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第四章 王立高等学園
大国皇太子はクリスに大嫌いと言われる
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翌日もオーウェンは朝からクリスにアプローチするが、アルバートやエカテリーナに邪魔されて中々話は出来なかった。はっきり言ってクリスにも完全に避けられていた。
オーウェンは授業が終わった後で図書館で勉強していたが全然頭に入っていなかった。
そのクリスも恥ずかしくてオーウェンと目を合わせられなかったし、話なんか出来る訳なかった。
オーウェンに抱きついたなんて、恥ずかしくてもう部屋にこもってしまいたかった。
そうしているわけにもいかないので、いつものごとく放課後図書館に来たが、
オーウェンを見つけて、慌てて本棚の陰に隠れた。
「まずい、どうしよう」
クリスは途方に暮れて悩む。
その時、オーウェンが立ち上がってこちらの方に歩きだした。
クリスは慌てて扉の開いている横の個室に入り込んだ。
しかし、そこには男子生徒が一人で勉強していた。
「あっごめんなさい。いきなり入ってしまって」
クリスが謝る。
「大丈夫ですよ。ミハイル様」
男子生徒はクリスの事を知っているようだった。
よく見るとボヘミアの留学生フェビアン・クライルハイムだった。
「クライルハイム様。かくまって頂いても良いですか?」
さっとクリスは外から見えない席に座る。
異性と二人でいるのに扉は閉められないが、外から見えないから隠れられるだろうとクリスは思った。
「僕の事、ご存じなんですね」
フェビアンは驚いて言った。
「だって同じクラスじゃないですか。それを言うなら私の名前もご存知ですし」
「ミハイル様は有名じゃないですか。学祭実行委員だし」
「クライルハイム様もボフミエご出身で勉強熱心な方だと存じ上げていますが。
うちの特待生ですよね」
「金のない平民なだけですよ」
「何言っていらっしゃるんですか!この王立学園で特待生になるには相当優秀でないとなれないんですよ」
「主席のクリス様に言われたくないです」
「偶々ですわ」
「偶々でこの学園で主席にはなれないですよ」
二人は目を合わせて笑った。
「クライルハイム様はボフミエの帝都ご出身ですよね。
帝都のどこからも宮殿が見えるって本当ですか?」
「よくご存じですね。」
「夜にはライトアップされてとてもきれいだと聞いているのですが」
「きれいかどうかは判りませんが、こんな感じですよ」
魔導ノートの写真を出した。
その写真は黒い星空に聳え建つボフミエ城が写っていた。
「きれいですね。」
クリスはうっとりと見た。
「他にもありますよ」
フェビアンはその反応に喜んで写真を動かしていく。
青空に浮かぶボフミエ城。町の建物に囲まれた中から顔を出すボフミエ城。
そして、笑っているクリスの写真が出てきた。
サマーパーティーの時の写真だ。
「えっ」
クリスが絶句する。
「ごめんなさい」
慌てて隠すクライルハイム。
「ちょっと待て!」
クリスの後ろから突然オーウェンが顔を出した。
「なんでお前がクリスの写真持っているんだ」
オーウェンはクライルハイムの魔導ノートを取り上げようとする。
クライルハイムはオーウェンからとられるのを避けようとする。
オーウェンはクライルハイムの腕をひねりあげた。
その拍子に机の角にクライルハイムの顔が当たる。
「痛っ。」
顔をしかめる。
「オウ止めて!」
クリスが叫ぶ。
「しかし、こいつ君の写真を持っているんだぜ。取り上げないと」
「でも、それで暴力振るうって良くないわ」
クリスが言う。
「でもクリス」
「人の写真持っているくらいで暴力振るうのって最低。大っ嫌い」
そのクリスの言葉にオーウェンは固まった。
クライルハイムは解放された。
「大丈夫?」
クリスが駆け寄る。
クライムハイムの顔が腫れていた。
「大変。クライハイム様。保健室に行きましょう。」
「いやこれくらいほっておいても大丈夫だよ」
「そんな事無いわ。行きましょう」
クリスは固まるオーウェンを無視して、クライルハイムの手を引いて保健室に連れて行くために出て行った。
*****************************************************************************
このフェビアン・クライムの3年前のボフミエのスラム時代の様子は下記小説をご覧ください
「赤い死神の大侵攻作戦で王国を蹂躙します…しかし、その前に無敵の戦神が立ち塞がりました」
戦神はスラムでヤクザに絡まれていた少年を助けました
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/167498546/episode/4302980
