28 / 85
ころちゃん視点 カーラを助けたら抱きしめられて、また子犬に戻ってしまいました
しおりを挟む
俺の見ている前で、カーラはベイルに捕まって後ろ手に縛られてしまった。
「わんわん(カーラに触れるな!)」
俺はカーラに触れるベイルに叫んだが、当然聞こえなかった。
「ちょっと離しなさいよ……うぐ」
その上、カーラは猿ぐつわまでされてしまった。
カーラを助けなければ!
でも、皆はまだ吠えている俺を見ている。
皆の前で人間に変身するのはさすがにまずい。
「うーう」
カーラが必死に声を上げようとしている。
俺が人間に戻っていたら絶対にベイルなんかにカーラには触れさせないのに!
俺は吠えるのを止めて皆の注意から逃れようとする心と、カーラを捕まえているベイルに怒りのあまり噛みつきたい心との間で葛藤した。
でも、次は、
ガッシャーン
大きな音とともに窓ガラスが割られた。
「姫様!」
顔を出した騎士が
「ギャッ」
ベイルに斬られていた。
ダンッ
扉が蹴破られて騎士達がやっと入ってきた。
遅い!
俺は叫びそうになった。
「動くな。この王女がどうなっても良いのか?」
ベイルがカーラの首筋に剣を突きつけてくれたんだけど。
俺は初めてベイルに殺意を覚えた。
一宿一飯の恩義あろうがもう関係はなかった。
俺の愛しのカーラになんてことをしてくれるんだ!
カーラは顔面蒼白になっている。
こうなれば俺も人間に戻って……
もうばれようがどうしようが関係無かった。
「わんわん!(変身!)
あれ、戻れない!
何で?
俺はとても焦った。
「何を言っている。退かないと王女を傷つけるぞ」
俺が焦っている間にベイルは騎士達を脅して、カーラを連れて外に出た。当然他の破落戸達もついていったのたで、長屋の中には誰もいなくなった。
完全に人間に戻る準備は出来たのに!
戻れないんだけど。
俺は焦りに焦った。
ベイルに勝てるのは俺だけだ。
騎士達では勝てない。
「全員、この王女を殺されたくなかったら、剣を捨てろ」
ベイルが叫んでいるのが聞こえた。
騎士達も何か叫んでいる。
「この王女が死んでも良いのか!」
ベイルの奴は何をしている?
俺は気が気ではなかった。
「ひ、姫様! た、隊長、ここはこいつらの言うことを聞いた方が」
サーヤが悲鳴を上げている。
「やむを得ん。皆、剣を捨てろ」
隊長の強い言葉後に剣を地面に落とす音が聞こえた。
絶対にまずい。
な、何だ。何が起こったんだ!
もう俺は必死に首輪をちぎろうと引っ張った。
首が千切れそうになるが、今はカーラの命の方が大切だ。
俺は思いっきり紐を引っ張ったのだ。
でも、だめだ。
「「「キャッ」」」
民衆の悲鳴が聞こえた。
「避けろ」
大声がして
「ヒヒーン」
馬のいななきが聞こえる。
何かが起こったのだ。
カーラは大丈夫なんだろうか?
もう俺は気が気ではなかった。
カーラ!
