って来たのでしょう。驚かせてしまったね。父親として、監督不行き届きだった」
「どうか、お気になさらないでください。ルーカスから事情は聞いておりますので、私がロイズ国王へ報告する事はありません。エレイン嬢は、私がいた事に気付いてはおりませんでしたから、大事にはしたくないのです」
「そうか。感謝するよ、アルフレッド殿下。君なら、そう言ってくれると信じていた。でもね、許可なく王族と同じ浴室に入ったのだから、黙っている訳にはいかないのだ。私の方から、ロイズ国王へは、きちんと報告をさせて貰うよ。それでエリーちゃんを罰すると言うのなら、王国へ帰す事はしないけれどね」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべるアンドレイは、やはり曲者だとアルフレッドは思うのだった。
「ところで、どうして私がこんなに早く訪ねて来たのか、理由は聞かないのかな」
「私がエレイン嬢を前にすると、平常心を保てなくなっている事を、ご存じなのだと思っております。何か良いアドバイスを、お伺い出来そうだと期待をしているのですが、間違っているでしょうか」
「流石だね。ルーちゃんが、その身を捧げたいと思っている理由が、よく理解出来たよ。早速だけど、試してみるかい。私からの秘伝奥義だから、他言は無用だよ。まあ、困っている男性になら、伝授しても良いけれどね」
「本当ですか。是非お願いします」
アルフレッドは、思いがけない師匠と出会い、救われる思いだった。
必要無いかもしれないが、ルーカスが困っていたら、教えてあげようとも思うのだった。
秘伝奥義をアンドレイから伝授されたお蔭で、エレインと対面しても下半身が荒ぶることはなくなり、落ち着いて帝国での視察を楽しむ事が出来た。
「ここが、愛の女神の湖だよ。想い人がいるのならば、薬指を湖に入れて、両想いになる事を想像するんだ。赤い糸が見えたら、願いが届くと言われているよ」
「まあ、素敵なお話ですわね。お義父様も、お願いをしてみたのですか」
「勿論さ。キャサリンと、結ばれる様に願っていたよ。赤い糸が見えたかどうかは、内緒」
人差し指を、口元に付けてウインクしたアンドレイは、何処か可愛らしく見えたエレインだった。
ルーカスは武者震いがしたのか、自分で両腕を擦っている。
アルフレッドは迷う事無く、引いたり満ちたりしている湖に、薬指を入れていた。
湖面には光が射しており、天候や角度によっては赤い糸が出ている様に見えるのかもしれないと感じ、アルフレッドは思わず笑みが零れてしまうのだった。
エレインは、波が怖いのか、なかなか手を入れられずにいた。
「エリーちゃん。お父様が支えてあげるね」
靴を脱いで、素足になったアンドレイに掴まり、恐る恐る指を湖に付けている。
その姿を見て、アルフレッドはエレインの想い人が自分なら良いのにと、思わずにはいられなかった。
湖に手を付けたエレインが、顔を上げてアルフレッド捉えると、女神の様な笑顔を向けて来た。
なんて素敵な笑顔を向けてくれるのだろうと思ったのだが、アルフレッドが慈しむ様にエレインを見ていた事に、気付いてはいない。
誰が見ても想い合っている様に見え、二人の間を妨げる物も無いと言うのに、何故距離が出来てしまうのかは謎であった。
翌日は帝国一大きい博物館に来ており、エレインの隣にはアルフレッドが並んでいた。
「広いのですね。迷子になってしまいますわ」
「王国の博物館とは、比べ物にならないね。帝国は歴史が古いから、興味深い資料も沢山あって、全て見る事は難しいな。残念だけれど、厳選しないといけないね」
アルフレッドの言葉に、エレインは真っ先に見たい物が思い浮かんだ。
「お義父様。化石の展示はないのですか」
アンドレイの方を振り返ったエレインは、期待に胸を膨らませている。
「化石を写し取った物ならあるよ。見てみるかい」
エレインは大国である帝国にも化石の実物が展示されていなかった事に残念な思いをしたのだが、案内された場所にある写しの多さに驚いてしまい、見ているだけで気持ちが高鳴っていた。
ルーカスも、驚きを隠せずに、思わず本音が零れてしまう。
「凄い数だな。ここまで来たなら、採掘場も見に行く様に、計画を立てておくべきだった」
この言葉を聞いたアルフレッドは、あの日の出来事を思い出して、今度は心臓が荒ぶるのだった。