ついに100号です。
これも皆様のおかげです。
感想いただいた方、お気に入りに登録していただいた方ここまで読んで頂いた方のおかげです。
ありがとうございます。
これからも出来る限り頑張ります。
オーウェンは授業が終わった後で図書館で勉強していたが全然頭に入っていなかった。
そのクリスも恥ずかしくてオーウェンと目を合わせられなかったし、話なんか出来る訳なかった。
オーウェンに抱きついたなんて、恥ずかしくてもう部屋にこもってしまいたかった。
そうしているわけにもいかないので、いつものごとく放課後図書館に来たが、
オーウェンを見つけて、慌てて本棚の陰に隠れた。
「まずい、どうしよう」
クリスは途方に暮れて悩む。
その時、オーウェンが立ち上がってこちらの方に歩きだした。
クリスは慌てて扉の開いている横の個室に入り込んだ。
しかし、そこには男子生徒が一人で勉強していた。
「あっごめんなさい。いきなり入ってしまって」
クリスが謝る。
「大丈夫ですよ。ミハイル様」
男子生徒はクリスの事を知っているようだった。
よく見るとボヘミアの留学生フェビアン・クライルハイムだった。
「クライルハイム様。かくまって頂いても良いですか?」
さっとクリスは外から見えない席に座る。
異性と二人でいるのに扉は閉められないが、外から見えないから隠れられるだろうとクリスは思った。
「僕の事、ご存じなんですね」
フェビアンは驚いて言った。
「だって同じクラスじゃないですか。それを言うなら私の名前もご存知ですし」
「ミハイル様は有名じゃないですか。学祭実行委員だし」
「クライルハイム様もボフミエご出身で勉強熱心な方だと存じ上げていますが。
うちの特待生ですよね」
「金のない平民なだけですよ」
「何言っていらっしゃるんですか!この王立学園で特待生になるには相当優秀でないとなれないんですよ」
「主席のクリス様に言われたくないです」
「偶々ですわ」
「偶々でこの学園で主席にはなれないですよ」
二人は目を合わせて笑った。
「クライルハイム様はボフミエの帝都ご出身ですよね。
帝都のどこからも宮殿が見えるって本当ですか?」
「よくご存じですね。」
「夜にはライトアップされてとてもきれいだと聞いているのですが」
「きれいかどうかは判りませんが、こんな感じですよ」
魔導ノートの写真を出した。
その写真は黒い星空に聳え建つボフミエ城が写っていた。
「きれいですね。」
クリスはうっとりと見た。
「他にもありますよ」
フェビアンはその反応に喜んで写真を動かしていく。
青空に浮かぶボフミエ城。町の建物に囲まれた中から顔を出すボフミエ城。
そして、笑っているクリスの写真が出てきた。
サマーパーティーの時の写真だ。
「えっ」
クリスが絶句する。
「ごめんなさい」
慌てて隠すクライルハイム。
「ちょっと待て!」
クリスの後ろから突然オーウェンが顔を出した。
「なんでお前がクリスの写真持っているんだ」
オーウェンはクライルハイムの魔導ノートを取り上げようとする。
クライルハイムはオーウェンからとられるのを避けようとする。
オーウェンはクライルハイムの腕をひねりあげた。
その拍子に机の角にクライルハイムの顔が当たる。
「痛っ。」
顔をしかめる。
「オウ止めて!」
クリスが叫ぶ。
「しかし、こいつ君の写真を持っているんだぜ。取り上げないと」
「でも、それで暴力振るうって良くないわ」
クリスが言う。
「でもクリス」
「人の写真持っているくらいで暴力振るうのって最低。大っ嫌い」
そのクリスの言葉にオーウェンは固まった。
クライルハイムは解放された。
「大丈夫?」
クリスが駆け寄る。
クライムハイムの顔が腫れていた。
「大変。クライハイム様。保健室に行きましょう。」
「いやこれくらいほっておいても大丈夫だよ」
「そんな事無いわ。行きましょう」
クリスは固まるオーウェンを無視して、クライルハイムの手を引いて保健室に連れて行くために出て行った。
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このフェビアン・クライムの3年前のボフミエのスラム時代の様子は下記小説をご覧ください
「赤い死神の大侵攻作戦で王国を蹂躙します…しかし、その前に無敵の戦神が立ち塞がりました」
戦神はスラムでヤクザに絡まれていた少年を助けました
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/167498546/episode/4302980
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これからも出来る限り頑張ります。
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