俺はもう死んでもいいとカーラの元に駆けていこうと必死に引っ張ったのだ。
ダンッ
俺を縛っていた紐がやっと千切れた。俺はその反動で飛んでいた。
そのまま地面に激突しそうになって、何故か人間の足で地面を蹴る。
俺はその瞬間、待ちに待った人間の体に戻っていたのだ。
白い獣人族の剣士の装束に、手には我が剣を持っていた。
そのまま、外に飛び出るとそこには剣を構えた破落戸の前に馬車に乗せられるカーラが見えた。
このままではカーラが連れ去られる。
俺は剣を抜き放つと、破落戸どもに後ろから斬りかかった。
「ギャッ」
「グウォー」
二人の男を峰打ちで倒す。
「な、何やつだ。」
叫ぶ男を又峰打ちで倒す。
馬車が走り出した。
「くっそう」
俺は慌てて、駆けだした。
「待て、行かすか」
俺の前にベイルが剣を抜いて立ち塞がった。
しかし、俺様の剣技の前にいくらベイルといえども、敵ではない。
「どけー!」
俺は叫ぶと同時に下から剣を斬り上げた。
「ギャッ」
ベイルは胸を押さえて吹っ飛んでいた。
俺は駆け出すが、このままでは馬車の方が早い。
馬車がぐんぐん離れていった。
俺はすぐ傍に繋がれた馬を借りて飛び乗ったのだ。
「おい、待て」
慌てて店から飛び出して来た男が何か叫ぶが、
「少し借りる」
俺はそう叫ぶや、馬に馬車を追わせた。
動物の扱いは獣人族の俺には楽勝だった。
馬は俺の考えるままに走ってくれる。
あっという間に馬車に追いついた。
「何やつだ?」
そう叫ぶブルーノを鞘をつけたままの剣で突き落としていた。
「ギャッ」
落ちるブルーノは無視して、
「止まれ」
俺は馬車の馬に命じたのだ。
馬は俺の言うことはすぐに聞いて止まってくれた。
「くっそう」
カーラを捕まえていた男はカーラに私に剣を突きつけて外に降りた。
「この女を殺されたくなかったら剣を捨てろ」
男は俺に向かって叫んでくれた。
俺はその男の前に馬から飛び降りる。
「聞こえねえのか? 剣を捨てないとこの女を殺すぞ」
男はヒステリックに叫んでくれた。
「ふん、雑魚が何か叫んだか」
次の瞬間俺は目にもとまらぬ早さで、剣で男を突いていた。
一瞬で男を吹っ飛ばしていた。
そして、倒れそうになっていたカーラを抱き留めてたのだ。
「大丈夫か?」
俺はカーラを縛っている縄を解いて猿ぐつわも外した。
そうしたらカーラがいきなり俺に抱きついてきたのだ。
俺は唖然とした。
まさか、カーラがいきなり抱きついてくるとは想像だにしていなかったのだ。
やばい!
俺は真っ赤になったのだ。
心臓がドキドキする。
「殿下、大丈夫ですか」
そこに騎士達が飛んで来た。
「ええ、なんとか」
カーラがそちらに向いたときだ。
このままでは又、子犬に戻ってしまう。
俺は必死に駆けだしたのだ。
「あっ、騎士様」
カーラが俺を止めようとしたが、俺はなんとか角を回って隠れることが出来た。
そこで俺はまた子犬に戻ってしまったのだ。
俺はそのまま逃げようとした。
「騎士様」
そこへ叫んでカーラが飛び込んできた。
俺は縮こまって隠れようとした。
「騎士様……」
カーラはどこを見ても騎士がいないことを知ってがっかりしたみたいだった。
「あれ、ころちゃん」
俺はカーラが何も見ずにそのまま帰ることを期待したのに、足下の俺を見つけてくれたのだ。
俺は慌てて逃げようとしてぎゅっとカーラに抱きしめられてしまったのだ。
「ころちゃん! 良かった 無事で!」
俺は何度もカーラに抱きしめられて、ゆでだこのように真っ赤になってしまったのだった。
************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます
お気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
新作始めました
『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/64947302
こちらもよろしくお願いします
「わんわん(カーラに触れるな!)」
俺はカーラに触れるベイルに叫んだが、当然聞こえなかった。
「ちょっと離しなさいよ……うぐ」
その上、カーラは猿ぐつわまでされてしまった。
カーラを助けなければ!
でも、皆はまだ吠えている俺を見ている。
皆の前で人間に変身するのはさすがにまずい。
「うーう」
カーラが必死に声を上げようとしている。
俺が人間に戻っていたら絶対にベイルなんかにカーラには触れさせないのに!