「む、胸が。胸が、柔らかい…違う!胸が五月蠅い、黙ってくれ!」
「今度は胸か!」
アルフレッドの心の声は漏れてしまっており、傍にいたアンドレイが思わず声に出して笑っていた。
誰から聞いたのか、化石の採掘場での出来事を、知っていたのである。
幸いな事は、エレインが資料に夢中になっており、アルフレッドの声は届いていなかった。
「あ…いえ、なんでもありません。つい、独り言が…」
「いやあ。愉快な人だね、アルフレッド殿下。久し振りに笑ったよ」
アンドレイの笑い声を聞いたエレインが、興味を示して傍に来ていた。
「お義父様、何が愉快なのですか」
「ん?アルフレッド殿下がね…」
「化石の資料が沢山あり過ぎて、興奮すると言っている。僕も興奮しているよ、エリーはどうなんだ」
すかさずルーカスが横やりを入れて来たので、アンドレイはニヤニヤしながら様子を伺っていた。
「勿論ですわ。胸が高鳴って、五月蠅い位ですもの」
「あっはっはっは」
アンドレイは、たまらず声を出して笑い、エレインも何故か分からないが笑っていた。
静かに見守っていたキャサリンは、思わずため息を漏らしたのだが、扇子で叩く事はしなかった。
キャサリンにも、アルフレッドの独り言が、聞こえていたのだ。
「エレイン」
「はい、お母様」
笑いが止まらないアンドレイを放置して、キャサリンはエレインだけを呼び寄せた。
「化石が好きなのね」
「はい。化石の魅力を教えて下さったのは、アルフレッド殿下なのです」
「そう。アルフレッド殿下は、よくして下さっているのね」
「はい。とてもお世話になっております」
「それだけなの」
「それだけです」
「あら、まあ」
キャサリンは、とても残念そうな表情で、エレインを見ていた。
「アルフレッド殿下に、丁度良い年頃の皇女がいるから、紹介しても良いかしら」
「皇女殿下ですか…何故、私に聞かれるのですか」
「アルフレッド殿下に、新しい婚約者が出来たら、エレインは何を感じるのかと思ったのよ。本当に紹介する気はなかったの、だから安心してね」
「新しい婚約者…殿下に…」
「そうよ。今の話しを聞いて、嫌だと思う気持ちが少しでもあったのなら、その感情を大切にして欲しいと思ったの。自分の気持ちに素直に向き合うのは、とても大変な事だけれど、素敵な事でもあるのよ」
「私の感情ですか…」
エレインは、胸に手を当てて、考えていた。
「素直になっても、迷惑ではないのでしょうか」
「エレイン、私が言えた義理ではないのだけれど、何もしないで後悔するのだけは、止めてちょうだいね。貴方には、きっと素敵な出会いが待っているわ」
「はい。お母様」
エレインは、何故か胸がすく思いだった。
帝国での滞在中には皇帝陛下との会食もあり、それぞれにとても有意義なものとなった。
「殿下。帝国で発見された化石は、王国で発見された物とは、違うのですね。また機会があるのでしたら、帝国の採掘場にも一緒に行ってみませんか」
エレインは、積極的にアルフレッドを誘い、また一緒に帝国に来たいと思ったのである。
声をかけられたアルフレッドは、驚きのあまり心臓が止まりそうになったのだが、嬉しさの方が勝った様だ。
「勿論だ、エレイン嬢。帰国したら、早速スケジュールの見直しをして貰おう。帝国側にも、是非検討して頂けるように、申請をしておくね」
「嬉しいです、殿下。最近は、嫌われてしまったのかと思っていたので、普通にお話が出来て良かったですわ」
満面の笑みを見せてくれたエレインに、思わずアルフレッドの笑顔も満開になっていた。
「嫌いになど、なる筈がない。少し考え事をしていたので、誤解をさせてしまった様だ。迷惑でなければ、これからも末永く一緒にいて欲しい」
「嬉しいですわ、殿下。迷惑だなんて、考えてもおりませんのよ。帰国したら、是非一緒に、化石の展示場を造りましょうね」
「う、うん。一緒に造ろうね」
『女性の心を掴む秘伝も、アンドレイ殿下から教わるべきだった…いや。そんな秘伝に頼ってはいけないな。大切にしよう、この思いが、彼女に届く日が来る事を信じて、精進しなくてはいけないな。うん、頑張ろう』
アルフレッドとエレインの関係は、少しだけ親睦が深まっていた。
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