俺は吠えるのを止めて皆の注意から逃れようとする心と、カーラを捕まえているベイルに怒りのあまり噛みつきたい心との間で葛藤した。
でも、次は、
ガッシャーン
大きな音とともに窓ガラスが割られた。
「姫様!」
顔を出した騎士が
「ギャッ」
ベイルに斬られていた。
ダンッ
扉が蹴破られて騎士達がやっと入ってきた。
遅い!
俺は叫びそうになった。
「動くな。この王女がどうなっても良いのか?」
ベイルがカーラの首筋に剣を突きつけてくれたんだけど。
俺は初めてベイルに殺意を覚えた。
一宿一飯の恩義あろうがもう関係はなかった。
俺の愛しのカーラになんてことをしてくれるんだ!
カーラは顔面蒼白になっている。
こうなれば俺も人間に戻って……
もうばれようがどうしようが関係無かった。
「わんわん!(変身!)
あれ、戻れない!
何で?
俺はとても焦った。
「何を言っている。退かないと王女を傷つけるぞ」
俺が焦っている間にベイルは騎士達を脅して、カーラを連れて外に出た。当然他の破落戸達もついていったのたで、長屋の中には誰もいなくなった。
完全に人間に戻る準備は出来たのに!
戻れないんだけど。
俺は焦りに焦った。
ベイルに勝てるのは俺だけだ。
騎士達では勝てない。
「全員、この王女を殺されたくなかったら、剣を捨てろ」
ベイルが叫んでいるのが聞こえた。
騎士達も何か叫んでいる。
「この王女が死んでも良いのか!」
ベイルの奴は何をしている?
俺は気が気ではなかった。
「ひ、姫様! た、隊長、ここはこいつらの言うことを聞いた方が」
サーヤが悲鳴を上げている。
「やむを得ん。皆、剣を捨てろ」
隊長の強い言葉後に剣を地面に落とす音が聞こえた。
絶対にまずい。
な、何だ。何が起こったんだ!
もう俺は必死に首輪をちぎろうと引っ張った。
首が千切れそうになるが、今はカーラの命の方が大切だ。
俺は思いっきり紐を引っ張ったのだ。
でも、だめだ。
「「「キャッ」」」
民衆の悲鳴が聞こえた。
「避けろ」
大声がして
「ヒヒーン」
馬のいななきが聞こえる。
何かが起こったのだ。
カーラは大丈夫なんだろうか?
もう俺は気が気ではなかった。
カーラ!
俺はもう死んでもいいとカーラの元に駆けていこうと必死に引っ張ったのだ。
ダンッ
俺を縛っていた紐がやっと千切れた。俺はその反動で飛んでいた。
そのまま地面に激突しそうになって、何故か人間の足で地面を蹴る。
俺はその瞬間、待ちに待った人間の体に戻っていたのだ。
白い獣人族の剣士の装束に、手には我が剣を持っていた。
そのまま、外に飛び出るとそこには剣を構えた破落戸の前に馬車に乗せられるカーラが見えた。
このままではカーラが連れ去られる。
俺は剣を抜き放つと、破落戸どもに後ろから斬りかかった。
「ギャッ」
「グウォー」
二人の男を峰打ちで倒す。
「な、何やつだ。」
叫ぶ男を又峰打ちで倒す。
馬車が走り出した。
「くっそう」
俺は慌てて、駆けだした。
「待て、行かすか」
俺の前にベイルが剣を抜いて立ち塞がった。
しかし、俺様の剣技の前にいくらベイルといえども、敵ではない。
「どけー!」
俺は叫ぶと同時に下から剣を斬り上げた。
「ギャッ」
ベイルは胸を押さえて吹っ飛んでいた。
俺は駆け出すが、このままでは馬車の方が早い。
馬車がぐんぐん離れていった。
俺はすぐ傍に繋がれた馬を借りて飛び乗ったのだ。
「おい、待て」
慌てて店から飛び出して来た男が何か叫ぶが、
「少し借りる」
俺はそう叫ぶや、馬に馬車を追わせた。
動物の扱いは獣人族の俺には楽勝だった。
馬は俺の考えるままに走ってくれる。
あっという間に馬車に追いついた。
「何やつだ?」
そう叫ぶブルーノを鞘をつけたままの剣で突き落としていた。
「ギャッ」
落ちるブルーノは無視して、
「止まれ」
俺は馬車の馬に命じたのだ。
馬は俺の言うことはすぐに聞いて止まってくれた。
「くっそう」
カーラを捕まえていた男はカーラに私に剣を突きつけて外に降りた。
「この女を殺されたくなかったら剣を捨てろ」
男は俺に向かって叫んでくれた。
俺はその男の前に馬から飛び降りる。
「聞こえねえのか? 剣を捨てないとこの女を殺すぞ」
男はヒステリックに叫んでくれた。
「ふん、雑魚が何か叫んだか」
次の瞬間俺は目にもとまらぬ早さで、剣で男を突いていた。
一瞬で男を吹っ飛ばしていた。
そして、倒れそうになっていたカーラを抱き留めてたのだ。
「大丈夫か?」
俺はカーラを縛っている縄を解いて猿ぐつわも外した。
そうしたらカーラがいきなり俺に抱きついてきたのだ。
俺は唖然とした。
まさか、カーラがいきなり抱きついてくるとは想像だにしていなかったのだ。
やばい!
俺は真っ赤になったのだ。
心臓がドキドキする。
「殿下、大丈夫ですか」
そこに騎士達が飛んで来た。
「ええ、なんとか」
カーラがそちらに向いたときだ。
このままでは又、子犬に戻ってしまう。
俺は必死に駆けだしたのだ。
「あっ、騎士様」
カーラが俺を止めようとしたが、俺はなんとか角を回って隠れることが出来た。
そこで俺はまた子犬に戻ってしまったのだ。
俺はそのまま逃げようとした。
「騎士様」
そこへ叫んでカーラが飛び込んできた。
俺は縮こまって隠れようとした。
「騎士様……」
カーラはどこを見ても騎士がいないことを知ってがっかりしたみたいだった。
「あれ、ころちゃん」
俺はカーラが何も見ずにそのまま帰ることを期待したのに、足下の俺を見つけてくれたのだ。
俺は慌てて逃げようとしてぎゅっとカーラに抱きしめられてしまったのだ。
「ころちゃん! 良かった 無事で!」
俺は何度もカーラに抱きしめられて、ゆでだこのように真っ赤になってしまったのだった。
************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます
お気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
新作始めました
『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/64947302
こちらもよろしくお願いします
20
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は反省しない!
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢リディス・アマリア・フォンテーヌは18歳の時に婚約者である王太子に婚約破棄を告げられる。その後馬車が事故に遭い、気づいたら神様を名乗る少年に16歳まで時を戻されていた。
性格を変えてまで王太子に気に入られようとは思わない。同じことを繰り返すのも馬鹿らしい。それならいっそ魔界で頂点に君臨し全ての国を支配下に置くというのが、良いかもしれない。リディスは決意する。魔界の皇子を私の美貌で虜にしてやろうと。
折角転生したのに、婚約者が好きすぎて困ります!
たぬきち25番
恋愛
ある日私は乙女ゲームのヒロインのライバル令嬢キャメロンとして転生していた。
なんと私は最推しのディラン王子の婚約者として転生したのだ!!
幸せすぎる~~~♡
たとえ振られる運命だとしてもディラン様の笑顔のためにライバル令嬢頑張ります!!
※主人公は婚約者が好きすぎる残念女子です。
※気分転換に笑って頂けたら嬉しく思います。
短めのお話なので毎日更新
※糖度高めなので胸やけにご注意下さい。
※少しだけ塩分も含まれる箇所がございます。
《大変イチャイチャラブラブしてます!! 激甘、溺愛です!! お気を付け下さい!!》
※他サイト様にも公開始めました!
婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~
白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」
枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。
土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。
「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」
あなた誰!?
やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!
虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。
【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない
金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ!
小説家になろうにも書いてます。
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる